第3話 明菜の職業『メイド』の進化
この世界では蘇生魔法は存在しない事がわかって明菜は真っ白になってしまった。
それを見ていた正樹は明菜に希望がある事を告げようとしていた。
「明菜先生。まだ諦めたらダメだよ。俺達は冒険者として生きて行けばいつかは『地球』に帰れる方法が見つかるかも知れないよ。」
「それでも....冒険者になっても私の職業は『メイド』なのよ。あの国王から外れ職と言われたから....私って此処では生きて行けない....。」
明菜は泣きながら言うのであったが、正樹は笑いながら
「あはは...。それは違うよ。俺から言わせれば『メイド』は外れ職じゃないよ?」
「どうしてそう言う事言うの?」
「さっき、ギルドの受付嬢のヘレンさんが言ったでしょう? 『期待の新人さん達』って。」
「そうは言っていたけど...。まさか...何かあるの?」
「もちろん。決まっているじゃん。しかも、俺の『無』の職業にも関連しているから。」
「それじゃあ説明してくれる?」
「簡単に説明するね。」
正樹は明菜に『メイド』に関する説明をするのであった。
「先ずこの世界はゲーム『ファンタジー・ロマリア』とほぼ同じ内容だと思う。」
「うん。」
「この世界の職業は「勇者」や「聖女」や「賢者」みたいな最上級戦闘職と最上級支援回復職の他に「戦士」や「剣士」や「僧侶」みたいな一般の戦闘職や支援系職がある。これらは戦闘職を言われていてね、「鍛冶士」や「錬金術師」などの生産職。そして明菜先生の「メイド」や「農夫」など生活職言う低級職があるわけ。普通は一般戦闘職のレベルをMAXにすると上位の戦闘職に転職が出来るけど、鍛冶士と錬金術士は別だけど、生活職みたいな低級職ははレベルMAXしても戦闘職には転職出来ないから普通はそのままの職で送っている人が大半だけど..実は裏技があってね低級職の中でも『メイド』と『執事』だけは例外で上位の戦闘職に転職が出来るのだ。」
「それって....私強くなれるの?」
「もちろん。なれるよ。」
正樹は説明を続ける。
普通職を転職するにはレベルMAXにして転職が出来るのだが、一般の戦闘職と支援職の最高レベルは100で。勇者と聖女と賢者はレベルMAXにはならない為、転職が出来ない。生産職は元々上位職がないので最高レベルは50となっている。生活職などの低級職は更に低くて最高レベルは10となっているのであった。
この世界で15歳で成人扱いになるので15歳になると教会で洗礼をすると職が決まる。
例えば15歳で戦士になったとする。この世界で戦士をレベル100にするには約30年ほどかかる。
だがこの世界での冒険者の平均レベルは80が最高である為、普段は転職はしないのである。
生活職になった場合も戦闘に不向きであるので普通は転職しないでそのままで一生を送るのである。
つまり、ゲームでは回数制限があるけどリセットが出来るのでそれを利用するしか方法がなかったのである。
ましては今いる世界は異世界でリセットは出来ないが....。
だが例外がある...それは明菜の『メイド』が例外であるのだった。
生活職の低級職の「メイド」はこの世界での0.0000001%の確率しか出ないレアな生活職である。
理由は「メイド」は全の生活魔法が使える事が出来て、しかもレベル10でカンストする。
正樹は「メイド」が最終的にある最上位職に転職出来るのを知っていたのであった。
「なるほど。分かったけど。ある最上位職って何?」
「それはね。今から言う生活職をレベルMAXする最初に明菜先生が今ある「メイド」。それと「農夫」と最後は「天気予報士」の生活職をレベルMAXにするとある最上位職になる。それは....その3つをカンストしたら教えるよ。」
「あのね......。」
呆れる明菜。
「正樹君の『無』の職って一体どういう職なの?」
「俺の『無』は無職の無と意味合いだけど、レベルMAXになって転職するとこれも超レアな職になるのだ。しかも最高レベルは30だからそんなに時間はかからないのよねえ。」
「それで私との関連ってどういう意味なの?」
「『無』の上位職にはユニークスキルがあってそのスキルには条件があるんだ。」
「その条件とは?」
「パーティメンバーに特化したスキルでしかも....異性限定しか効果が発揮出来ないのだ。今はそれしか言えないよ。なってからのお楽しみだよ。」
「いじわるだね....。でも私が正樹君が言っていた職をすべてカンストしたら上位職に転職できるのよね?」
「そうそう。しかも戦闘職だよ。」
「.....マジっすか?」
「マジっす。」
そうして二人はお互いに笑っていたのだった。
正樹の言う言葉に希望が見えて来たのであった。
正樹が言った通りなら..明菜はこの世界で生きていられると思い、明日から『メイド』のカンストを目指すのであった。
そしてその後、本当に正樹と明菜は最強の職を手に入れてこの世界を無双することになるのであった...。
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