第5話

 日曜日。

 太郎様と花子様は、いつもの教会で後ろの席に座っていました。

 今日は礼拝のある日で、更に聖餐式のある日です。教会によっては毎週聖餐式をおこなったり、特定の曜日だけおこなったり様々ですが、この教会では今日がそれでした。

 しかし太郎様も花子様もキリストを信じぬ者。配られるパンも、葡萄酒がわりの葡萄ジュースも、全て素通りさせました。この教会ではあるこーる依存の人間や未成年に配慮して、葡萄酒ではなく葡萄ジュースを使うのです。

「このパンはあなたの体。この葡萄ジュースはあなたの流された血潮。あなたの十字架の犠牲と復活に感謝します……」

 説教台で、牧師様が目を閉じながら祈ります。その間、他の信徒も求道者達も目を閉じて祈っています。

「それでは、イエス様に感謝して、いただきましょう」

 それを合図に、信徒達はパンと葡萄ジュースを口にします。このパンと葡萄ジュースをくちにできるのはキリストを受け入れた者だけです。ですからまだ受け入れていない求道者達や、受け入れる気のない田中のご兄妹のような人達は、ただ祈ることだけをしていました。田中のご兄妹は、もちろん祈りすらしませんでした。ただ目を開いて、じっと十字架を見つめています。

 こうして今日の聖餐式が終わり、献金の時間があって、礼拝もおしまいとなりました。

 ぞろぞろと、信徒や求道者達が教会堂を後にします。そうして残ったのは、前の方に座っているエリヤ様とヨハネス、後ろの方に座っている太郎様と花子様だけになりました。牧師様は教会堂の外に出て、信徒や求道者達の会話に混ざっています。

 エリヤ様は暫く祈り続けると、すっと立ち上がりました。ヨハネスは座ったままです。

 そうしてエリヤ様がこちらにいらっしゃると、太郎様と花子様はエリヤ様のお顔を見上げました。

「……どう? 最近」

 と、エリヤ様。

「普通だったわ」

「そう……」

 エリヤ様は優しく微笑みました。

 エリヤ様は田中のご兄妹の前の席に腰を下ろすと、そっとお二人の顔を見ました。

「……それで、どんな様子だったの?」

「いじめに遭っている生徒が煩わしくなり、蟲の世界に落としたらしい」

「……そう」

 エリヤ様は微笑んだままでした。そうして、いつも携えている聖書を開きました。

「神よ、私を救い出してください。主よ、急いで私を助けに来てください。私のいのちを求める者たちが、恥を見、辱められますように。私のわざわいを喜ぶ者たちが、退き、卑しめられますように。『あはは』とあざ笑う者たちが、恥をかいて、立ち去りますように」

 そうして聖書を閉じると、エリヤ様は遠くを見つめました。

「ダビデはこうも言ってるの……。私は苦しむ者、貧しい者。神よ私のところに急いでください……と」

「しかし、今回は間に合わなかったわけだ」

「神が間に合わないことなんてないの……。生も死も、全ては神の主権の元に」

「都合がいいな」

「ふふ……」

 エリヤ様は目を閉じて微笑み、それから太郎様の顔を見ました。

「死も特権なの。主の元へ行けるから……」

「苦しみを取り除いてくれて、幸せな人生を与えてくれた方が、特権だと思うが」

「苦しみも悲しみも、主の許しなしには存在しないの。この世が苦しみで満ちているのは、この世が楽園にならないため……。この世が楽園になってしまったら、誰も神を求めないし、誰も主の元へ行きたいとは思わないものなの」

「そんなものか」

「そういうものよ」

 エリヤ様の微笑みは本当に天使のようです。その天使のような微笑みの向こうで、ヨハネスがぼうっと椅子に座っています。何を考えているのでしょう。きっと何も考えていません。

 その時、花子様のすまーとふぉんが鳴り響きました。花子様はゆったりとした動きでそれを耳に当てました。

「ええ。ええ。そうなのね。分かったわ」

 すぐに会話を終わらせると、花子様はすまーとふぉんをしまいました。

「兄様。お仕事だわ」

「そうか」

 太郎様は淡泊に返事をします。

 それを見て、エリヤ様はくすりと笑いました。

「あなたたちの安息日は、いつ?」

「不定休だ」

「まあ……」

 エリヤ様は天使のように笑いました。

 するといつの間に移動していたのか、ヨハネスがオルガンの椅子に座っていて、オルガンを弾き始めました。エリヤ様のそばにずっと付き従っているので、エリヤ様のまねのようなことならできるのです。

 エリヤ様は立ち上がりながら、そのオルガンに乗せて歌を歌いました。

「イエスは神であるのに、人の子として生まれ……」

 天使のような歌声です。

 太郎様と花子様は暫くエリヤ様の歌を聴いてから、教会堂を後にしました。



 そのマンションはクリーム色をしていました。わたくしは思わずあいすくりーむの色を思い出して、お腹が空いてしまいました。

 新しいマンションです。何でも老朽化した市営マンションを建て替えたものだとか。このマンションに住むための抽選には、多くの応募があったそうです。何しろ安いのですから、それも当然です。

 その抽選に見事当選した幸運の持ち主の家が、今回の目的地です。そこには母親の斉藤さいとう良美よしみ様と、内縁の夫の勇二ゆうじ様、息子の都司羽としは様がお住まいです。ですが、二日前に都司羽様の姿が消えてしまったのです。

 都司羽様は三十歳。年頃というにはいささか高齢です。ですが年頃の少年のように繊細で、傷付きやすい性質であったようです。聞けば、ちょっとしたことですぐに不機嫌になり、壁を殴る癖があったとか。

 太郎様と花子様はマンションの三階、真ん中辺りの部屋の前で立ち止まりました。そこには表札がかかっていません。今時はあまり表札をかけないものなのです。

 太郎様が呼び鈴を鳴らすと、すぐに中から女性が顔を出しました。良美様です。髪を染めているので五十代くらいに見えますが、実際は六十一歳でいらっしゃいます。

「あら……あなたたちは?」

「田中太郎だ。こっちは花子」

「よろしくよ」

 良美様は太郎様と花子様をまじまじと見ると、そっと扉を大きく開けました。

「……どうぞ」

「お邪魔するわ」

 花子様はさすがに遠慮というものを知りません。さっと中に入ってしまいます。太郎様もそれに続きました。

 家の中は、新しいマンションにもかかわらず、壁が穴だらけ、壁紙もそこここが剥がれています。床も散らかっていて、あまり掃除がされていない印象に思えました。

 リビングに入ると、良美様はテーブルに田中のご兄妹を座らせて、ご自分はコーヒーを入れ始めました。

「すみません、こんな所までご足労いただいてしまって……」

「いいのよ」

「コーヒーはお飲みになれますか?」

「飲めるわ」

「甘いものは……」

「好きだわ」

「そうですか……」

 良美様は少しお疲れのご様子でした。やつれたようなお顔をなさって、ゆっくりとした動きでコーヒーの準備をします。その間に花子様は家の中を見回しました。

「勇二という人はいないの?」

 確かに、良美様と田中のご兄妹の他には人の気配はありません。都司羽様は消えてしまったままです。

「夫は仕事に行っています。シフト制なので、日曜日も関係がなくて……。まあ、夫と言っても、結婚はしていないのですけれど……」

「聞いてるわ」

「そうでしたか……」

 そこでコーヒーが用意できました。インスタントなのですぐだったようです。良美様はお盆に三人分のコーヒーと二人分のお菓子を載せて、やっとという様子で運んできました。

 太郎様と花子様の前にコーヒーとお菓子、自分にはコーヒーだけを置いて、良美様は向かいに腰を下ろしました。

「頂くわ」

 花子様はさっそくお菓子に手を伸ばしました。お菓子は美味しそうなばうむくーへんです。ちょこれーとがかかっているので、コーヒーによく合うでしょう。

 花子様は半分ほど食べてから、それを置きました。太郎様はコーヒーにもお菓子にも手を出しません。

 しばしの沈黙があった後、良美様は口を開きました。

「それで……息子を捜してくださるというお話しでしたけれど……」

「ああ」

「あの……」

 と言うと、良美様は数秒言いよどみました。

「……あの、実を言うと……見つけて頂くことに、不安があるのです」

「そうか」

「息子の都司羽は……中学の頃から引きこもりで。家から、いえ部屋からもあまり出ることがありませんでした。出てくれば、怒鳴り散らして壁を殴る始末。私達夫婦には、どうにも扱いようのない子に育ってしまいました」

 良美様は両手でカップを包み込みました。

「……ここに引っ越しをするときも、大変な騒ぎでした。殺す、殺すと叫び回って……。ここには勇二さんと住むために越してきたのですけど、何を勘違いしたのか、俺に出て行けというのか! と言って……それは酷い荒れようで」

「そうなのね」

「……息子は恐ろしい子になってしまいました。引きこもりになったのは、多分……私のせいだったのでしょうけど……」

「そうなの?」

 良美様は黙って頷きました。

「……私は早くに夫を亡くして、女手一つで都司羽を育ててきました。でも私の職業が……水商売だったものですから」

 良美様は一口コーヒーを飲んで、自分を落ち着かせるようにため息をつきました。

「……あの子、それを学校でからかわれたんです。お前の母親は汚い仕事をしていると」

「職に貴賤きせんはない」と、太郎様。

「そうですけれど……そんなこと、世間というものを覚えたての子どもには分かりませんわ。大人でも通じないことが多いくらいです。それであの子、中学で不登校になってしまって……そのまま、引きこもりになりました」

「そうか」

「小さい頃から、元々傷付きやすい繊細な子ではあったんです。それが、母親は汚いと言い続けられて、壊れてしまったんです……。でも私にはどうにもできなくて。どうしてあげればよかったのか……」

 良美様はもう一度ため息をつきました。悲しみが滲んでいました。

「……汚い母親が何を言っても、その言葉は全て汚いものとしてとらえられました。体を売ってると思い込んでいる息子には、何を言っても無駄で……。水商売にも色々あります。居酒屋の女給や、お酒を一緒に飲むだけの仕事、それこそ体を売るものまで様々です。私は……お酒を一緒に飲むだけの仕事をしていました。お客さんとプライベートで会ったこともなければ、お店での接客サービス以上のことをしたこともありません」

「大変なお仕事なのだわ」

「……そうですね。でも大変なのはどんどんこじれていく息子との関係でした。私は就職に失敗し続けてその世界に入りましたから、正直水商売以外の仕事には自信がありませんでした。息子からは職を変えろと言われましたが、職を変えても汚いものは汚いとも言われて折れてしまいました。……息子は十八年、私のことを汚いと言い続けました」

 良美様はコーヒーを飲みました。

「……仕事を辞められたのは、今の夫と出会ったからです。専業主婦になっていいと言ってくれて……それで仕事を辞めました。これで息子との関係を修復できる、そう思いましたが、甘かったのです。息子は今度は、勇二さんのことを私のところに通っていた客だと思い込んだのです」

「勇二という人との出会いはどんなだったの?」

「……喫茶店です。私が店にハンカチを落としたのを、走って届けてくれたんです。……不思議でしょう? 今時そんなロマンスがあるなんて」

 良美様は微笑みました。でもどこか、自虐的に見えました。

「出会いは本当に、信じられないくらい清純で……息子が想像しているようなことは一切なかったんです。いまだに手を繋いだこともありません。籍を入れるまで、互いの体には触れないでおこうと決めていましたから。……息子のことがあって、そう決めたのです」

「立派だわ」

「……ありがとうございます」

 良美様はふふっと笑みを漏らしました。それはやはり自虐的でした。

「でも……何を言っても息子は信じてくれませんでした。汚い関係を家に持ち込むなと言って、私と勇二さんのことを徹底的に攻撃しました。そうして暴れ回る日が続いて……家はこの有様です」

 良美様は壁を見回して、自嘲的にそう言いました。

「息子はどんどん凶暴になりました。こちらは食事を持っていくのも命がけ……。でもそのうち、汚い飯は食いたくないと言って、菓子パンを買ってこいと言うようになりました。言うことを聞くと、これじゃないとわめき散らし……別のものを買ってくると、バカにしているのか、殺されたいのか、と言いたい放題で……」

「大変だわ」

「……大変でした。このままでは本当に殺されると思ったことも何度もあります」

 と言うと、良美様はカップから手をはなし、ぎゅっと両手を握りました。

「……こんな調子ですから、息子が見つかったら、またあの生活が戻ってくるのではないか……そんな恐怖が支配してきて、どうしても……捜す気になれないんです」

「だが、警察に捜索願は出しているな」

「……はい。勇二さんが……。大事な息子だろうと言ってくれて。でも私……都司羽を大事だなんてもう思えなくなっているんです。小さな頃は可愛くて……。でも、素直で活発だったあの子はもういなくなりました。息子は中学生の時に死んだのです」

 と言うと、良美様は涙をこぼしました。

「……酷い母親ですよね。自分でも分かっているんです。なんて酷いのかって……」

 太郎様と花子様は、暫く良美様が泣いているのに任せました。口を出さず、ただじっと黙っていました。

 良美様は一通り泣くと、改めて顔を上げました。

「……あの子がまた家に戻ってきたら、今度こそあの優しい勇二さんが殺される。そんな気がして、……だめなんです。捜したくないんです。私は殺されても仕方がないかも知れません。でも勇二さんは……本当に優しい、いい人なんです」

「それでも、捜さなくちゃいけないわ」

 花子様の言葉に、良美様はうなだれました。

「やはり……そうなのですか」

「そうなのだわ」

「……もし、もし……息子が見つかったら、私達どうなります?」

 その問いには太郎様が答えました。

「どうにもならん」

「どうしてそう言いきれます? 息子はモンスターなんですよ」

「お前の息子は蟲の世界に落ちている。そこに落ちれば、人間は這いずるものになる」

「這いずるもの……」

 良美様は両手をぎゅっと握りました。

「……そうですか」

「それがどういうものか、知っているか」

「……知っています。でも本当に這いずるものになっているかどうか……この目で見るまでは。酷い母親とお思いでしょう。でも、私……もう」

 良美様は声を詰まらせました。

「……限界なんです。息子にはもう、戻ってきてほしくない」

「嘘ではないな」

 太郎様のお言葉に、良美様は小さく頷きました。大きく頷けば、その目から涙がこぼれ落ちてきたでしょう。

「大丈夫だわ」

「……でも」

「捜してみれば分かることだわ」

 と言うと、花子様は虫眼鏡を取り出しました。虫眼鏡に自分の目を映してホウリを呼び出すと、ホウリに命令を下しました。

「ホウリ。蟲の世界の入り口を探して」

 ホウリはふよりと漂っていきました。太郎様と花子様は立ち上がってそれを追っていきます。良美様も、気になるのかついてきました。

 すると、殴った跡でぼこぼこの扉の前でホウリが止まりました。

「そこ……息子の部屋です」

 良美様が言います。

 ホウリが扉を見つめると扉は独りでに開きました。その向こうには、菓子パンの袋が所狭しと散らかった部屋がありました。あるのはベッドとテレビ、ゲーム機だけ。ホウリはテレビの前で止まりました。

「ホウリ。何があったか見せて」

 花子様の命令に、ホウリは過去を映し出します。部屋の中に、一人の男性がいました。扉に背を向け、ぼーっとゲームをやっています。そうしていると、突然扉が開いて、壮年の男性が飛び込んできました。そして都司羽様の後頭部を掴むと、テレビに思い切り叩きつけました。

 するとテレビから血があふれてきました。あふれてきた血は都司羽様を一気に飲み込んで、すぐにテレビの中に戻っていきました。

 それを見届けると、壮年の男性はがっくりと膝を折ってしまいました。

 映像はそこで終わりました。

 その過去の映像を見て、良美様はショックを受けたような顔をして口を覆っていました。

「……まさか。あの人が」

「そのようだな。ムスビ」

「はい」

 わたくしも這い出してきて、太郎様の肩に止まります。

 その途端でした。テレビ画面にひび割れができ、そこから血があふれてきました。あふれてきた血はあっという間に都司羽様の部屋を飲み込んで、血と絶望の世界に変えてしまいました。

 すると、ベッドの上に、手が異常に肥大した這いずるものがいました。

「ムスビ」

「ホウリ」

 いつもの合図です。

 わたくしたちは這いずるものへ向かうと、それをむさぼり始めました。

 その様子を、良美様は声も出せずに見つめています。

 かつて可愛かった存在。でもモンスターへと変わった存在。その理由が何であれ、苦悩と絶望の象徴となった存在。その存在が、どんどんただの肉塊になり、消えていきます。

 這いずるものをすっかり食ってしまうと、わたくしとホウリは元の場所へ戻りました。花子様も虫眼鏡をしまいます。

 それを合図にしたように、テレビ画面から人間の世界が戻ってきました。

 都司羽様の部屋も、家の中も全て人間の世界の姿に戻ってしまうと、良美様はその場に崩れ落ちました。

「……あの人が……どうして」

「それは知らん。だが、捜索願は取り下げないでおけ。七年たてば死亡扱いだ。親の最後の仕事として、供養くらいはしてやれる」

「ううっ……ううっ」

 良美様は泣き出しました。太郎様は良美様を見ませんでした。

「これで全て終わりだ。お前は自由になった。これからは自分の人生を生きるといい」

 その言葉を聞いて、良美様は床に突っ伏してわんわん泣き始めました。

 花子様もそんな良美様を見ませんでした。

「兄様。行きましょ?」

「ああ」

 お二人は連れだって、良美様の家を後にしました。

 マンションの駐車場にさしかかったとき、蝶が飛んでいるのが見えました。それを目で追うと、そこには夜船様がいらっしゃいました。

「お疲れさまでした」

「ああ」

 夜船様は近付いてくると、にっこりと微笑みました。

「今回はいかがでした?」

「まあまあだわ」

「そうですか。どれどれ……」

 夜船様はマンションの三階にフクを向けます。

「フクちゃん。撮って」

 ぱしゃり。じー……。いつものように写真が排出されてきます。

 そこには、都司羽様の顔面をテレビ画面に思い切り叩きつける、壮年の男性……勇二様の姿がありました。

「ふふ……」

 満足そうに微笑むと、夜船様は袖から封筒を取り出しました。何だかぺらぺらです。

「今回の謝礼です。今回の件は、こんなものかと思いますわ」

「そうか」

 いつも通り、太郎様が受け取ります。

「それでは、次の仕事はおいおい……。失礼いたします」

 夜船様は上品に裾を揺らして去って行きました。

「こんなものって、どんなもの?」

 と言って、花子様は封筒をひったくります。

 そして中身を見て、あははと笑いました。

「五万! がっかりしたのね」

 と言って、封筒を太郎様の懐にしまいます。

「兄様。お茶をしに行きましょ?」

「ああ」

 太郎様と花子様は、新築の市営マンションを後にしました。帰り道、誰ともすれ違いませんでした。

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