第83話 開戦前日

ついに明日がガイアス国王への返事の最終期限である。

正樹は嫁達の部屋に入って行って嫁達に話をするのであった。


「どうしたの..... あなた?」

明菜が顔を傾けながら声をかけた。


「正樹君.....どうしたの?」

とみどり


「あんた...なんか嫌な予感がするなあ...。」

と明日香


「旦那様.....お待たせしました。」

嫁達が全員集まったので正樹は話を始めるのであった。


「明日は俺達が空中要塞に突入するのだが、あの葛城慎太郎の事だ、何かがあると思っている。再度確認するのだが、突入は俺だけで行くので嫁達は俺の援護をして欲しい。」

明菜が正樹に問いかける。


「それで私達は何をすればいいの?」


「お前達には『ある乗り物』に乗って欲しいのだ。」


「正樹、それって「ワルキューレ」?」

明日香が前にクラーケン戦で使った『ワルキューレ』だと思っていただが、


「それは解体したわ。何せコストが掛かりすぎてね。明日の楽しみにしてくれ。」


「分かったわよ....。」

明日香は納得していない顔で答えたのであった。


「これは、みんなに渡そうと思ってな。用意したのだよ?」

正樹は4つの小箱を取り出して嫁全員に渡すのであった。


「開けて見れくれ。」


嫁達は小箱を開けるとそこに指輪が出て来た。


「まあ。特殊効果の指輪だけど、一応結婚指輪としてもらってくれないか?」


正樹が照れそうに言うと


「私の宝石は何? 」


「明菜のはルビー。」


「正樹君。この色エメラルド?」


「そうだ。」


「正樹。私のはサファイア?」


「正解。」


「旦那様。私のは?」


「ガーネットだ。」


「指輪を今付けてくれないか?」

正樹が指輪をつけてくれっと言われ嫁達は指輪をつけた。

すると指に合わせた様にピッタリとなっていったのであった。


「この指輪には『防御&魔法防御結界』と『転送』と『魔力向上』が付与されている。魔法が使えないのと身体強化が使えない場合に有効なんだ。敵地に行くからな。あいつなら結界を張っている可能性が高い....。」


「そっか...ありがとう。」


「正樹君。大事にするわ。」


「あんた...見直したよ?」


「旦那様...最高です。」


「お礼は...決まっているだろ?」


「「「「このエロ亭主があああああ!」」」」

久々の嫁達のツッコミが出たのであった。


しかし...この指輪の本当の使い方はその時正樹とクラリス以外しか知らないのであった。


「もう一度確認する。お前らは俺が用意した乗り物に乗って行く。後は作戦開始時に教える。」


「「「「了解!」」」」

嫁達との作戦会議は終わって各自自由時間としたのであった。


空中要塞が来るまで......  後20時間


△△△△△



そして....空中要塞の中では葛城慎太郎が王座に座っていた。


「明日がレオバード連邦の最後になる...あはははは!」

慎太郎が大笑いしていると隣にいたエリミアが怖い顔をして言うのであった。


「何を笑っているのですか!」


「それはな....俺の宿敵が此処に来るからな? それより、『あの』と『あれ』は準備できたのか?」


慎太郎は側近に準備状況を聞くのであった。


「はい。「あの」は3000体用意しました。操縦者には改造人間を使います。「あれ」は鉱石がなくて結局3体しか出来ていません。すいません。」


「まあ、いけるだろうよ。純一の所はどうなっている?」


「はい。連絡はありませんが...昨日、今日突破の用意をしているのを確認しました。」


「純一に連絡を取れないのか?」


「はい。何者かが邪魔をしていまして、通話が出来ません。」


「そうか....やるねえ....正樹。」

(もう...ワーグナーの陣を壊滅したのか....。これも予想していたからな?)

慎太郎は笑いながら言うのであった。


「おい。エリミアとエリーゼを下の階にある結界が張っている部屋に監禁にしろ。あそこなら魔法でも剣でも壊れないからな。」


「はい。」


「明日の朝まで後2時間だな。全軍用意しろ!」


「「「「了解!」」」」

慎太郎の方も戦いの準備を整えたのであった。



開戦開始まで  後2時間



~作者より~

次回から慎太郎と戦いの火ぶたが始まります。

正樹が次に出す物は

①巨大変形ロボット

②巨大合体ロボット

③巨大エ○○ゲ○○〇ンのような異質な生物

④巨大ガ○○ム


正解は次回わかります!




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