第94話 魔物討伐と再会?(明菜・みどり・明日香編③)
次の日の朝、三人は朝ご飯を食べていると、
ピンポン!
玄関のベルが鳴って明菜が玄関を開けると、
『宅急便です! お届けに参りました。』
明菜は宅急便の人から荷物を受け取ると、すぐに中に入ったのであった。
「これかあ。理事長が言っていたものって...意外と小さいね。」
「本当に小さいですね。中身は何が入っているのかしら? 開けてみます?」
みどりが中身を開けるかどうか他の二人に相談すると、明菜のパソコンからメールが届いたのであった。
「また理事長からメールが来ている....しかも動画。」
「明菜さん。メールを開きましょう。」
明日香が明菜にお願いされて、明菜はメールを開いて動画を見たのであった。
『ヤッホー。緑川先生。仁科さんと望月さん。』
(((この人.......軽い........。)))
『今日はある『クエスト』をしてもらいますね。それは......魔物討伐です。』
「「「魔物討伐???」」」
『ログインをするといきなりクエストが発生しますので、貴方達はそのクエストを受けて成功して下さいね。それと、荷物が来ていると思うけど、それは貴方達がある事を思い出した時に使って欲しい物なの。使い方は後で電話をするから。それと貴方達のゲームでの行動はこっちで把握しているから。じゃあ頑張ってねえ。チャアオ』
エレナ理事長の動画メールを見た三人は首を傾げていたのであった。
「まあ.......。明日香さんとみどりさん。インしようか?」
「「はあい」」
三人はログインをしたのであった。
三人はログインして街の中にいると、街の中は住民が逃げ回っていたのであった。
「逃げ回っている.....何かしら?」
明菜は住民の一人に話を聞くのであった。
「どうかしましたか?」
『あんた等、避難した方が良いよ。さっき近衛騎士団の人が「この街に魔物が多数襲って来ている」って触れ回っていたのよ?』
「魔物が沢山?」
『そうよ......貴方達、冒険者なの?』
「はい。一応冒険者ですけど?」
『それなら冒険者ギルドに行った方が良いわ。詳しい説明があるって言っていたから』
「ありがとうございます。」
住民の話を聞いた三人は、
「明日香さん。みどりさん。どうする?」
「冒険者ギルドに行きますか? ギルドで詳しい話があると言っていたから。」
「そうね。冒険者ギルドにゴー!」
三人は冒険ギルドに着き中に入ると、多くの冒険者達が集まっていたのであった。
「此れって.....テストプレイヤーなのかな?」
みどりが話すと明日香が驚いていたのであった。
「ねえ。みんな.....この冒険者達、NPCだよ。」
「明日香さん。NPCって何の事?」
「そうか、明菜さん知らなかったんだ。NPCって言うのではゲームでの動くAI見たいな存在でレベルとかは固定ですよ?」
「そうなんだ....。」
三人が色々と話をしていると奥から二人の男女が出て来たのであった。
『メアリー、此処にいる冒険者はこれで全員か?』
男性が尋ねるとメアリーと言われた女性が
『これで全員ですよ。リチャード』
『分かった......。俺がこのギルドの支店長のリチャードだ。隣にいるのは副支店長のメリーである。ここに集まってもらったのは、この街に多数の魔物が来ている。その数3万。』
「「「え?」」」
三人は驚いた。
『今、王都の近衛騎士団2000名と今いる冒険者300名で魔物を退治する。組み分けをするので聞き逃すな!』
リチャードは魔物討伐のチームの組合わせを発表したのであった。
『......そして、冒険者ミドリ、アスカ、アキナの三人は突撃部隊に入ってくれ。お前達がこの中で一番強いからだ。』
「私達がこの中で一番強いって.....。」
「マジで?」
「大丈夫かしら?」
三人は色々と話をしているとリチャードが声を出したのであった。
『それでは、解散する。各自の担当場所にすぐに向ってくれ!』
三人はギルドの外に出るとお互いに気になる事を話合っていた。
「ねえ。あの支店長と副支店長、何処かで会っていない?」
「みどり。私もそう思った。」
「......シルバーレイクの支店長夫婦......。」
「「それだ!」」
「私達....何であの人達知っているの? 何故かその記憶があるのよねえ。」
「みどりさん。明日香さん。.....これ私の推測だけど話していい?」
「「はい。」」
「私達.....この世界と同じような異世界に召喚されて、誰かと一緒に冒険をしていた気がするの.....。」
「明菜さん.....それ私も感じてた。」
「明日香も? 私も同じだけど、私の場合.....明日香と一緒にある化け物に殺される所に明菜さんと男の人.....名前は.......ま.....。」
「「まさき!」」
「そそ。その「マサキ」って言う人に助けてもらって.....「マサキ」の嫁になった気がするのよ?」
「みどり....。私も同じ事を思っていた。それともう一人女性が居たわ。、「マサキ」の嫁って思ったら良いかと。」
「そうね....何か思い出すかも知れない....このクエストで。」
「みんな。急ごう。」
三人は受け持ちの場所に行くと早速魔物が襲って来たのであった。
「行くよ!」
「「お!」」
三人は魔物と戦ったのであった。
明菜は攻撃魔法を放って行き、明日香は剣で魔物の中に飛び込んで斬り付けた。
みどりは2人の援護に回って支援魔法と結界魔法を使って行く....。
冒険者達と近衛騎士団達は何とか踏ん張っていたが、それが段々と倒れて行く.....。
「明菜さん。ちょっとキツイ......。」
「私も魔力がもう8割使っているから、もつかどうかわからない.....。」
「二人供、頑張って.....。」
みどりが声を出した時、魔物の後方から何かが明菜達に向って来たのであった。
それは.......数十発の魔弾であった。
「「「きゃあああああ!」」」
魔弾が三人のいる場所に命中して、三人供倒れてしまった.......。
何とか立ち上がった三人だが.....体はボロボロになっていたのであった。
「もう少しなのに....あの魔弾は....何処から来たのよ!」
「明日香! あの大きな魔物が出していたわ.....。それって.....まさか.....」
「「「キメラ!」」」
それはグレート・キメラであった。
「あれってグレート・キメラじゃなああああい!」
「今の私達のレベルではキツイかも....。」
そう......グレート・キメラのレベルは100。
対して明菜はレベル60。
みどりレベル65。
明日香レベル66。
しかも前衛明日香・中衛明菜・後衛みどりで構成しているが主に明日香が飛び込み、明菜が明日香が飛び込む前に魔法放つ。そしてみどりが支援と回復を行う作戦であったのだが、三人の火力ではグレート・キメラには少ししか傷を与えてくれない.....。
そして......グレート・キメラから大きな魔弾が放とうとしていた。
「もうだめ....。」
「あかん......。」
「此処まで.....。」
三人が諦めの言葉を出すとグレート・キメラから大きな魔弾を放った。
段々と三人に近づく魔弾.....。
「「「誰か助けて!」」」
三人は助けを求めた.....しかし、魔弾は無常にも三人に命中するのであった.....。
ドバアアアアアアン!
大きな轟音が響いて来た。
しかし、三人にはダメージがなかったのであった。
三人の前には一人の女性が盾で魔弾を防いでいたのであった。
『三人さん。大丈夫ですか?』
女性が三人に声をかけると三人は一斉に言うのであった。
「「「クラリス!」」」
『はい? 確かに私はクラリスであるが?』
「見て明菜さん。あの人もNPCだよ?」
みどりがそう言ったのだ。
其処に後ろから一人の男がやって来て
『クラリス。よくやった。』
『はい。旦那様。』
その男を見た三人は、
(この人....知っている.....。)
と明日香
(この人.....私の亭主だった人....。)
とみどり
(間違いない.....あいつだ。)
と明菜
「「「正樹!」」」
三人は男に吠えたのであった。
すると男が答えたのであった。
『俺はマサキだが? 今はそれよりあいつだ。あいつこそ、この魔物の原因だ。やるぞ、クラリス。そして、其処の剣士と魔法使いと回復術士。』
(これって.....懐かしい感じ.....。)
(最初にあいつからの指示で全員が動いて.....。)
(それを聞いた私達は.....各々のベストの技を出す.....。)
『先ず。回復術士。剣士と俺に身体強化を』
「はい。わかりました」
『次に魔法使い。魔法結界は使えるか?』
「はい。使えます」
『魔法結界を張ったら、雷魔法であいつの頭を狙え!』
「了解」
『剣士は魔法使いが魔法を使ったら一緒に突っ込む』
「オケー」
『クラリスは魔法使いと回復術士を守れ!』
『はい。』
『行くぞ!』
「「「「おおおお!」」」」
そして、グレート・キメラとの戦いが始まったのであった。
~作者より~
明日から毎日一話の掲載になります。
7時に更新しますのでよろしくお願い致します。
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