第81話 夜襲②
化け物になった岡崎純一と正樹との戦いが始まったのであった。
純一は両手の蛇の口からブレスを吐き、背中の大砲から次々と魔弾を正樹に向って放って行った。
正樹はそれをかわしながら攻撃して行くが、純一が逃げながら攻撃してくるので中々距離を詰めていなかった。
そうなると正樹の方が少し場が悪くなってくる。
次第に正樹に対しての純一の攻撃が激しくなって
『オラオラオラオラオラアアアアア!』
純一は雄たけびを上げながら更に攻撃を増して来たのであった。
ついに...正樹対しての純一の攻撃がモロに命中したのであった。
ドバアアアアアアン!
まともに食らった正樹は倒れてしまったのであった。
『正樹君。弱い..弱すぎるううううう!』
正樹は起き上がって剣を構えたのであった。
「このままじゃあ...まともに食らってしまうなあ....。行くぞ! 秘技『千手観音剣』!」
正樹の秘技・千手観音剣が純一に向って放って行った。
正樹の高速の剣が純一の身体に斬りつけて行く。
純一は両手の蛇と大砲で対抗して行く。
だが.....その隙を正樹は見逃さない!
「秘技『二刀流・一文字斬り』!」
正樹の剣が純一の両手を斬り落としたのであった。
『正樹君....。まだまだだね....僕の手は再生出来るのだよ? 分かるその意味?』
「あのうさ....あんた。その手を見て見ろよ?」
正樹の問いに純一は両手を見たのである。
『両手が再生しない...なんでだあああああ!』
「あんた。自分で改造してまだわからないのか? 今のあんたは魔族に近い化け物なので、俺の剣技と言うより、俺の剣が『聖属性』なのが分かっていない見たいだな。」
そう。正樹の剣には女神エレナから貰った剣......対魔族用の剣であった。剣の柄に聖属性の魔石が埋め込まれていて、魔力を入れると聖剣とはいかないが魔族の斬った傷はそのままになる為、純一の両手は再生出来ないでいたのであった。
しかも...背中の大砲も斬り落とされていたのであった。
『正樹...おまえええええ!』
「あんたの最後だ! 秘技「二刀流・紅蓮四段斬り」!」
正樹は左右に交差して純一の身体を斬り裂いたのであった。
しかも....純一に埋め込められた魔石も砕いたのであった。
首だけになった純一は、
『正樹君...ありがとう...。これでようやく死ねる...。最後に助言を言うよ..良く聞いて...。』
「純一さん...あんた...。」
『僕はこの身体にされたのは魔王ダルタロスが僕を実験台にしたのだよ....。おかげで僕には二重人格になってね...今魔石を壊したので元の自分に戻れたのだよ...。良く聞いて..葛城慎太郎は...邪神ギルガメッシュに魔神に変えられたのだよ....。あいつの弱点は心臓にある石...それを壊せば.....。』
「慎太郎の心臓だな。」
『そうだ...心臓だ。絶対に忘れるな....。後ギルガメッシュには気を付けろ....いいな!』
純一の首は消えていったのであった....。
「岡崎純一....永遠に眠ってくれ...。あんたの助言確かに聞いた...。」
正樹はテントを後にして嫁達との待ち合わせの場所に向ったのであった。
「正樹、純一さんは?」
明菜が顔をこわばって聞いて来た。
「岡崎純一は..死んだよ...。慎太郎の弱点を教えてくれた...。」
「そう...」
「それじゃあ。戻るとするぞ。」
「うん。」
正樹達は議員会館に帰ったのであった。
明菜とみどりが張った結界は朝になると消える仕組みであったので、今は朝になっていたのであった。
会議室にはロクサーヌとリリが居たので正樹は報告をしたのであった。
ワーグナーの陣に忍び込んで正樹がワーグナーと岡崎純一を倒し、嫁達は100人の改造亜人を倒して全滅させて、尚且つ正樹が張った結界には幻影魔法がかけられており、ワーグナー達が戦いの準備をしているように見せかけたのであった。
「マサキさん。その結界の効果は?」
ロクサーヌが正樹に尋ねた。
「約2日は効果がありますよ。それであの要塞の突入は予定を変更して、明後日の朝に行います。今日はこのまま寝ます。少し疲れました。」
「分かりました。部屋は全員同じで良いのですか?」
「今回は俺だけ別にして欲しいのです。」
正樹が今夜のみ正樹だけ別の部屋を希望したのを聞いた嫁達は驚いていたのであった。
「正樹。どう言う事?」
と明菜
「あんた..いつもなら速攻で襲うのに?」
と明日香
「私。準備していたのに...。」
とみどり
「旦那様...ひどいです...。」
とクラリス
「一人で考えたい事があるから、頼む....。」
正樹はそう言うと嫁達は納得して部屋に戻ったのであった。
「ロクサーヌさん。俺の部屋は何処にあるのか?」
「貴方の嫁さん達の隣で。」
「いいや、隣ではなく別の部屋にして欲しい。」
「それでは3階に私の事務室があるからそこで良いかな?」
「ありがとう。」
正樹はロクサーヌの事務室に向って行った。
事務室に入ると正樹は部屋の四隅に魔道具を置き、魔道具に魔力を込めたのであった。
「これで誰も入れなし声も聞こえないはずだ...後は...この像を置いて...。」
正樹は女神像を机に置いて像にむかって話しをかけるのであった。
「準備は出来たぞ。女神エレナ。」
すると女神像が輝いて像から声が聴こえたのであった。
『松風正樹さん。お待たせしました。』
それは女神エレナの声であった....。
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