第93話 「ファンタジー・ロマリア」(明菜・みどり・明日香編②)
明菜達は「ファンタジー・ロマリア」を起動してログインしてチュートリアル画面が表示したのであった。
明菜だけ初めてなので、チュートリアル画面での表示になった為、二人にアドバイスを聞くのであった。
「今、チュートリアルの画面になっているけど? この後どうしたらいい?」
『明菜さん。最初にキャラ名を入力してね。その後、自分の身長と体重を入力。』
「入力したわ。スリーサイズも入れないといけない?」
『それはお任せでいいよ。』
「分かった。」
明菜はスリーサイズを入れないで次に行こうとしたら、
『明日香さん。次に進めないわ。』
「え? ちょっと待って。」
明日香も次に行こうとしても次に進めなかった。
試しにみどりはスリーサイズを入力したら次に進められた。
「明日香。明菜さん。これスリーサイズを入力しないと次に行けないわ。」
「「え?」」
「分かったわ.....え~とB86.....出来た次に進めたわ。」
『マジで.....B83......なんでこんなのおかしいじゃん。』
「新しいデータ見たいね。」
『明菜さん。次は画面にタッチしてそれで職業が決まるから。』
「分かった.....。」
明菜が画面にタッチすると出て来た職は........。
『明菜さん。職は何が出た?』
「メイド.......。」
『あちゃあ。それハズレだわ。後二回やり直し出来るからリセットした方がいいですよ?』
明日香が助言を言うと明菜は考えこんでいたのであった。
(この内容.....前にも....同じ事があった気がする.....確かこの職なら.....『農夫』と『天気予報士『
』だったかと......そうだ...。)
『明菜さん。リセットした?』
「明日香さん。このままで良いわ。」
「「え?」」
明菜の選択で驚いていた二人。
『明菜さん......。もう決定したのね......。まあいいか。テストだから。じゃあインしょう。』
三人はログインをしたのであった。
ログインをすると....そこに大きな街が眼の前に出ていたのであった....。
明菜は2人に尋ねるのであった。
「此処は、何処なの?」
「待ってね。確認するから.....あったガイアス王国だって。こんな場所あったけ? みどり。」
「私も初めてだよ?」
全員が考えていると明菜が話すのであった。
「取り合えず街の中に入ろう。」
「そうだね。」
「分かりました。中に入って宿を探しましょう。宿部屋で全員の確認をしましょう。」
「「賛成」」
三人は街の中に入って行くのであった。
街の中に入ると三人は街の背景に驚いた。
「まるでリアルの中世ヨーロッパ風のようだね。明日香」
「ほんとほんと。宿のある場所を聞こうかな? あ! すいません。」
明日香は街の人に声をかけたのであった。
『どうしました?』
「宿屋はありませんか? 出来たら安くて良心的な宿が....。」
『あるよ。此処から東に行くと商業地区になっているから、そこに確か3件ほど宿があったかと思うよ? 安くて良心的な宿ね.....『白虎亭』だな?』
「何か目印はありますか?」
『そうだね。白い虎の絵がかいている看板が『白虎亭』だよ』
「ありがとうございました。」
『いえいえ。』
「みんな。此処から東に商業地区ってとこの中にあるらしいよ? 白い虎が目印だって。」
「「そこに行きましょう!」」
三人は街の人の情報通りに歩いていくと、白い虎の看板が見えてたのであった。
「ここだね。」
と明日香
「私が中に入って聞いてみるね。」
明菜が中に入って店員に話をして戻って来た。
「空はあるみたい。三人部屋なら一晩銀貨10枚だって。私初めてだからお金がないわ」
「それ私が出すよ。それじゃあ。三人部屋で行きましょう。」
みどりが店員にお金を払うと
「201号室だって。行きましょう。」
みどりが鍵を貰って201号室がある部屋に向って行き、201号と書いてある部屋に入ったのであった。
「わあ。広いなあ。」
「もう。明日香ったら.....。それより全員のステータスの確認をしましょう。明菜さん。全員に見える様に表示して下さい。」
三人はステータス表示をするのであった
三人のステータスは以下の通りである。
先ず明菜。
氏名 アキナ 25歳 女性 職業メイド レベル1(レベル30で転職可)
身長160 体重50キロ B86 W56 H86
HP200/MP100
攻撃E・守備E・魔力D・体力D・俊敏D・賢さD・器用B・運C
スキル:生活魔法・全異常耐性・料理・掃除・
特典:獲得経験値10倍
次はみどり。
氏名 ミドリ 20歳 女性 職業 回復士 レベル40(レベル100で転職可)
身長165 体重49キロ B88 W55 H85
HP3000/MP5000
攻撃E・守備D・魔力B・体力C・俊敏C・賢さB・器用C・運B
スキル:支援魔法・全異常耐性・回復魔法・
特典:獲得経験値10倍
そして最後は明日香
氏名 アスカ 20歳 女性 職業 剣士 レベル42(レベル100で転職可)
身長170 体重50キロ B84 W51 H86
HP5500/MP2000
攻撃B・守備B・魔力C・体力B・俊敏B・賢さC・器用A・運C
スキル:身体強化・全異常耐性・剣術・二刀流・抜刀術・
特典:獲得経験値10倍
全員のステータスを確認すると明菜の職に二人は顔を傾けて言った。
『明菜さんの職....低すぎる....。』
「転職出来ても下位職のみだし....。」
二人はハズレ職だと思っていたのだが、明菜はさらりと話すのであった。
「明日香さん。みどりさん。私のやり方でしていいかな?多分....大丈夫だと思うわ」
「別にいいですけど?」
と明日香
「何か理由があるのでするか?」
とみどり
「前にも.....同じ事があった気がするの....今、思い出したから試しにやってみるわ。」
「まあ、いいんじゃない? みどり」
「明菜さんの自由だから良いかと思います。それと私達も戦闘職ですけど、レベル低いから...。」
「二人に言わないといけないの忘れていたわ。」
「「はい?」」
「理事長からの指令その2で今の職レベルをカンストして欲しいのだって。そして転職して欲しいのだって。」
「「げ?」」
「明菜さん....マジ?」
「うん。」
「あとレベル60も上げないの?」
「そうだね....。でも特典があるよ。経験値10倍って書いてある。」
明菜はステータスに特典と表示している内容を見た。
「本当だ。これなら行けるかも。」
「がんばりましょう!」
「「「おー!」」」
三人はレベル上げに努めて.....一か月が経過したのであった。
開口一番、明日香が言い出した。
「やっとレベル100いったあああ。」
「私もだよ? 明日香」
「私の方はメイドと農夫と天気予報士の職をカンストしたわ。」
「明菜さんの転職って最終的には何になるの?」
「分からない....。でも....これで良いって誰がが言われた気がするの.....。」
「それじゃあ。教会に行って転職をしましょう。」
三人は転職をする為に教会に行った。
教会で三人は転職をすると
「やっと、上位職になった.....。」
と明日香
「私もこれでまともに支援出来るよ」
とみどり
「やっぱり...思った通りになったわ....。」
明菜は納得した顔で言った。
「それでは「白虎亭」に行ってステータスの確認をしましょう!」
三人はいつもの宿「白虎亭」の客室で確認するのであった。
「先ずは私から」
明日香のステータスは
氏名 アスカ 20歳 女性 職業 剣聖 レベル1(レベル100でMAX)
身長170 体重50キロ B84 W51 H86
HP2000/MP800
攻撃A・守備A・魔力C・体力A・俊敏A・賢さC・器用S・運B
スキル:身体強化・全異常耐性・剣術・二刀流・抜刀術・
ユニークスキル;○○流(○○は任意)......自分で編み出した秘技を使用が出来る。
称号:女神エレナの庇護
特典:獲得経験値5倍・アイテムボックス(中)
「すごい....でも私も負けていないわ。」
みどりのステータスは
氏名 ミドリ 20歳 女性 職業 大司祭 レベル1 (レベル100でMAX)
身長165 体重49キロ B88 W53 H85
HP800/MP1000
攻撃D・守備D・魔力A・体力C・俊敏A・賢さA・器用C・運B
スキル:支援魔法・全異常耐性・回復魔法・異常回復魔法・結界魔法・
ユニークスキル:司祭の祈り.....全範囲での物理・魔法結界を発動(一日3回)
称号:女神エレナの庇護
特典:獲得経験値5倍・アイテムボックス(中)
「みどり。すごいね...支援魔法のプロだね。」
「あとは明菜さんだけど...。」
「分かったわ。」
明菜はステータス表示をした
氏名 アキナ 25歳 女性 職業 賢者 レベル1(レベル200でMAX)
身長160 体重50キロ B86 W52 H86
HP1200/MP3000
攻撃C・守備D・魔力S・体力C・俊敏B・賢さS・器用B・運A
スキル:全属性攻撃魔法・全属性魔法耐性・転移魔法・魔法創作・飛行魔法・
回復魔法・支援魔法・結界魔法・無提唱・
生活魔法・全異常耐性・料理・掃除・天候魔法・
ユニークスキル:神秘の祈り.......10メートル以内の範囲でいるメンバーの能力強化(クールタイム一日一回)
称号:女神エレナの庇護
特典:獲得経験値10倍・アイテムボックス(大)
明菜のステータスを見た二人は.....固まってしまい....ついには
「「ええええええええええ!」」
「ななななな.....なんで賢者になれるのおおおおお!」
「わわわわ.....わたし...初めてみましたあああああ!」
「正解だったわ.」
「明菜さん。どうして分かったの?」
明日香は明菜に詰め寄った。
「実は....このゲームを始めると夢で.....誰かが....教えてくれたのよ.....お礼は......。」
「お礼ってなにかな?」
「それは........。」
「明菜さん。ハッキリ言って!」
明日香が明菜に怒鳴りつけたのであった。
諦めた顔で明菜が言った言葉は.....
「俺に抱かれろ...って言われて.....夢でその誰かに犯された.....毎晩......。」
明菜がそう言うと.....二人も口をはさむのであった。
「「それ....私も言われて.....犯された.....毎晩......。」」
「ほんと?」
「「ほんとにほんと。」」
「でも.....」
「「「嫌では...なかった....気持ちよかった....。」」」
全員がため息をついたのであった。
「明菜さん。私思ったけど」
みどりが話を始めるのであった。
「私達って一緒に住んでもう2年になるでしょう? 私、前にこういう関係であったと思うのよ。その誰かが私達の旦那様だって.....。」
「私も思った.....。」
と明日香
「私も思った...その誰かは私達が一番好きな人だって事を。」
「一回ログアウトしよう。」
明菜は提案して二人は賛同したので全員ログアウトしたのであった。
そして、理事長からメールが届いた
「理事長からだ。何々「例の物」が明日に届くので今の職を最大にして欲しいだって。なったら理事長にオンライン通話で報告して欲しいって書いてある。」
全員頭が回っていなくて、今日はこのまま寝るのであった。
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