第43話 VS邪女神エステリーゼ③
明菜が指を指した「あれ」とは魔道装甲車であった。
明菜は他のメンバーに声をかけるのであった。
「みんな。私の所に来て早く!」
エステリーゼの七つの顔から闇の玉を避けながら全員明菜の所に集まった。
「みどりさん。結界魔法」
「分かった。」
「じゃあ行くよ。転移魔法!」
みどりが結界魔法でエステリーゼの攻撃を防いでいる間に明菜は転移魔法を使ってある場所に移動したのであった。
「此処って装甲車の中?」
「そうよ。」
「それでアキナさん、どうしますか?」
クラリスが明菜に声をかけると明菜は
「ちょっと正樹に連絡するからクラリスはこれを操縦して逃げ回って。」
「分かった。」
クラリスは装甲車を操縦してエステリーゼの攻撃から逃げ回っていたのであった。
『ちょこまかと....うるさい!』
エステリーゼは激怒して翼を使って空を飛んで行くのであった。
其処でエステリーゼは上空から闇の玉を無数に放って行くのであった。
装甲車は逃げながらかわしているが時々闇の玉に命中してしまい、中はそれの衝撃で全員飛び上がってしまう。クラリスは倒れないように逃げ回っている。
「あなた。あなた。返事出来る?」
明菜は通信魔道具で正樹を呼んだが...返事が聴こえていない...。
「あなた。あなた...おーい。このオタク! 巨乳好きな旦那、返事しろ!」
『誰がオタクで巨乳好きだって! 俺は巨乳も好きだが美乳もすきだぞ! 分かったか! このツンデレ! 犯すぞ!』
正樹が返事をした。
「もう.....明菜さん。正樹君に対する言葉は本当だけど。何か聞く事があったのじゃあないの?」
「忘れていたわ。あなた。教えて。」
『何を教えるのだ?』
「あのしつこいエステリーゼが変身して..ヤマタノオロチになって私達に襲っているのよ。」
『それで今何処にいるのだ?』
「装甲車の中だよ。正樹から聞いたあの方法を使いたいの。」
『分かった。教えるから。俺の言う通りに操作しろ。』
「分かったわ。」
正樹は通信魔法具で全員に操作方法を教える。
『先ずは中央席にみどり。前の操縦席は明菜に代われ。クラリスは左の席。右の席に明日香。』
「「「「了解」」」」
全員は正樹の指示通りの席に座り
『最初に明菜。前にある青いボタンを押せ。』
「押した。」
『次はクラリス。前の黄色のボタンを押せ。』
「押しました。」
『次は明日香。前の赤いボタンを押せ。』
「押したわ。」
『次にみどり。前の緑のボタンを押せ。』
「押したわ。」
全員が正樹の指示したボタンを押し、続けて正樹は
『最後に明菜。操縦桿を左右に引っ張って後は後ろに引く。それで完了だ。後はみどりが指揮をしてこれ。』
「「「「了解」」」」
明菜は正樹の指示により操縦桿を左右に引っ張り、次に後ろに引くのであった。
すると...装甲車に変化が出て来たのであった。
タイヤが全て消えて行く。
左右の魔法陣の台から翼が出て来る。
そして、装甲車は空を飛んで行くのであった。
飛んでいる装甲車は前面を上向きになって消えた前の2つのタイヤの部分が横になってそこから腕が出て来て後面の魔法陣の台が半分に分かれてそこから足が出て来た。
最後に前面の魔法陣から顔が出て来るのであった....。その顔はまるで日本のアニメのガ〇〇ムの顔に
なっていたのであった。
座席に座って居た全員は回転をして行くのであった。
「「「「なんじゃあこりゃああ!」」」」
全員が呆れた顔で言うのであった。
『どうだ? 良いだろう。』
「これって変形ロボット?」
『ああ。変形ロボットだ....名前はない....。』
「これが...あれなのね...。」
『まあ。そう言う事だ。。その操縦方法だが、基本操縦は明菜の席で行う。魔法攻撃は明日香とクラリスの席で出来るはずだ。みどりの席は一応指令席になっているので相手の状況を確認できるはずだ。その変形ロボを使って、七つの蛇の首を攻撃しろ!』
「本当に呆れたわ....ねえ...みどり。」
「まあアニメオタクの正樹だから、諦めよう...明日香。」
「ロボットとはなんだ?」
クラリスはロボットの意味を知らないのであった。
そこでみどりがクラリスに説明をするのであった。
「クラリス。それね人間が操作する巨大ゴーレムみたいなものだよ?」
「明菜さん。そろそろ反撃しましょう。」
「そうね。全員戦闘準備!」
「「「「了解」」」」
装甲ロボットは左に剣を持ってエステリーゼに向って飛んで行くのであった。
~あとがき~
とうとう時代遅れのオタク第一弾として変形ロボを出しました。
映画「ト〇〇ス・フォ〇〇ー」を参考にしました。
それを想像して読んで下さい。
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