第9話 召喚された「勇者」と「聖女」
剣崎和哉視点
僕の名前は剣崎和哉 18歳 明和学園高校三年で生徒会長だ。
世界有数の企業である剣崎グループの一人息子で自慢ではないが成績優秀でイケメンである。
約半年前にこの世界に召喚されて『勇者』となり、今は魔王を倒す為の訓練をしている。
朝7時に起きて朝食後、僕を含んだパーティで王国地下の疑似ダンジョンで戦闘訓練をしている。
僕のメンバーは、『勇者』の僕と『聖女』の仁科みどり。『剣士』の望月明日香。『精霊使い』佐伯しずか。『重戦士』佐久間大吾。『戦士』片桐省吾。『召喚士』林道琢磨。
『魔法使い』の川崎仁美で以上8名。
もう一つのチームは、副会長である『僧侶』大谷弘之と『剣士』の湊川龍二。『重戦士』の矢作英二。
『魔導士』の立花良太。『精霊術士』近藤真一。の以上5名で構成している。
仁科みどりと望月明日香は親友で一緒に居たいって事とそれ以外の女子の意向で僕のチームに入り、大谷らの男子チームは遊撃隊として僕のチームの補佐としている。
朝の戦闘訓練の後、昼食を食べてその後も夕方まで仮想平原での戦闘訓練をして行き、夕食後以降は各々のプライベートに当てて寝るのが日課となっている。
全員に個室を貰い、僕と仁科は大きめな部屋を貰っているのだった。
半年の間、僕は仁科と望月以外の女子と肉体関係をしていた。つまり僕はハーレム状態である。
凄いだろう?
だが『聖女』である仁科だけは国王の命令の為、手を付けれないのだった。
望月はいつも仁科と一緒に居た為出来なかったと言うより嫌われていたのであった。
他の男子は一人当たりに一人メイドが当てている。もちろん僕にも二人メイドが当ててもらっていた。
無論肉体関係付である。たまに僕のメイド2人と女子1人で乱交している時もあったわ。
僕以外の男子生徒はどうやら自分担当のメイドを交換してやっているみたいだった。
男子生徒には女子生徒に手を出すなっと言っている。
ある日の事、
昼食でクラスメイト全員がいる時に近衛騎士団長がやって来て
「皆さんに報告があります。」
「何でしょうか? 騎士団長様。」
代表して僕が訪ねると
「あと半年で皆さんの戦闘訓練が終わります。そこで初仕事があります。」
「それで初仕事は?」
「魔神ギリオン討伐です。」
騎士団長が説明すると男子生徒は
「やっと! 戦いが出来るのかあああ!」
と大喜びで騒ぎ、女子生徒は
「ちょっと。怖いなあ。」
と言う
「僕『勇者』が君達を守るからね。」
「本当に? うれしい剣崎君。」
と喜びの顔になっている。
「だから...僕には...。」
「もちろん。一杯してあげるよ!」
女子生徒は言っていたが、何故か仁科と望月だけ僕を無視しているのであった。
あの二人は親友だったな。でも絶対に俺の物にしてやるぜ!
...魔神ギリオンって確か邪神だった気が...いやこの時期に魔神討伐のクエストあったはず。
きっとそうだ...。そこで活躍すればあの王女と結婚出来るはずだ...。
言い忘れていたが僕と佐久間と林道と片桐はゲーム『ファンタジー・ロマリア』でパーティを組んでいた仲間であった。だからこの世界を見て『ファンタジー・ロマリア』って思って僕達は喜んだ。
だから、もしも死んでも神殿に復活できるから問題ないか何度でもプレイできると思っていたのだった。
そして近衛騎士団長が僕と仁科に
「それで『勇者』と『聖女』は国王の元に来て下さい。その内容をお話をします。」
僕と仁科は国王の元に行くのであった。
△△△△△△△△
仁科みどり視点
私の名前は仁科みどり。18歳 明和学園高校三年で三年五組の委員長をしています。
約半年前にこの世界に来て、『聖女』となりました。
現在、魔王を倒す為の戦闘訓練を毎日しています。
此処に来たクラスメイトは勇者である剣崎君のチームと湊川君のチームに分かれて訓練しています。
私は勇者チームに割り当てられチームには親友の望月さんと一緒だのが嬉しかったです。
私と望月さんは中学からの親友で勿論二人であのVR-RPGゲーム『ファンタジー・ロマリア』でパーティを組んでいた間柄でもあります。
私達のパーティではもう一人男の子がいたけど、その子のリアルは明日香は知らないみたいけど、私には何となくわかる気がしていました。
だって...私が好きな人だったので....。
そのゲームでは私は『回復術士』で明日香は『剣士』でありました。
私と明日香はこの世界に来た時、『ファンタジー・ロマリア』の世界に同じだと言い合いました。
剣崎君は私達以外の女子と肉体関係をしている事も知っています。
他の男子生徒は自分の担当の侍女を抱いているのです。
男子生徒同士の話はもっぱら侍女のエッチの事ばかり...。ハッキリ言って嫌です。
剣崎君に関しては女子生徒とのエッチ内容を話しているのです...。
私は自分達が良ければいいと思っている剣崎君と男子生徒とは関わりたくないのです。
私は私をずっと見てくれている人がいいなあっていつも思っています。
私と明日香は剣崎君他此処にいる男子生徒は一緒にいるのは嫌なので、戦闘訓練後はいつも二人で行動しています。
ある日の夜、明日香が私の部屋に来て追い出された二人の事の話をしていました。
「みどり。松風君と明菜先生は何しているのだろうね?」
「そうだね。明菜先生は此処ではキツイと思うけど、松風君がいれば問題ないかと思うよ?」
「みどり。大丈夫だと思うって理由はあるの?」
明日香が疑問な顔で言って来た。
「理由は...なんとなくだよ?」
そう答えると明日香は
「やっぱ、好きな人だからなの?」
「そそそそ...じゃないわよ!」
って怒ってしまった。
「明日香は、どうなの? ここにいる男子で好きな人は?」
「絶対に嫌い! だって剣崎含めて体しか興味ないからね。私ならまだ松風の方がいいわ。」
明日香がっていつの間にか恋バナをしていた。
「だけど、『ファンタジー・ロマリア』しているの私達と剣崎他3人の男子ぐらいいないわね?」
明日香はそう言った。
「そうね。でもここ『ファンタジー・ロマリア』じゃあないから、でも私達以外は夢だと思っていると感じるわ。」
「みどり。あの国王。どう思っている?」
「きな臭いわ。注意しよう。」
「分かった。それじゃあ寝る時間だからお休みね。みどり」
「お休み。明日香。」
明日香が私の部屋を出て行き、私はベットに潜り込んだ。
(松風君...。大丈夫かしら? 明菜先生を守って欲しいなあ。)
そう思うと私は
(私も松風君に会いたいよ...。だけど『聖女』だから無理....。)
私はベットの中で泣いているのであった。
そしてある日の昼に騎士団長さんから魔神ギリウス討伐を言われてその後国王の元に行く事になったのだった。
.....確か魔神ギリウス?...ゲームでは邪神だった気がする....。
私は一抹の不安を感じながら国王の元に行くのであった。
~ご案内~
ゴールデンウィーク限定で明日5月1日~5月7日までの間、三話連続掲載をさせていただきます。
8時と9時と10時に更新します。
5月8日からは毎日1話に戻って掲載しますのでお楽しみください。
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