第97話 迷宮と魔物大量発生(グレン編②)

グレンは昔、シルバーレイクにあった家に着くと中から1組の男女が出てきたのであった。


「おかえりなさい。旦那様。私は執事のマリオンと言います。隣のメイドは私の妻でイリアと言います。」


「イリアです。よろしくお願いします。」


「マリオンさん。イリアさん。俺がグレン=レイノルズです。それで聞きたいのだが?」


「はい。何でしょうか?」


「貴方達は此処に来てどれ位経っているのですか?」


「私達はここの主人のマサキ様が居なくなってからガイアスのエリミア女王よりこの家の住み込み執事とメイドを募集していると言う事で応募しまして無事合格となりました。その後、此処に来て部屋の掃除とかをしています。」


「そうでしたか。ありがとうございます。」


「貴方様があの「マサキ」様だとは他言はしていません。」

マリオンはグレン=マサキである事はエリミアから聞いていて、マサキの時に知っている人が居ても違うと言う制約を結んでいたのであった。


「私達は元ガイアスの情報部隊に在籍していまして、この募集の際に裏切ると殺される魔術を入れられています。なので安心して下さい。」


「あのう。先ほど、女性3人組の方々がこちらに来まして、ここの人はどうなったかをお尋ねになりましたが、私が『ある人物がここを買って今は、旅行中だと』言っています。それで納得したと思います。」


「そうでしたか」


「御主人様。もう昼時なので昼ご飯を食べますか?」


「それじゃあ。いただきますよ」

カインは食堂に行き昼ご飯を食べたのであった。

そして、マリオン夫婦から話を聞くのであった。


「俺は当分の間、「迷宮」に潜ります。週に3日は此処に戻るのでその間の留守は頼みます。」


「「承知しました」」


「マリオンさん。エリミアから他に言われた事がありますか?」


「はい。私達情報部隊は、魔王国以外の各国に人を派遣して調査をしています。特に帝国の状況には多くの部隊が潜入しています。何かあればこちらにも連絡が入ると思います。この家には共和国の大統領とビクトリア女王とエリミア女王様との直接に通信できる魔道具を設置しています。旦那様の書斎部屋に置いていますのでご確認をお願いします。」


「ありがとう。それでは今から「迷宮」に行きます。留守は頼みますね」


「「承知しました。」」


グレンは家を出て「迷宮」の入り口に到着して、入り口の警備兵にギルドカードを提示して中に入って行った。


中に入ると魔法陣が2つあり、一つは50階層行きの魔法陣でもう一つは帰還用魔法陣であった。

50層行きの魔法陣はAランク以上でギルドが認定した人物しか反応しないように出て来ていた。

グレンは魔法陣の上に立ち、そして消えて行ったのであった。


50階層に着いたグレンは、ここで迷宮の魔物達を討伐して行くのであった。


そして、グレンが迷宮に潜って約半年が経過して行った。


「『迷宮』の調査は終わったのけど、何も問題はなかったなあ。そろそろ夏になる頃だな? 一回ステータスを見るとするか?」

グレンはステータスを開いた。


名前 グレン=レイノルズ 21歳(固定) 男性 種族 超人族

身長185 体重65 職業:聖戦士セイントナイト レベル150(MAXレベル200)


HP298000/MP300000


攻撃S 体力S 魔法B 防御S 俊敏A 賢さB 運A

スキル

<剣術><二刀流><魔法剣><身体強化><全異常耐性無効>

<錬金術><鍛冶><料理><生活魔法><回復・支援魔法>

New<聖属性魔法><飛翔魔法><転送・帰還魔法>

特殊スキル

<女神エレナの使徒>

<超人間化>

New<限界突破>.....一時的に能力が10倍に跳ね上がる

(一日に一回のみ発動可能)


称号:女神の騎士


「経験値10倍は無くなっているな。後は変化なしみたいだな。そろそろ戻るとするか」


グレンは迷宮から出て自宅に戻ったのであった。

自宅に着くとマリオン夫婦が出迎えをして、その夜、晩御飯を食べて寝るのであった。

次の日の朝、グレンは起きるとマリオンが来て


「おはようございます。旦那様。ビクトリア女王から通信が入っています。」


「分かった。」

グレンは書斎に入り通信魔法具を付けた。


『おはよう。グレンちゃん。』


「どうした。変態女王」


『いつもながら冗談キツイわよ? それより、旧ギリオン神殿から魔物の大量発生が出てね。今クラリスを隊長とした騎士団100名がさっき調査に行ったのよ?そのクラリスから応援要請を受けて今、冒険者200名と追加の騎士団500名を派遣を決定した所なの。それとグレンちゃんの『迷宮』調査報告は聞いたわ。問題なかって聞いていたけど?』


「ああ。問題なかったぞ? それよりクラリスは大丈夫なのか?」


『ええ。今の所はね....。今から追加派遣の部隊を出すと2日後には着くのだけど、それまでクラリスの部隊が持つかどうかって....。管理施設にいる騎士は入団したての人が多いから、応援に行かせても全滅しそうだから、私達の方で用意していたのよねえ。』


「分かった。ちょうど目標のレベルに達したから、俺がすぐに向う。」


『お願いするね。それともう一つ、これはエリミア女王からなんだけど、これも貴方が居た村からある森で魔物大量発生が起きていて、ユッケ村が全滅したそうよ』


「なんだと! それでユッケ村の人々は?」


『ユッケ村の人々はガイアスの冒険者達と騎士団の部隊が救助に行って全員無事と言う事らしいのだけど、ユッケ村の人々は王都にある避難施設に保護しているって報告が出ているよ。それで後3日後には街に攻め込みがあるのでグレンちゃんに直ぐ戻って欲しいって言っていたわ。それと貴方の元嫁って言うのかしら? アキナちゃんとアスカちゃんとミドリちゃんも王都の入り口に前衛として戦いの準備をしているって言っていたわ』


「やっぱり....あいつら此処に来ていたのか.....。」


『エリミアちゃんが聞いた所、女神エレナ様がここに召喚したと言っていたわ。エリミアちゃんは既に彼女達と会って色々と話をしたって言っていたわ。貴方の事は言っていない見たい』


「分かった。先にクラリスの所に行って終わらせてガイアスに戻る。」


『エリミアちゃんにも言って置くね』


「ああ。頼んだぞ」


ビクトリア女王との通信を終えて、グレンは直ぐに出立の準備に入った。


「マリオンさん。1週間程出て行く。また留守番を頼む」


「はい。おまかせ下さい。」


グレンは準備が整えると旧ギリオン神殿に向うのであった。

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