第76話 エピローグ

亜人勇者セシルと正樹の戦いは正樹がギリギリの所で勝ったのであった。

正樹のユニークスキル『無限の可能性』を使用しないで勝つ事に、正樹に取っては『ある意味』良かっただと正樹は思うのであった。


先程の戦いの結果を言うとセシルの振り下ろしを正樹が間一髪でかわした後、正樹の三段突きがセシルの赤い石と黒い石それと青い石の三つの石を連続で壊したのであった。

つまり、セシルの命と言う三つの魔石が破壊されてセシルは倒れたのであった。

そして嫁達が正樹の所にやってきて


「「「「このバカ亭主! 後で色々聞くからな!」」」」

明菜の回し蹴りと明日香のラリアット、そしてみどりの何故かヒップアタック。

最後にクラリスの胸の間に正樹の顔を押し込んだベアハッグをしていたのであった。


「みなさん。正樹さん....ピクピクしていますよ?」

リリが心配そうに言うと


「あいつにはこれで十分。」

と明菜。


「正樹に一発殴らないと行けないから!」

と殴るよりラリアットした明日香。


「私も正樹君に一発何かしないと...思わずやっちゃいました。」

と自慢のお尻で攻撃したみどり。


「旦那様の顔を私の胸に..いやん。」

とクラリス。


そして

「「「「さっさと起きろ! この変態旦那!」」」」

嫁全員に叩き起こされた正樹であった。

正樹はフラフラなりながらも倒れているセシルに話をするのであった。


「勇者セシル。教えてくれないか?」


『なんだ....俺はもう死ぬのだからな....早く言え。』


「本当の原因を教えろ。」


『ああ。それか....この計画を発案したのあ武装国家『ガイアス』の今の王、シンタロウ=カツラギだ.....今はギレン=ガイアスと名乗っている。そして、俺の父ヘルグ=ワーグナーとジュンイチ=オカザキが実行役だ。父ヘルグは魔王国の「ある方」を通じてギレンを紹介してもらい、ギレンはリリアンヌの『精霊王』のスキルと『エルフの至宝』を手に入れる為、父はこの国の支配権を手に入れる為にエルフ族の排除をしたのである。』

話をまとめると、

獣国の内乱を発案したのが『ガイアス』の国王ギレン=ガイアスでギレンは魔王国との繋がりでセシルの父ヘイグ=ワーグナーと協定を結びお互いの目的の為に計画を実行するのに邪魔なエルフ族を排除しようと考えたのであった。

その計画を副議長のロクサーヌが知り、亜人の中でも反ワーグナー派と協力してそれを阻止しようとしたが、結果失敗になってしまい、ロクサーヌは拠点を囮にして密かに首都レオバードに侵入して首都を盾にして籠っているのであった。


『それで、ロクサーヌの娘であるリリアンヌを此処に連れて来させ人質としてロクサーヌと取引をしようと計画したが..結果は失敗だわ....。』


「それでセシルは何で加担したの?」


『最初は反対だった....。だがジュンイチがお前を捕まえたと言われ「リリアンヌを解放したければ俺の言う事を聞け」と言われてあいつに...改造されたのだ...。今は理性は残っているが....。』

段々と言葉少なくなるセシルは最後の言葉を言うのであった。


『俺からの最後の言葉だ。ヘルグとジュンイチは.....首都から離れた....場所にある『亜人の里』にいる.......首都を落とす為の準備をしているはずだ.....。先ずは父を倒せいいな.....。リリアンヌ....すまん....お前を守れなかった.....。』

セシルは息絶えて....そして灰になったのであった。


「セシル...わあああああああん!」

リリは大泣きになったのであった。


そして、悶絶中の『三獣士』に回復をした後、首都レオバードに向う前に『三獣士』も同行する事になって急いで首都レオバードに向うのであった。


だが......。


『アスカちゃん。此処を真っすぐに行くのですよん。』

タイガーシンが明日香に首都に行く案内をしていた。


『クラちゃんって.....なんて大きいの? 私.....女になりたいわ.....。』

フラッグスがクラリスに胸の事について尋ねていた。


『明菜さあん。私にもあの蹴りを使って欲しい.....です。』

フォックスは明菜にお願いをしていた。


『三獣士』の全員が股間を潰されておかしくなっていたのであった。

オネエとか性転換とか........最後にはMになっていやがる......。

正樹は心の中で呟き、リリに声をかけるのであった。


「リリさん。先ずは首都に行こう...そこからだ」


正樹達は首都レオバードに向うのであった。

首都に到着すると入り口の門にエルフの兵士と亜人の兵士が言い争いになっていたのであった。


「お前ら。早くどけ!」


「いいや。どかない。副議長の命令だ。」


「なんだと! その副議長が此処を占拠したから、俺達特殊部隊が此処に来たのだ。早く解放しろ!」


「絶対に此処を開けないぞ!」


「「「お前ら何をしている!」」」

言い争いをしている両陣に向って言い放つ三人の男がいたのであった。


「「貴方様は『三獣士』の皆さん」」


「俺達が直々に此処を調べるから良いだろう? 其処の衛兵!」


「はい....。分かりました。それで其処にいる方々は?」


「私は副議長ロクサーヌ=ユグドラシル娘、リリアンヌ=ユグドラシルです。其処の三獣士と隣の冒険者の力を借りて此処に来ました。通してください!」


「「はい!」」


「それで父ロクサーヌ=ユグドラシルは何処にいますか?」


「はい。議員会館にいます。」


「分かりました。じゃあ皆さん行きますよ。」


リリと『三獣士』が先頭になって議員会館に向って歩いて行くのであった。

嫁達に股間をつぶされた『三獣士』が案内役を務めていた。


『さあ。リリちゃま。行きますわよ。』

とフォックス。


『明菜ちゃあん。その後どうしますの?』

トフラッグス。


『明日香ちゃん。わらわが議員会館の案内をしまちゅのじゃあ。』

とタイガーシン。

それを見て正樹は嫁達に


「おい。嫁達よ。こいつら何か変になっているぞ?」


「そう?」

と明菜


「気にしていないからね。」

とみどり。


「それより。早く急ごう。」

と明日香。


「旦那様...もっとおっぱい体操して欲しい...。」

とクラリス。


「なあんだ。クラリス。おっぱい体操がしたいのであるのか? 後でたっぷりとしてあげる。」

と正樹。


「「「それは終わってから!(良いなあ私もおっぱい体操させて欲しい。)」」」

明菜と明日香とみどりは声を揃えて言うのであった。

そして、正樹達は議員会館に到着したのであった。

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