第47話 VS邪神ギリオン③

俺は指揮席にいるみどりに「念話」で指示をした。

「みどり。前のある白いボタンを押してくれ。」


『分かったわ。』

みどりは白いボタンを押した。

するとロボの左手に持っていた盾が変化して拳銃に変化して行った。


「明菜。黒いボタンを押してくれ」


『了解。』

明菜は黒いボタンを押した。

するとロボの右手に持っていた剣が変化して拳銃に変化して行った。


「明日香。それを使って翼を攻撃しろ。要領はシューティングゲームと同じだ。それとクラリス。前のある金色と銀色のボタンを同時に押してくれ。」


『旦那様。押しましたぞ。』

クラリスは金と銀のポタンを同時に押すとロボの両目から1メートルぐらいの箱が2個、正樹の前に落ちたのであった。

それが正樹が言っていた『忘れ物』であったのだ。

正樹は2個の箱に手を触ると箱が開いて中から剣が出て来た。

それを正樹は手に取って


「これで、勝てる。行くぞギリオン!」


嫁達は銃でギリオンの翼を攻撃して行く。

嫁達の銃は右が魔弾を放って左はミスリル製の弾を放って行くのであった。

ギリオンは翼に攻撃されて地面に降りた時、正樹の剣術がギリオンに炸裂するのであった。

ギリオンは斧を受け止めていたが、嫁達はその状況判断でミスリル弾を腕に集中して放って行く。

正樹は一旦後ろに下がってある秘策を使うのであった。

その秘策とは...正樹の身体に最もダメージが出る諸刃のスキルであった。


「融合スキル「防御変換」」

正樹の防御力を攻撃力に変換するスキルであった。

正樹の身体が黄金に輝いて、そしてギリオンに向って一気に斬りかかるのであった。

嫁達は両手の銃で弾を出しながら正樹の援護に入った。

そして....ギリオンに正樹の秘技が入る。


「秘技『紅蓮・千手演舞』!」


正樹の秘技『紅蓮・千手演舞』...両手の剣が高速でギリオンに斬り込む。

その回数約千回。

ギリオンは8本の腕でかわしていたが...ついに8本の腕が斬り落とされた。

ギリオンは斬り落とされた腕を再生しようとしたのだが。


『ぐぐぐ。腕が....だがこの程度なら....何故だ。再生出来ん!』


「それはこの剣が聖剣に近い剣だからだ!」


正樹の奥の手はロボから出て来た剣で正樹が錬金で作ったのである。

ミスリルの粉と魔石の粉、そして聖水を錬金で合成して作った金属で剣を作ったのであった。

本来の聖剣より能力が落ちるがギリオンの再生能力を無効出来る効果があったのだった。


「今だ!みどり「聖魔法を使って魔弾を出せえええええ!」


『正樹君の言っていたあれを使うよ』


『聖波動砲。発射!』


ロボから出た聖なる魔弾がギリオンに向って放っていった。

ギリオンは翼を使って防御をするが、これを明日香がロボの銃で撃ちまくり、マサキが素早くギリオンの後ろに回って剣で翼を斬った。


『なんだとおおおおおお!』


翼と腕を無くしたギリオンは正樹に向って阿修羅の顔から魔弾を放つ!


ズドオオオオオオオ!


ギリオンが魔弾を出した後すぐに聖波動砲がギリオンに命中し、ギリオンが放った魔弾はマサキに命中した。


ドバアアアアアアン!


『ギャアアアアア! おのれええええええ!』

ギリオンは悲鳴を上げて行った。


『どうなったの? あなた、大丈夫?』


嫁達は正樹の心配をしていた。


嫁達の目の前は煙で全く見えていないのであったが....2分後、煙が消えて行く。

其処には黒焦げのギリオンと全身ボロボロの正樹が立っていたのであった。


『『『『あなた!(旦那様!)』』』』

嫁達は正樹の方を見ると、正樹はそのままギリオンに向って切り込む!


「これで終わりだ。ギリオン! 秘技『紅蓮・一文字斬り』」

正樹の秘技がギリオンの首を斬った。

ギリオンの首は地面に落ちて行った。


『なかなか...やりよる....私の....負け...だ』

ギリオンはそう言って消えて行くのであった。


正樹はそのまま気絶していたのであった。

嫁達は変形ロボから飛び降りて正樹の所に向うのであった...。


何故ギリオンに勝った理由は、嫁達の存在のおかげであったのだ。

正樹の『無限の可能性』の効果範囲は狭くて突入前の嫁達の位置が丁度範囲外であったので、正樹は嫁達にギリオンの部屋まで降りて来て貰ったのであった。

そして本来の効果が出て能力がギリオンに近い能力となってギリギリだがギリオンを倒したのであった。

そして長かった邪神ギリオンの戦いは幕を閉じたのであった。




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