第59話 襲撃者②
正樹の張っているテントの近くまで人が約10名が近づいて来た。
(敵は大体10人ぐらいか? やっぱり小屋から出て来た奴ばっかだな。)
そう、今俺の近くにいる人達は小屋から出て来た人ばかり、元々小屋の件数は3つだけでしかも、クラリスによるとあまり冒険者達と商人達は各々のテントを持参している場合が多い為、小屋にはこの国以外の冒険者しか考えられていない....。
(そろそろ出て行くとするか...。)
正樹はテントの中から転移魔法で先に小屋の方に向うのであった。
丁度その頃、正樹のテントの前に10人程の人数がテントの周りを囲んでいた。
その中にフードを被ったのが5人いて残りの5人はこの辺の山賊であった。
山賊の一人がフードの被った5人に尋ねた。
「此処にお金持ちの冒険者がいるのか?」
「ああ。エルフの男女と男が一人と女が4人だ。」
「女が四人かあ。こりゃあ結構楽しめるぞ。」
「お頭、その女達壊れると違うのか? 俺達全員相手には?」
「そうなるな。今俺達以外に小屋には15名ほどいるからな。」
「先ずは、その男を殺してからだな。」
「じゃあ。そろそろ行くとするか。」
正樹は小屋まで転移して小屋の中を見ていた。
小屋の中には盗賊らしき人が酒盛りをしているのであった。
(結構...いるなあ。やっぱ盗賊か....。)
正樹はそう思って小屋の窓を少し開けて魔法と唱えて行く。
(良く寝ろよ? 睡眠魔法「スリープ」)
小屋の中の盗賊達は次々と寝て行くのであった。
正樹は残りの小屋にも同じように睡眠魔法「スリープ」を放ち、3つある小屋全ての盗賊全員を眠らせた。
(さて...盗賊だからな....。殺すしかないようだ。)
正樹は短剣を取り出し、寝ている盗賊達の首元に短剣で切りつけ....そして殺していくのであった。
この辺りの盗賊はロマリア王国から殺しても罪にはならない...むしろ悪即斬であるのだ。
小屋の盗賊達を全滅した後、正樹はテントを囲っている盗賊達の後ろに転移するのだった。
そして...転移した時、すぐに正樹は
「おい。何している。」
後ろに立っている正樹を見て驚く盗賊達。
フードを被った人物達は無言でいたのだった。
「お前は誰だ。」
「此処のテントの主だが?」
「そうか...こりゃあ好都合だ。 おい。小屋にいる仲間を呼べ! 急げ!」
盗賊の頭は部下に命令させるが...。
「さっき。小屋に行って来たよ。いやあ。結構いたなあ。お仲間達..。」
「何で知っている?」
「知っているより...お前らは此処で死ぬんだ。」
正樹は短剣を使って素早く盗賊達の中に飛び込んで行った。
「なんだ...ぐは...。」
飛び込んだ先に盗賊の部下が首から血を噴出して倒れた。
次々と血を噴出しながら倒れて行く盗賊達。
「なにしやがった! ....ぐは。」
それが盗賊の頭の最後の言葉であった。
そしてフードを被った人物達だけになったのであった。
「後は...。あんたらのみとなったな...なあ獣人さん達。」
「ほほう..俺達の事を知っているとはなあ。」
全員が被っていたフードを脱ぎだした...そこには鎧を付けた獣人達が立っていたのであった。
全員虎の顔をしている獣人であった。
肌の色が赤・青・緑・白・黒の虎族であった。
「お前達は、虎族だな? 俺...いや、エルフの男女を襲うのだ?」
「お前には関係ない...。」
「関係あるさ...依頼者だからな。」
「そうか....なら殺してでもエルフの女だけはいただく!」
「渡さないと言ったら?」
「無論、貴様とお前の仲間を全て殺す...。」
「なら..抵抗させてもらうぜ。」
正樹は赤い虎族に短剣を投げ付けるが、赤い虎族はそれを手で叩き落としたが....。
だが、赤い虎族は、上下に分かれて倒れた...。
正樹が叩き落とす隙を見て剣で斬り込んだのだった。
そして正樹は次々を青と緑と白色の虎族を倒して行き、残りは黒色の虎族のみとなった。
「俺の部下をこんなにあっさりと...中々な相手だな..名を聞こう。」
「冒険者マサキ」
「俺は獣国レオバード連邦の特殊暗殺部隊「漆黒の虎」の副隊長ガビル=ライオネット。」
「「いざ! 勝負!」」
正樹とガビルの戦いが始まったのであった。
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