第89話 決着.....そして別れ②
クラリスとエリミアとエリーゼの三人は正樹の転送魔法である場所に着いたのであった。
そこは.....
「あら...クラリスちゃん。おかえり。それとエリーゼちゃんとエリミアちゃんもおかえり」
「ビクトリア女王様....。」
そうクラリス達はいた場所はロマリア王国の城の中、ビクトリア女王の謁見の場であった。
「お久しぶりです。叔母様。隣にいるのは妹のエリミアです。」
エリーゼはビクトリア女王に挨拶をした。
「初めまして、エリミアです」
「良く戻って来たわ。それより、クラリスちゃん。アキナちゃん達は?」
「はい。アキナさんとミドリさんとアスカさんは無事に元の世界に戻ったと思います。」
クラリスが説明するとエリミアが補足して言うのであった。
「大丈夫ですよ。今、女神エレナ様から神託が来まして無事に着いたと報告が入りました。」
「ありがとうございます。」
「それでマサキちゃんは? あの中にいるのね?」
「はい...。」
クラリスが返事をした時、空中要塞が爆発して粉々になったのであった。
「マサキちゃん....逝ってしまったのね....。」
ビクトリア女王は淡々と話すのであった。
「女王様も聞いているのでしょう? 女神の神託を」
エリミアはビクトリアに尋ねると
「知っているわ...マサキちゃんが転生するのよね?」
それを聞いたクラリスは、
「......旦那様が復活するのですか?」
「そうよ。ってクラリスちゃんも聞こえていたかと思ってたわ。」
「いいえ......聞こえていませんでした。」
「安心して下さい。クラリスさん。実はあなたもそこにいるビクトリア女王の『女神の使徒』なのですから。でも..今のクラリスさんには庇護の状況だけど。」
「それってどういう意味ですか?」
クラリスはエリミアに質問する。
「貴方が『女神の使徒』になるには転生したマサキさんを見つけないと行けないの? 女神の神託によると約3年後、クラリスさんは出会うって言っているわ。」
「そうなのですね....。」
「それより。皆さん。ゆっくりしなさいな。後始末とか色々あるからこれから大変になるわよ?」
ビクトリア女王はそう言って三人にねぎらいの言葉を言うのであった。
△△△△△
正樹は空中要塞に居たのであった。
既に正樹は虫の息になっていて...いつ死ぬのかわからない状況であった。
最後に正樹は女神エレナから言われた事を行うのであった。
(本当に頼むな....女神さん...。)
『『無限の可能性』! アポロン自爆しろ!』
本日何度目かの『無限の可能性』を発動したのであった。
その光はアポロンに向けて放って行ったのであった。
空中要塞の中に居たアポロンの動力の魔法石が暴走して...爆発したのであった。
まるで原子爆弾のような爆風を起こして空中要塞は正樹と供に散ったのであった。
そして.....
正樹が眼を覚めると其処には女神エレナが椅子に座っているのであった。
『良く頑張りました。松風正樹さん。ここに来てお茶でも飲んだら?』
正樹はエレナが座って居るテーブルに行き空いている椅子に座ったのであった。
「俺......死んだよな?」
『そうですよ?』
「それより、これから俺はどうなるのか?」
『貴方にはまた『ロマリア』に転生してもらいます。だけど、前の身体ではなく新しい身体でね。』
エレナは手を上に上げると一つの球体を取り出したのであった。
『この中に貴方の新しい身体が入っているの。赤ちゃんの状況だけどね。』
「それだと、最低でも15年かかるのでないなか?」
『15年前に転生しようと考えたけど、今の私には無理なのよねえ...。』
「なら。この中の赤ちゃんを俺と同じ年齢に出来るか? 希望は3年後になる歳....21歳にして欲しい。 」
『なるほどね....だったらこれにするわ。見ててね』
エレナは球体に光を入れて一人の男性が出て来るのだった。
その姿を見て正樹は驚いた。
「これって....俺がプレイしていた『ファンタジー・ロマリア』のキャラじゃあねえかああ!」
そう...正樹が見たのは『ファンタジー・ロマリア』でプレイしていたキャラであったのだ。
銀色の少しロング髪で後ろに髪を束ねていて、眼の色はエメラルド色の細見の青年の姿であった。
『実は言いにくい事があるのよ?』
「それは教えて欲しい」
『先ず以前の貴方のユニークスキル『無限の可能性』はもうないの。あれはギルガメッシュが付けたスキルだから。それで...これが言いにくいのだけど....、貴方の家に置いてあったVRの機械の貴方のキャラをそのまま複製したのよねえ....。』
「お~い。「地球」に入るのが出来るのかは置いとくとして、それは助かった。」
『貴方のゲームキャラの職業『魔法戦士』はそのままにしたわ。だけどね...レベル1から始めないと行けないのよねえ..。』
「3年後にあのギルガメッシュが行動起こすとなれば3年の間にレベルを上げたら良いのでないのか?」
『まあ.そう言う事になるのねえ....。』
「この身体をもらう。ついでに名前はゲームでプレイしていたキャラ名を使う」
『分かったわ。それでその名前は?』
「グレン=レイノルズ」
『それで良いわよ。ステータスは転生したら確認してね。転生場所は?』
「「ガイアス」の首都から南の端にある森で頼む。」
『そうか...あそこには『迷宮』があったね...なるほどね...分かったわそこに転生するわ。準備いい?』
「大丈夫だ。いつでも構わん。」
『なら行きます...頑張ってね....絶対にスタータス見るのですよ』
エレナは正樹の魂と転生体を融合して行き....そして消えて行った。
『あのステータス見たら驚くわよ...。』
エレナは微笑みながら言うのであった。
正樹は眼を覚ましたのであった。
起き上がると小屋があった。
(この小屋を住処としてレベルを上げないとな...。そういやステータス見ろと言っていたな。)
正樹はステータスを表示して内容を見て
「あのポンコツ女神めええええええ!」
正樹は大声で叫んでいたのであった。
*ステータス*
名前 グレン=レイノルズ 21歳(固定) 男性 種族 超人族
身長185 体重65 職業:魔法戦士 レベル1(レベル100で『聖戦士』に転職)
HP500/MP300
攻撃S 体力S 魔法B 防御S 俊敏A 賢さB 運A
スキル
<剣術><二刀流><魔法剣><身体強化><全異常耐性無効>
<錬金術><鍛冶><料理><生活魔法><回復・支援魔法>
特殊スキル
<経験値10倍(レベル100まで)>
<女神エレナの庇護>
<超人間化>
補足説明
<超人族>.....年齢固定のまま、首を斬らなければ不死の身体の種族
<女神エレンの使徒>.....女神エレナの恩恵を受ける。
<超人間化>.....好きな女性とすると女性が<超人族>になる。その時の女性の年齢は固定になる。
マジでポンコツだわ....この女神....
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます