第46話 VS邪神ギリオン②
ギリオンが言った勇者ラグナロクは、俺のゲーム知識にもなかったと言うより別の内容で知っていたのであった。
「ラグナロクって聞いた事があるけど...まさかな....。」
俺はラグナロクって言う名前は勇者じゃなく....。
「なあ。ラグナロクってあの破滅龍ラグナロクじゃないだろうな?」
『ほほう。知っていたか人間よ。そうだ勇者ラグランロクは魔に落ちて破滅龍になったのだ。』
「そのラグナロクはどうしているのか?」
『それは私にもわからん。もう500年ぐらい経っているからな。』
「お前は.....その勇者に封印されたのか?」
『ああ。あいつに封印されたのだ。何故封印されたのかわからんがな? 普通は殺すだろう?』
「ああ。俺も同じ事思っていた。何か非常事態でもあったのかと思うけどな。」
俺はギリオンからラグナロクの事を聞いた。
何故聞いたのかはこの戦いが終わったら分かる事になるからだ。
それとギリオンの話をしている最中に俺はこっそり回復魔法で体力が回復して全快になったのだ。
「ありがとうさん。あんたの話のおかげで体力が回復したわ。」
『そうだろうと思ったわ。まあ。お前の最後の足掻きを見る為に話してやったわ。』
「そりゃあどうも。では第二試合開始としますか?」
『さあ。こい小僧!』
俺は剣に魔力を込めてギリオンに向って行くのであった。
ギリオンは8本の手に持っていた武器で攻撃して行く。
それをかわそうとすると阿修羅の顔から魔弾が俺に命中する。
俺はわざと魔弾を受けながらギリオンの懐に飛び込んでついにギリオンの8本の腕の内、鞭を持っている腕を斬り落とした。
理由は鞭で俺を捕らえようとする事に回避する為であった。
だが...それは俺にとって愚策であったのだ。
斬り落とした手は消えてしまったが、その代わりに斬り落とされた傷から...。
腕が出て来たのであった。
「高速再生?」
『あははは。貴様が私の腕を斬り落としても直ぐに復活するのだ...これが私のオリジナルスキル『高速自動再生』だ。』
高速自動再生....確かにすごい能力だ....。だが武器までも復活しないのはラッキーだった...。
『もう少し余興でもするかのう。』
ギリオンは復活した腕をある別の物に変化させて行くのであった...それは...大砲であった。
『いくぞ! 小僧!』
ギリオンの大砲の腕から魔弾が俺に向って打って来た。
俺はすばやく避けたが避けた先にギリオンが立っており、斧で俺を斬りつけた。
一つ目の斧は剣で受け止めたが、もう一本の斧は俺の身体を切り裂いた。
「ぐは....。」
俺は直ぐに回復魔術をして傷を治した時、またギリオンの魔弾に食らってしまった。
『無理。無理。無理。無理』
ギリオンは雄たけびを上げて更に俺に襲い掛かって行った。
段々と俺はギリオンの攻撃を防ぎきれなくて...ついには俺が持っていた剣が折れてしまった。
『ここまでやるのはあの勇者ラグナロク以来だ。あはははははは!』
俺は全身傷だらけで回復魔法を使う暇もなく....虫の息になっていたのであった。
『そろそろ終わりにしようかのう。』
「まだまだだ....。」
『だから、無理だと言っているはずだ。さあて.....これで止めとするか。』
ギリオンの阿修羅の顔と大砲の腕から魔弾が俺に向って放って来た。
俺はまともに食らってしまい....。
俺は立ち上がろうと試みたが、立つ体力も底に尽きてしまい。
「くそお! 此処までか....。」
俺がそう思った時上空から大きな爆発が起きて、一つの大きな影が見えたのであった。
『なにそこでくたばっているのよ! このバカ亭主!』
これは...変形ロボに乗っている明菜であった。
『ボロボロじゃないの? 「女神の祈り」』
俺を回復しているのはみどりか?
『旦那様。大丈夫か?』
今の声はクラリスか?
『正樹! あんた。こういうの作ったら教えなさいよ!』
怒っているのは明日香なのか?
俺はみどりの回復魔法でやっと立ち上がったのだった。
「助かった...みどり。愛しているぜ。」
『いやん。此処ではそう言うのは無し!』
「クラリスと明菜もサンキュな。」
『しぶといあんたなら問題ないでしょう?』
『私は旦那様の妻であります。』
「明日香。よくこの変形ロボの操縦がわかったな?」
『あのねえ。私は格闘ゲーマーだよ。わかるじゃん....ばか。』
これで何とか出来る...あれにはもう一つ俺しか使えない物があるからな...。
それは俺がオタク趣味で作った物だからな!
『なんだ? この人形は?』
『わああ。これってあのギリオンなの? キモイ。キモすぎる...』
と明菜。
『本当に気味が悪いです。』
とみどり。
『マジでキモ。』
と明日香。
『変な恰好の人ですね。』
とクラリス。
『お前らいい加減にしろおおおおおお!』
嫁達の言葉に対してギリオンはツッコミをして来た。
俺はその隙に嫁達に
「嫁達。準備いいか?」
『『『『準備良し!』』』』
「援護頼む!」
『『『『了解!』』』』
俺と嫁達とギリオンの最後の戦いを開始するのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます