第79話 作戦会議

ガイアスからの宣戦布告から次の日の朝、

作戦会議室に主なメンバーが集まって今後の対策を決めるのであった。

そのメンバーとは、

レオバード連邦の副議長であるロクサーヌ=ユグドラシル。

その娘である『聖女』のリリアンヌ=ロクサーヌ。

近衛騎士団長でロクサーヌの弟であるユリウス=ユグドラシル。

亜人族代表でフォックス。フラッグス。タイガーシンの亜人三獣士。

そして、正樹。明菜。みどり。明日香。クラリス。

司会としてユリウスが挨拶をするのであった。


「私はレオバード連邦の近衛騎士団長のユリウス=ユグドラシルと言います。今回は2つの案件についてどうするのか、ここで決めようと思います。1つ目はヘイグ=ワーグナーの反乱の件、2つ目は武装国家ガイアスの件であります。何か案がありますか?」


正樹が挙手をしたのであった。


「それでは、冒険者マサキ殿。」


「先ず、武装国家ガイアスの国王ギレン=ガイアスは空中要塞で6日後、この首都の上空に来ると思われます。なので先にワーグナーの件を先にしたら良いかと思っています。」


それを聞いたロクサーヌは一つの作戦を考えたのであった。

「ワーグナーの件は私の配下と三獣士で対応して、ガイアスの空中要塞はマサキ殿に任せようと思っているのだが。」


「ロクサーヌさん。配下は何人で行くつもりですか?」


「配下は約1000人。それと三獣士他に三獣士の配下300人で行こうと思う。これなら大丈夫だと思っている。」

正樹はロクサーヌの作戦に異議を言うのであった。


「その戦力だとダメですね。」


「マサキ殿。それはどう言う意味であるのか?」


「良く聞いて下さい。恐らく改造亜人は1体で三獣士10人分の戦力と見た方が良いかと思います。ロクサーヌさんの配下は三獣士1人に対して約20名ほどで丁度互角と考えると改造亜人1体に約200名の戦力として約20万人が必要になると思います。」

それを聞いたロクサーヌは青ざめているのであった。


「そうなると、武装国家ガイアスに降伏しないと行けないのか?」


「いいえ。俺の作戦を聞いて下さい。」


「........分かった。マサキ殿。」


「ワーグナーの件とガイアスの件は全て俺に任せてくれませんか? ロクサーヌさんと三獣士達は此処の警備を最悪の場合を見て住民の避難をお願いしたいのです。ワーグナーに対しては俺と嫁達で夜襲をしようかと思っています。日時は明日の深夜で。ガイアスとの決戦は5日後の降伏期限の日にしようと思っています。俺には対空中要塞の『秘密兵器』があるので、それを囮にして俺が要塞の指令室に突入します。

あいつは恐らく俺しか戦えないと思っています。『秘密兵器』は嫁達に任せ、そして隙あらば嫁達が侵入して人質の確保に行ってもらう事になります。それが一番の方法であると思っています。」


「マサキ殿にご迷惑ばかりかけると思うのだが?」


「いいえ。俺にはあの国王を倒さないとこの戦いには勝てないと思っています。嫁達いいだろう?」


「「「「はい!」」」」


「と言う事で。」


「分かった。マサキ殿の作戦で行く。良いな全員。」


「「「「了解!」」」」


「ロクサーヌさん。後、俺と嫁達の部屋が欲しいのだけど良いかな?」


「5部屋必要か?」


「2部屋で良いです。一つは大部屋でもう一つは2人用の部屋で頼みます。」

正樹がロクサーヌに部屋の割り当てを言うとリリは小声で言うのであった...。


(また...一人の悲鳴がでるのねえ.....。)


そうして会議は解散になって、全員夕食を食べた後、正樹とクラリスで一部屋、残りは大部屋に行くのであった。


部屋に入った正樹とクラリスは中に入った後、正樹が亜空間魔法で防音魔法具を取り出し設置した後、

正樹はクラリスに言うのであった。


「これで、他の嫁達に声を聞こえない状況にしたぞ。」


「旦那様....まさか.....。」


「クラリスにしか言えない内容だからな。絶対に他の嫁には言うなよ?」


「分かりました。旦那様...。」

そして正樹から重要な説明を聞いてクラリスは、


「そんな事が出来るのですか?」


「ああ。女神様から教えてくれたのだよ。それを使おうと思う。」


「だから私だけなのですね。」


「そうだ...。あいつらを...『帰還』させる....。俺は此処に残るのだけどな。元々俺は「ここの世界」の人間だからな。それとこの作戦は2人知っている奴がいる。」


「それは誰と誰ですか?」


「あの変態女王と空中要塞にいるエリミア王女だよ。」


「ビクトリア女王とエリミア王女ですか?」


「ああ。あの女王....『女神の使徒』であるので今女神から神託を受けているはずだ。それとエリミアは生まれてた時に既に『女神の使徒』であるから、既にこの事は知っていると思う。」


「そうなのですね...。」


「お前にもあるぞ? 女神の庇護がな..但しお前の場合は神託を聞こえない見たいって女神が言っていた。」


「......はい。」


「じゃあ。此れが最後になるかもしれん...。抱くぞクラリス。」


「はい.....。」

正樹とクラリスはその晩、抱き合っていたのであった。


首都襲撃まで.....残り6日。

ワーグナーへの襲撃....明日の深夜





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