第102話 魔物大量発生・中編(明菜・みどり・明日香編⑦)

明菜達がガイアスに来てから、来るべき事態の為にレベル上げをして約半年が過ぎていたのであった。

明菜、みどり、明日香の三人は、今、ユッケ村から王都シン・シティに活動拠点にしていたのであった。

ある日の朝、朝食を食べた後、いつもの様にレベル上げに行く用意をしていると外が騒がしくなっていいて、宿の外に出ると....大勢の人々が逃げ回っているのであった。


「これって.....まさか.....魔物の大群が攻めて来ている?」

そう...三人はゲームで女神エレナの依頼内容を思い出していたのであった。


「明日香! これって.....。」


「そうだよ? 魔物大量発生のクエストと同じ内容だよ?」


「そうなると....明日香さん。みどりさん。ギルドに行くわよ?」


「「了解!」」

明菜達はギルドに向って行ったのであった。

ギルドに着くと其処には冒険者達がギルドの前に集まっていたのであった。


「やっぱり。魔物大量発生だ。」


「すると、この後は....」

みどりが話そうとすると、ギルドから男女が出て来たのであった。

ギルド支店長のリテャードと副支店長のメアリーであった。


『メアリー、此処にいる冒険者はこれで全員か?』

リチャードはメアリーに尋ねると


『これで全員ですよ。リチャード』


『分かった......。俺がこのギルドの支店長のリチャードだ。隣にいるのは副支店長のメリーである。ここに集まってもらったのは、この街に多数の魔物が来ている。その数3万。』


「「「え?」」」

(やっぱり...ゲームでの魔物大量発生のクエストと同じ内容だ...。)

三人は驚いた。


『今、王都の近衛騎士団2000名と今いる冒険者300名で魔物を退治する。組み分けをするので聞き逃すな!』


リチャードは魔物討伐のチームの組合わせを発表したのであった。


『......そして、冒険者ミドリ、アスカ、アキナの三人は突撃部隊に入ってくれ。お前達がこの中で一番強いからだ。』


「明菜さん。これって....」


「ええ。ゲームでの魔物大量発生のクエストと同じ内容だわ」


「私もそう思ったの」


「あの時は私達ってレベル60前後だったよね?」


「ええ。今はそれより高い....。」


今の三人のステータスは以下の通りである


先ず明菜。


氏名 アキナ=ラファエル 26歳 女性 人族

職業 大賢者 レベル100

身長160 体重50キロ B86 W55 H86

HP288000/MP560000

攻撃C・守備C・魔力S・体C・俊敏S・賢さS・器用S・運B

スキル:全異常耐性・身体強化・全属性魔法・無提唱・全魔法耐性・結界魔法・転送魔法・空間魔法・料理・生活魔法・鑑定・魔物探知


ユニークスキル:???

称号:女神エレナの庇護


次はみどり。


氏名 ミドリ=ラファエル 21歳 女性 人族

職業 神官 レベル100

身長165 体重49キロ B88 W55 H85

HP250000/MP460000

攻撃C・守備C・魔力A・体力B・俊敏B・賢さS・器用B・運A

スキル:支援魔法・全異常耐性・回復魔法・無提唱・結界魔法・身体強化・全属性魔法耐性・生活魔法・料理・道具箱アイテムボックス・鑑定


ユニークスキル:???

称号:女神エレナの庇護


そして最後は明日香


氏名 アスカ=ラファエル 21歳 女性 人族

職業 剣聖

身長170 体重50キロ B84 W53 H86

HP680000/MP280000

攻撃S・守備A・魔力C・体力S・俊敏S・賢さB・器用S・運B

スキル:身体強化・全異常耐性・剣術・二刀流・抜刀術・物理防御耐性・全魔法耐性・料理・生活魔法・道具箱アイテムボックス・鑑定・魔物探知


ユニークスキル:???

称号:女神エレナの庇護


三人は色々と話をしているとリチャードが声を出したのであった。


『それでは、解散する。各自の担当場所にすぐに向ってくれ!』


そして、解散した後、リチャード夫婦が明菜達の所に来て話すのであった。


『お前達は、さっき言っていた前衛の突破部隊に入ってもらうからな?』


「分かったいるよ。リチャードさん」


『なら良いのだが』


「それより発生場所は?」


『ユッケ村から出て直ぐの森の『迷宮』から魔物発生をしていて、ユッケ村は壊滅した。ユッケ村の住民はいち早く此処に避難している。そして、その魔物達は王都から50キロ先に来ている』

リチャードの話を聞いた明菜達三人は


「それでその魔物を率いているのは? まさかだと思うけどグレート・キメラじゃないよね?」


『グレート・キメラ? そう言うのはいなかったが?』


それを聞いた明菜達三人は少し安心していたのだが、


『グレート・キメラよりももっと厄介のが出て来たと言う情報がある』


「それは?」


『それは.....黒龍『ボルケーノ』だ.....。』


「「「え?」」」


『黒龍『ボルケーノ』は魔王国を住処としている魔物でな。ドラゴンの中では三本の指に入っている龍なんだよ? 俺が思うのに魔王国が『迷宮』の奥に魔物を召喚させる魔法陣を配置していたと考えられる。お前達は、その『黒龍』を倒して森の奥にある『迷宮』に入って『魔法陣』を破壊して欲しいのだ。』


「それで魔物3万は大丈夫なの?」


『それは問題ないからな? 入り口を見たらわかるぞ?』


「分かったわ。私達は門を出て魔物の軍勢の中を突破してそのボルケーノを倒す事なのね?」


『そう言う事だ。頼むぞ。アキナ、ミドリ、明日香。』


「「「分かった!」」」

明菜達は、入り口に向って行って入り口に到着をしたのであった。


「これは....大砲??」


入り口には巨大な大砲が配置していたのであった。


『これは、明菜さん達ではありませんか?』


「「「ライズマン子爵様」」」

明菜達に声をかけたのは近衛騎士団長のローグ=ライズマン子爵であった。


「ここにある大砲は?」


『これらの大砲はロマリアから買った『全属性魔法弾』が使える移動式大砲30基と物理・全魔法攻撃を防ぐ『支援弾』が使える移動式大砲10基ですぞ。これらの大砲は魔力を持っている人が20人で一基使えるのである』


「これらを使えば大幅に魔物が減ると言うことね?」


『それで撃ち漏らした魔物を入り口で騎士団と冒険者達で叩く作戦です』


「そうなると私達は『黒龍』だけ専念したらいいのね?」


『はい。お願いします。それとこれを使って下さい。』


「これって....魔導装甲車?」

明菜は驚いていた。


『はい。これもロマリアから買った魔導装甲車であります。普通の魔物なら大丈夫ですが、黒龍となるとダメかも知れませんので黒龍に到着したら、すぐに降りて魔導装甲車を盾として使って下さい』


「はい。」


「それじゃあ、行くわよ!」

明日香が号令を出すと

「「「おー!」」」


明菜達は魔導装甲車に乗り込んで入り口を出て行くのであった。


魔導装甲車は魔物の軍勢の中を突破して行く。

其処に大砲から魔弾が放って魔物達を倒して行くのであった。


「すごい......。」


「これって.....正樹が作ったのかな?」

明日香が答えた。

するとみどりが話をするのであった。


「違う見たい....さっきライズマン子爵様から聞いたけど、どうやらビクトリア女王が正樹君が作った魔導装甲車の設計図を見て作ったらしいのよ?」


「へえ。あの変態女王ってなかなかやるもんだわ」

と明菜

「正樹の作った魔導装甲車は?」

と明日香

「それが....正樹君の作ったのは、空中要塞の件の後に消えてしまった見たい。ビルト戦役後に正樹君から貰った設計図を書き写してビクトリア女王の指示でロマリア中の鍛冶職人が作ったって聞いたわ。その数20台」

とみどり


「3年で20台? みどり、どう言う事?」


「鍛冶職人200人で約1年で5台~6台を作るのが限界だった見たい。しかも、材料費で1台当たり....白金貨1000枚だって....。」


「そうだったんだ.....。」

改めて正樹のオタク思考に呆れている三人であった。


「あ! 見えた! 明菜さん。あれだよね?」

明日香が声を出したのであった。


「そう見たい。作戦はどうしようか?」


「装甲車から降りて、装甲車を壁にしながら明日香は斬り込む。みどりさんは全員に魔法・防御結界を使って回復と支援を頼むね。私は魔法で攻撃しながら相手を揺さぶるから」


「「了解!」」


明菜達は装甲車から降りて黒龍の前に立つのであった。


『お前達が、女神エレナの配下だな?』


「何で知っているのよ?」


『決まっている....がお前達が来るのを分かっていたからだ。だけどな....我を倒しても『迷宮』にある『魔法陣あれ』を潰さないと魔物らは大量に発生するのだ』

黒龍がそう答えた瞬間


ドバアアアアアアアン!


森の方から爆音がしたのであった。


『なんだと! 『魔法陣あれ』が壊されたのか!』


「明菜さん。森から赤い炎が出ているわ」


「それって」


「「「まさか!」」」


『まあ良い。これぐらいの魔物達で十分だろう。行くぞ小娘達!』


ついに戦いの火ぶたが始まったのであった。

黒龍はブレスを吐いて行く。

明菜達は装甲車を盾として防いでいたのだが、装甲車は粉々になってしまった。

それを見て明菜達は、みどりが全員に結界魔法を使い、明菜と明日香は身体強化を使って、明日香が黒龍に斬り込んで行く。

それを明菜は黒龍の翼に向けて魔法で攻撃をしていく。

黒龍は飛び掛かってくる明日香の剣を爪で塞ぎ、ブレスで明菜とみどりに向けて放って来る.....。

そう言った攻撃をしながら戦っていると黒龍が


『中々やるものだ....やはりを使うしかないか..行くぞ!『!』

なんと黒龍は人変化にするのであった。

すると...黒龍は人間に変わったのであったが....

顔は龍のままで身体は筋肉質の男性しかも背中には翼が出ていたのであった。

まるで....あるゲームに出て来るトドラゴニュート見たいであった。


『普通は人化をすると龍の能力が半減するのじゃが、ある研究者のおかげで人化になると我がの能力が倍になる改造をしてもらったからな?』


「「「なんですって!」」」


『此処から本番だ。行くぞ!』

黒龍が明菜達に襲いかかるのであった。

その力は龍の時より強力であった為、明菜達は防戦しか出来なかった。


「明菜さん。どうしよう」

明日香が明菜に聞くのであった。


「今まで通りに明日香さんは剣で攻撃を私は魔法で援護するから、みどりさんは回復と支援を頼むね」


「「わかった」」


「そりゃああ!」

明日香が剣で斬り込むと......パキン!

剣が折れてしまった。

それを見た黒龍は

『食らえ!』


「きゃあああああ!」

黒龍からブレスによって明日香は明菜達の所に飛ばされて、倒れてしまった。


「明日香!」


「....なんとか生きている....」


「みどりさん。回復を!」


「はい」

みどりが明日香を回復しようとすると黒龍からブレスが襲い掛かるのであった。

それを明菜は結界魔法で防いで行くのであったが.....


「まだなの? みどりさん」


「何故かこの辺り魔法を使うと効果が半減している見たいです」


『あはははは。我がブレスには魔法の効果を薄める事が出来るのじゃあ』


「もう...ダメ.....」

明菜の結界も段々と薄くなって行く....そして、その効果が切れると


「「きゃあああああ!」」

明菜とみどりも倒れてしまったのであった。


『此処までだな...なら止めを刺すとするかのう』


(もう.....ダメ.....正樹、助けて!)


黒龍が両手の爪で明菜達に襲いかかろうとした時、


ガシャアアアアアアン!


大きな音が響いて来たのであった。


「大丈夫? アキナ。アスカ。ミドリ」


「「「クラリス!」」」

そう.....クラリスが黒龍の攻撃を盾で防いだのであった。

そして、その横には....一人の男が立っていたのであった。


「大丈夫ですか? 皆さん」

其処にはグレン=レイノルズが立っていたのであった。




~作者より~

いよいよ第六章も終わりになります。

正樹の転生した姿のグレンを見て明菜達はわかるのか?

その後、どうなるのかはお楽しみして下さい。

そして、評価の☆を★にして下さいね。

今後ともよろしくお願いします。

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