第103話 魔物大量発生・後編(明菜・みどり・明日香編⑧)

明菜達が黒龍の所に向って行っていた頃、グレンとクラリスは森の奥にある『迷宮』の中にいたのであった。


「クラリス。この扉の奥にあるみたいだな?」


「そうですね」


「それじゃあ。突っ込むぞ!」


「はい。」

二人は扉を壊して中に入った。

其処には地面に魔法陣があって丁度魔物が出てくる所であった。


「行くぞ! 聖魔法「聖なるホーリーランス」!」


魔法陣に向って光の槍が落ちて来たのであった。


ズバアアアアアアアン!


轟音が響いて魔法陣は粉々になったのである。


「旦那様.....迷宮を破壊していましたよ?」


「まあ。この迷宮には用がないから良いって」


「そうですけどね?」


「クラリス。魔力探知したかと思うが明菜達が苦戦している見たいだ」


「はい。」


「急ぐぞ! 但し、そのは絶対に言うなよ?」


「言いません....でも旦那様が言うかも知れないけど....」


「まあ。そこは置いといて。行くぞ!」


「はい。」

グレンはクラリスを抱き上げて飛翔魔法で空を飛んだのであった。

そして、明菜達と黒龍との戦いを見てグレンはクラリスに言うのであった。


「クラリス! 光の盾で明菜達を保護!」


「了解!」


クラリスは飛び降りて


「光の盾」を発動して明菜達の前に立って黒龍のブレスを防いだ。


「大丈夫? アキナ。アスカ。ミドリ」


「「「クラリス!」」」

そう.....クラリスが黒龍の攻撃を盾で防いだのであった。

グレンも上空からクラリスの隣に降りて来て


「大丈夫ですか? 皆さん」


明菜達は驚いていたのであった。


「貴方はグレンさん?」

と明菜

「どうして此処に?」

とみどり

「応援ってクラリスとグレンさんなの?」

と明日香


驚く三人に対してグレンは話をするのであった。


「皆さん。まだ戦えますか?」


「「「はい!」」」

三人が元気良く答えると


(5人で戦うのは久々だなあ.....。)

グレンは懐かしく思っていた。

そして、グレンは明日香に剣を渡すのであった。


「剣士さん。この剣を使ってくれ」


「グレンさん。良いのですか?」


「ああ。俺が既に持っているから大丈夫だ」


「なら。遠慮なく頂きます」

明日香はグレンから二本の剣をもらい、両手に持って構えた。


「三人さん。俺の指示に従ってくれるか?」


「「「はい!」」」


「それじゃあ。クラリス! 「光の盾」でを守れ!」


「はい。


は俺とクラリスとに身体強化魔法と防御魔法を頼む!」


「え? .....了解!」


! 災害級魔法は使えるよな?」


「え? もちろん!」


「ならに先に結界を張った後、氷属性の災害級魔法を放て!」


「分かった!」


は俺と一緒に飛び込んであいつの翼を斬る!」


「ちょっと....OK!」


「じゃあ、行くぞ!」


「「「「おー!」」」」


最初に明菜はみどりに結界魔法を張って行き、次にみどりがグレンとクラリスに身体強化魔法をかけて、クラリスは「光の盾」を発動したのであった。

それを見てグレンは明日香に言うのであった。


!飛び込むぞ!」


「了解!」

明日香とグレンは黒龍に飛び込んで行くのであった。


! 災害級魔法使う前に上空から『サンダー・アロー』を使ってくれ!」


「分かった! 『サンダー・アロー』!」

明菜は上空から雷の矢を無数を出して黒龍に放って行く。

黒龍はそれを交わそうとした時に、一瞬の隙が出て明日香とグレンの秘技が出るのであった。


「『望月流・燕返し』!」


「『真・紅蓮流・粉塵剣』!」


明日香の剣技は黒龍の右の翼を斬り落とし、グレンの秘技は左の翼を斬り落とした。


! 氷属性の災害級を放て!」


「いくよおおお! 「アイス・ブリザード」!」


黒龍に向かって明菜の氷の嵐が襲い掛かる!

すると......黒龍は氷漬けの状態になったのであった。

そして、最後はグレンの秘技が黒龍に放つ!


「『真・紅蓮流・円月輪』!」

それとついでに明日香も秘技を出すのであった


「『望月流・鳳凰連破』!」


黒龍は悲鳴を上げながら粉々になって行くのであった。


「ふう。危なかった....。それと、この姿ですまんな....。」


「「「正樹(君)!」」」

明菜達が正樹に抱き着きて来たのであった。


「俺はもう正樹でなく、グレン=レイノルズだ。次からはグレンと言ってくれよ?」


「うん.....」

と明菜


「はい.....」

とみどり


「分かった....」

と明日香


「全員、ガイアス城に帰ろう。エリミアが話たい事があるって言っていたからな?」


「「「「分かった」」」」


グレン達はガイアスの城に向って行ったのであった。


〇〇〇〇〇〇〇〇

グレン達は城の謁見室でエリミア女王と話をするのであった。


『おかえりなさい。グレンさんとクラリスさん。明菜さん。みどりさん。明日香さん』


「「「「「ただいま」」」」」


『今日は此処に泊って下さいね。しかし、全員別々の部屋に!』


「「「「えええええええ!」」」」

騒ぐクラリスと明菜と明日香とみどり。


「俺は今から用があるから、別の所で休むので明日の朝、此処に集合だ」


「「「「はい......。」」」」

そうして全員は解散となったのであった。


とある部屋で話込んでいる4人の女子がいた。

そう.....明菜達である。

そして、開口一番に明日香がクラリスに問い詰める


「クラリス! なんで知っていたのよ!」


「私もつい最近知っていたのだが?」


「まったく....あいつらしいわ。」


「まあまあ。明日香。でも本当に転生していたなんて....」


「私もびっくりしたわ。」


「正樹の姿よりカッコいいわ」

とみどりは改めてグレンに帆の字になっていたのであった。

(グレンの姿にピンポントで好きになったのである)


「そうそう.....。明菜さんもそう思うでしょう?」


「そうねえ。でも用事ってなんだろうね? クラリスは分かる?」


「私も聞いていない....。」


「「「「だよねええ」」」」


「もう寝ようっか?」

と明日香


「そうね」

とみどり


「私も寝ます」

とクラリス


「それじゃあ。お休み」

と明菜


そして、四人は別々の部屋に入って寝るのであった。


その後、明日には四人に取っては一番忘れられない出来事になるとは、四人はその時思ってもいなかったのであった。




~作者より~

次回で第六章が終わります。

これからの五人はどうなるのか。

お楽しみ下さい。


尚、面白と思った方は評価の☆を★にしていただくと嬉しいです。


新作「フィルフォード一家のドタバタ冒険譚」も読んで下さい。

マジでバカな一家の冒険記です。

 

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