第108話 後始末

ハミルトンの件が終わった後、主要なメンバーが領主宅に集まった。

新しい領主になったグレン=レイノルズ。

その妻達、アキナ=レイノルズ。

ミドリ=レイノルス。

アスカ=レイノルズ。

クラリス=レイノルズ。

それと元ハミルトンの税務官のベクター=イクシャス男爵

その息子のロビン=イクシャス。

ロビンの妻になったシレーヌ=イクシャス。

冒険者ギルト支店長になった、ヘレン=ルージュ。

商業ギルド支店長の元ガイアス支店長のエレーヌ=バレンタイン。

近衛騎士団長の元レオバード共和国の元三獣士の一人、フラッグスと

副隊長のタイガーシン。そして魔法部隊長のフックス。

以上12名が食堂に集まって会議をしたのであった。

司会はベクターが行った。


『先ずハミルトンの状況ですが、領民が約1万5千人で、内訳は元ハミルトン子爵と共謀していた貴族達総勢20名。それとハミルトンの息が掛かった商人が20団体で約200名。上級領民と言われる人達約3千。一般領民5千。後ハミルトン子爵によって奴隷に落とされた人などが7千です。領主様の指示により、貴族と息の掛かった商人は全員捕縛してロマリアに送り、その財産も全て没収しました。その金額は白金貨500万ほどになっています。』


「それでロマリアの援助金は?」


『私が居た頃だと年間白金貨で約100万ほどかと思います。』


「援助金殆ど自分の財産にしていたのだな?」


『そうなりますね。没収した財産はどうしますか?』


「すべて売り払ってこの街の運営資金とする。それと領民達には2年間は税を取らない。3年目以降から年収にあった税率を作って徴収するって事で良いかな?」

グレンは全員にそう言うと全員が頷いたのであった。

グレンはその場にいる全員に役割を与えるのであった。

領主はグレンであるが基本、冒険者として活動するので補佐として男爵になったベクターが補佐官となった。

クラリスは近衛騎士団の総長として、普段は三獣士が代わりに補佐に入る。

財務官はベクターの息子のロビンが務めて、妻のシレーヌはその補佐をする。

明菜の他妻達も役割を行うのであった。

明菜は『日本』で教師をしていたのでこの街で学校を作り、そこの理事長となる。

みどりは『日本』で政治・経済を専攻していたのでグレンの秘書として、

明日香はグレンの護衛をする事になった。

週に一回、会合を開いてお互いの情報を交換する機会を作った。


『領主様。次にする事は?』

ベクターがグレンに話を聞こうとすると、他の全員が色々と意見を言うのであった。


「先に学校よ?」


「政治に必要なのは領民の支持だと思いますわ」


「対魔王国に対抗する戦力がいるわね?」


「ならば、近衛騎士団の戦力アップに」


「その為の運営費を作り出さないと」


「ちょっと待ってええええ! 色々意見が出るのは良いのだけど。他に重要なのがあるだろうが!」

グレンが机を叩いて話すのであった。


「先ず最初はこの街の防衛設備。街の周りに壁を作る。高さ3メートル幅1メートル。此れを街を囲む様に作る。その為に募集をかける。「土魔法」を使える領民の募集。特に元奴隷だった人々を食わせる為にする。」


グレンの重要な提案は3つ。

一つ目は街の外壁の作成。元奴隷だった領民から「土魔法」が使える人々を土魔法で壁を作り外敵から守り、しかも東西南北に見張りの塔を作る事である。


二つ目は街の区画整理を行う。この街は貴族区域と上級領民とスラム街に別れていたが、シルバーレイクを参考にした区域を作る。宿泊施設と商店がある商業区域。領民の住居区域。騎士団が訓練する区域。役所や冒険者ギルド、商業ギルドの支店がある区域などなど。


三つ目は領民達への法の改正。今までは領主の言いなりで断れば即奴隷となっていたが、これを廃止して行政法と犯罪法と作りそれらを必ず守る事にする。


基本は以上の3つの項目をして行き、そこから順次入れる事になるのであった。


「それでは、各自よろしくお願いする。期限は2か月だ。」


「「「「「「「了解!」」」」」」」


その後.....2か月でこの街の大きな変化が起きようとしていたのであった。




~作者より~

遅れてすいません。

暑さの為に体調が悪すぎて更新できませんでした。

何とか毎日更新をしたい所ですが、出来るだけ頑張って行きます。

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