第13話 邪神ギリオンについて(後編)
「それで仁科さんがキーマンってどういう事?」
明菜は正樹に尋ねる。
「『聖女』ユニークスキル『聖女の祈り』が唯一邪神に対抗出来るスキルだからな。」
聖女のユニークスキル『聖女の祈り』は一定時間、邪悪の敵のレベルを3分の1にするスキルであるが、魔力量が激しい為、レベル80ぐらいの聖女なら3分間しか継続できないデメリットがある。
「だが、俺には『無限大の可能性』があるから俺と明菜の2人で何とか出来ると思うが、しかしあと一人が欲しい...最低でもレベル80以上の女性の戦闘職の人が。」
「なんで女性の戦闘職の人なの?」
「俺の『無限大の可能性』の事分かっているよな?」
「ああ.パーティが正樹以外女性じゃないと出来なったのよね?」
「そう言う事。」
「仁科さんと望月さん、それと女性の戦闘職さんと私とあなたでパーティ組むのね。」
「そういう事になる。」
正樹は明菜に質問する。
「確か、この世界って一夫多妻制度だったわね?」
「まあ..そうなるよ。」
「その子達と正樹が結婚したら全員の能力がどれくらいにあがるの?」
「恐らく約お前入れて一人当たり約40倍ぐらいになる。」
正樹はそう言うと明菜は
「なら....致し方は無いわね...正樹はあの子達と結婚しなさい! もちろん全員を愛する事いい?」
「それでいいのか?」
「貴方と一緒にいた時間で貴方は優柔不断ってわかったから。それに全員を好きになる貴方が好きだもん。いやん。」
明菜は照れながら答えた。
「それと.....。」
「それとは何だ?」
正樹が首を傾げて言っていると明菜は照れながら
「だって......貴方って「絶倫」だもん....。毎日あれをしたら.....私が壊れるから! だから人数多い方が私が休めるのよ! 分かったか! このバカ亭主!」
「お前って...俺の事バカ亭主っと言っているのか?」
「そうよ。」
「お前かって昨日の悲鳴がデカくて、朝起きて庭に出ようとしたら隣の夫婦が怒って来たぞ?『毎日、声がデカくて寝られない』ってさ......。」
「それは....あんたが毎日10回もするからでしょう!」
「お前だって喜んでいただろうが!」
「出来たら少し回数減らしなさい!」
「お前こそ。悲鳴を小さくしろ!」
正樹と明菜のバカなコントは10分も続き...
「今日は此処までだなあ....。」
「そうしましょう...なんか毎日するとお互いに疲れてしまう.....。」
「「この話は終わり!」」
二人はいつもの話を終わらせて明日の事について再度話すのであった。
「まあ明日、王都に行って女王に会わないと行けないから、この話は後にするぞ。それともう一つやることがある。」
「もう一つ?」
「それは俺達の装備を新調しないと行けない。特に俺の武器と明菜の防具だな。此れはギルド支店長夫婦の情報だが王都には凄腕の鍛冶士と裁縫士がいると聞いたので女王の会談後に行こうと思っている。」
「わかったわ。じゃあ寝る? それとも...あ・れ・するの?」
「決まっている..あれするに決まっているだろうが!」
「私壊れるよ....。」
「俺が壊れるかもしれないぞ? お前の方がすごいだからな..。」
「もう....プン。」
「冗談はその辺で...。」
正樹はそう言うと明菜に唇に濃厚なキスをするのだった...。
その夜は明菜の悲鳴が出るのだった...。
次の日の朝、
二人は隣の夫婦に声をかけられて
「いつもながらすごい事していますね....。昨日の夜、私達もハッスルしてしまい....。」
「それでどうなりましたか?」
「「腰が立たなくなったのよ! このバカ夫婦! あんた等のおかげで......。」」
「おかげで?」
「ピンポントに出してしまったのだ.....。」
隣の亭主はそう呟くと隣の奥さんは照れながら
「ありがとう。此れで念願の子供が出来る可能性が出て来たわ。」
「「....そうですか。」」
「うううう......。これで俺も子持ちとなるのか......。」
「旦那さん。子供出来て嬉しいのじゃない?」
「あのなあ....。」
亭主は諦めた顔をして言うのであった。
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