第101話 魔物大量発生・前編(明菜・みどり・明日香編⑥)

次の日、明菜達はガイアスの首都シン・シティに到着したのであった。


「明日香。本当に便利になったよねえ」


「まさか、ロマリアとガイアスとレオバードとの往来が出来ているのなんてマジでびっくりしたわよ?」


「本当に私も驚いているわ」

三人はロマリアの王都とガイアスの王都、そしてレオバードの首都が転送魔法陣で往来出来ている事に驚いているのであった。


「明菜さん。これからどうします?」

明日香が明菜に今後の話をしていると、後ろから男達がやって来て


『ねえ彼女達。俺達が此処を案内しょうか?』


『それで一緒にご飯食べてさ。夜を楽しくしようよ?』


『俺そのスレンダーの子が良いわ』


『俺はその隣の可憐な子で』


『それじゃあ。俺はその美人さんと。年上も良いかも』

3人の男達はそれそれ欲望を出していたのであった。


「「「ウザイ!」」」


『なんだと!』


「私達、ナンパしている人って嫌いなのよ? わかる?」


「それと、私達はこれから用があるから。あっちに行ってよ?」


『このアマああ!』

男の一人が明菜達に襲い掛かってくるのであったが......。

全員、後ろの男性に倒されたのであった。


「お前ら.....この人達は、俺の連れだ!」


「「「リチャードさん!」」」

そう、その男性はリチャードであった。


「よう。アキナ、ミドリ、アスカ。元気だったか?」


『あんたは.....冒険者ギルドの支店長!』


「お前らEランクだったよな? この三人はCランク冒険者だぞ? しかも女王ともお付き合いがあるからな? 何かあったら....お前ら終わりだな?」


『『『ひいいいいい! すいませんでしたああああ!』』』

男達は素早く逃げるのであった。


「丁度良い。お前達支店長室に来い。」


「「「はい。」」」

リチャードと明菜達はギルド支店長室に向ったのあった。

中に入ると女性が立っていて


「あらまあ。アキナちゃんとアスカちゃんとミドリちゃんじゃないの?」


「「「メアリーさん!」」」

この女性はリチャードの奥さんで副支店長のメアリーであった。

そこでリチャードが話を始めるのであった。


「すまんが、このまま待ってくれないか?」


「どうしてです?」


「お前達に会わせる人が此処に来るから待って欲しい....って早い」


コンコン

扉を叩く音が聞こえ人が中に入るのであった。


「貴方は?」

明菜が代表で話をするのであった。


「一回しか会わなかったので初めましてと言いますね。私はこのガイアスの女王のエリミアですわ。」


「あの正樹が助けた旧ナイトハイムの王女様?」


「はい。」


「それで私達に何か用なのですか?」


「すいません支店長と副支店長。席を外してもらえませんか?」


「「わかりました」」

リチャード夫婦は部屋を出たのであった。


「貴方達が此処に来る事は女神様の神託が聴こえたのですよ?」


「「「え?」」」


「先ずは貴方達が『帰還』した後の事をお話をしますね」

エリミアは明菜達が『帰還』した後を話すのであった。

ビクトリア女王から正樹が行方不明になっている事、そして慎太郎が居なくなったガイアスについて話をして行くのであった。


「あのガイアス国王を倒した後、貴方達はマサキさんの『帰還魔法』で『地球』に戻った時、貴方達はマサキさんの記憶が消されていたのよ? 女神エレナ様はこれから起きる事を先手して貴方達に此処に戻って来るように色々な事をしていたのよ?そして、貴方達は此処に戻って来たって言う感じね」


エリミアの話を聞いたみどりはその理由を聞くのであった。


「女神エレナ様はこれから起きる事って言っていましたが、一体どう言った内容ですか?」


「それはね....来年の夏に良くない事が起こるって言っていたわ」


「それって?」


「今はそれしかわかりません。」


「そうですか.....。」


「明菜さん。それとみどりさんと明日香さんにはそれまでの間、此処で鍛えて欲しいのです。今三人さんは転職をしたのでしょう?」


「はい。まだ全員レベル1ですけどね?」


「だから、此処を基盤としてレベル上げをしたら良いかと。それとガイアスのギルド内容は殆ど魔物討伐が多いのよ?」


「そうなのですか?」


「はい。そこで貴方達にはユッケ村に拠点として魔物討伐中心にお願いします。

ユッケ村には私から貴方達の専属受付嬢を派遣するので安心して下さいな?」


「はい。わかりましたが、クラリスは元気ですか?」


「元気ですよ? 今クラリスはある場所の調査をしているので当分は帰って来ないのですわ。」


「そうですか.....。」


「それと貴方達にはやっぱり話をしないと行けませんね」

エリミアは明菜達にそう答えるのであった。


「それはどういう意味ですか?」


「はい....驚かないで聞いてね......あの空中要塞でマサキさんが胸を突かれたのを見た後、私達はマサキさんの転移でロマリア城に転送されたの。その後空中要塞が消滅した....つまり.....マサキさんは行方不明と言うより....消滅したの.....」


「「「え?」」」


「マサキさんは死にました.....。もうここにはいません」


エリミアは残酷な一言を言うのであった。

更にエリミアはマサキの本当の目的を話すのであった。


「女神エレナ様からマサキさんの本当の目的を話ますね」


「「「.......」」」

三人は黙ってエリミアの話を聞くのであった。


「マサキさんの本当の目的はこの世界の邪悪ギルガメッシュを倒す事。しかし、今のマサキさんでは勝てない....だから女神様は一回マサキさんを死なせて転生させたの.....別人となってね.....」


「「「.....」」」

黙り込む三人。


「それで来年の夏にギルガメッシュが何か行動を起こすのは神託で言われました。場所は....ここガイアスだと。だから、貴方達は此処で鍛えて来るべき時期に準備知って欲しい....その時にマサキさんも来るかと思うわ」


「「「......」」」


「ただ、マサキさんが転生しても貴方達の記憶がないかも知れない。それだけは分かって欲しいの? それでも良いって言うのならお願いするわ」

エリミアの話を聞いた三人は相談して代表で明菜が答える。


「分かりました。やりましょう!」


「ありがとうございます。」


「正樹が転生しているって本当ですか?」


「本当です。」


「正樹君の転生した姿とか名前とか分かりますか?」


「そこまでは答えてくれなかったわ」


「あいつは本当に私達の事憶えてくれているのかしら?」


「それもわかりません。確率は50%です」


「じゃあ。私達は憶えている事にかけようと思います」


「皆さん強いですね?」


「そうでもありません.....。」


「それでは此処から西にあるユッケ村に行って下さい。其処に管理室があるので内容を聞いてから行動をお願いします。」


「「「わかりました」」」

明菜達はギルドを出て西にあるユッケ村に向って行ったのであった。




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