第11話 その後の正樹と明菜

正樹達がナイトハイム王国に召喚されて来て約10か月が経過していた。

正樹と明菜はナイトハイム王国から南に約600キロにある中立の国であるロマリアで冒険者活動をしていたのだった。

約3か月前にギルドの依頼でロマリア王国の王都まで商人達の護衛依頼を受けてその依頼も完了した後、ここロマリア王国に活動地点を変更してたのだった。

その後、ロマリア国内の都市の一つである迷宮都市シルバーレイクに拠点を移して、そこに家を買って二人で生活をしていた。

その家は一階建で大きさは6LDKでしかも地下室も2部屋あり、一つは倉庫として利用、もう一つは正樹の錬金術と明菜の魔法で作った最大五人が入る浴槽がある風呂場にしていた。

ある日の朝、

寝室で二人が一緒に寝ていた...しかも二人とも全裸で....。

正樹が目覚めると

「おはよう。もう朝だぞ?」


「...もう少しだけ...」

明菜は眠そうに言うと正樹は

「起きないとこうするよ。...ちゅ。」


「...後5分だけ....って? .....何でキスをするの? しかも舌入れてさ。」

明菜は正樹のディープキスをされて起きるのだった。


「そろそろ、朝御飯の準備だ。行くぞ。」


「はいはい。分かりましたわ。あ・な・た。」

明菜は照れながら服に着替えるのだった。

つまり、正樹と明菜は、家を買った時に結婚したのであった...。


「今日は何処に行くの?」


「取り合えず冒険者ギルドに行くぞ。支店長にお礼を言わないとな。」


「あああ。そうだったわ。仲人してもらったお礼の挨拶してなかったわ。」


「俺達、結婚してもう2週間経過してその間仕事を休みしたから、今日から本格的に冒険者活動しないとあの親父が怒るからな.....。」


「私、朝御飯の用意してくるわ。貴方はギルドに行く準備をお願いついでに私のもお願いね。」


「分かったよ。明菜。」

2人はそれぞれの準備をして朝御飯を食べるのであった。


「明菜の料理はいつもながら美味いなあ。」


「やだあ。照れるよ。今日から冒険者活動開始ね。あなた夜はほどほどにしようね...。」


「まあ2週間、あればっかだからなあ。じゃあ行くか?」

2人は装備して家を出てギルドに向って行くのであった。

...しかも腕組みしながら....。


ギルドに着いて中に入ると周りの冒険者達が二人を見て


「『銀狼』のバカ夫婦が来やがった。これで此処もにぎやかになるなあ。」


「私、アキナさんみたいな奥さんになりたいよ。」


「お前なんか無理に決まっているじゃないか? このがさつめ。」


「そういうあんたなんかマサキの足元にならないじゃないの?」


「言ったなあ!」

色々騒がしい冒険者達である。

その風景を見ながら二人は受付嬢の所に行き声をかけたのだった。


「おはよう。メイさん。お久しぶり。」


「あらあ。おバカ夫婦のコンビじゃないですか? お久しぶり。」


「「おバカ夫婦じゃない!」」


「それで御用は? 支店長?」


「そうだ。支店長にお礼の挨拶がてらに。」


「支店長! バカ夫婦が支店長に会いたいって言っているよ!」


「「バカ夫婦って言うんじゃない!」」

2人はメイにツッコミしていると後ろから一人の男女が声をかけて来た。


「よう。マサキとアキナじゃあないか。」

男の方は支店長でリチャード=ヒルマンが言うと


「あらあ。マサキちゃんとアキナちゃん。夜の方も頑張っているのねえ。」

女性の方は副支店長のメアリー=ヒルマンが言うのであった。


「....何いっているのよ。メアリーさん。よよ夜はもうほどほどにしますって....。」

明菜は赤く染まって言うのであった。


「それより、リチャード。話があるのだが?」


「なら。支店長室に来い。」


「分かった。明菜、行くぞ。」


「うん。」

2人は支店長室に向い中に入って座るのだった。


「リチャード、ナイトハイムの状況は?」


「後、二か月後に神殿攻略に『勇者』達が行くそうだ。」


「そうか。」


「それと気になる情報がある。」


「言ってみてくれ。」


「あの国、魔王国と裏でつながっているみたいだ。神殿攻略後、帝国との戦争をおっぱじめるみたいだな。俺達の国は一応中立だから干渉はしないが。」


「やっぱりな。だろうと思った。」


「知っていたのか?」

リチャードはマサキに尋ねると


「ああ。あの国にいた時から何となくな....。」

正樹は答えた。

するとリチャードが思い出したように


「お前ら夫婦にビクトリア女王から王都に来て欲しいってさっき王都から手紙が来ている。どうするのだ? お前らには王都に行って欲しいのだが?」


「あんた達の頼みなら王都に行くとするか? 明日此処を出発する。」


「それで王都にはいつ到着するのだ?」


「明菜..嫁の転送魔法で行けるから明日の昼には城に着くはずだ。まあ明菜が起きればの話だが?」

正樹はそう言うと明菜は阿修羅の顔になって

「それは、貴方が悪いじゃないの! 毎晩、私を寝かせてくれないから!」

それを聞いたメアリーは


「あらあ。二人供すごいね流石若いわ。この人なんか夜立たないから...私の方でしないと出来ないのよ。..はああ。」


「おい。その事を2人に話すなよ!」


「いいじゃない。可愛い兄弟じゃない? あなたとマサキは。」


「まあまあ。お二人さん。痴話喧嘩は家でお願いします。」


「「お前が言うな!」」

何故か正樹以外の全員が揃って反論したのだった。


「それじゃあ。一旦家に帰るわ。またなリチャードとメアリーさん。」

正樹夫婦はギルドを後にして家に帰るのであった...。

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