第20話

彼と遭遇する話の前に、おじさんも飛ばされて、移動になった事について話そう。何故 そうなったのか?            実はおじさんは私の家にその後何度か来たり、私が学校から帰るのを学校の近くで待っていて、何度か話したりしていたのだ。  そして、おじさんはこれから先、いつでも ずっと私を守ってくれるし味方だからと何度も自分から言ってくれた。約束すると。  (私はそれを聞いて非常に嬉しく、心強かった!! )               私の家族や親戚がろくなもんじゃなくて、皆凄く馬鹿や、一癖ある様な奴らばかりだと おじさんはあの警官仲間の三人に、私の従兄弟が母にした泥棒行為を話す時にも話していたが、正にそうだったからだ。      そして当時私は高校で、かなり酷い虐めを 教師達3人から受けていた。又これに便乗して、一部の生徒がこの教師達(私は鬼畜と呼ぶ)の手下になり、一緒になってやっていた。この話は私の「クライスト学院の鬼畜教師達」に記してある。          だから私はおじさんに頼んだ。それなら  この教師達に注意をしてやってくれ、そしてそうした行為を止めさせてほしいと。   最初、おじさんはとても嫌がっだ。具体的な証拠を示せないからだろう。だが私は毎日の学校生活がこいつらのせいで地獄だったら、しつこく頼んだ。            それでおじさんは承諾した。彼は一人で学校ヘ、この三人へ会いに行った。      そして、結果はとんでもない事になった。 三人を呼んでもらい、余り生徒を虐めない様にと注意をして、三人のうちの二人までは びびって震え上がったらしい。      だがその中の一人の、一番年上で学年主任の四十代の女は、かなりの食わせ者だった。 この女は、おじさんが帰ると直ぐに警察署へ電話をかけて、音も葉もない事でお宅の警察官から言いがかりをつけられたと言った。 それで、おじさんは飛ばされたのだ。   おじさんは後日私に又会いに、学校の近くで待っていた。              その時、彼はとても悲しそうにこう言った。「リナちゃん。おじさん、もうリナちゃんを守れなくなっちゃった。」        「エッ?!おじさん、どうしたの?」   そして、おじさんは移動になる事になったと言った。学校から警察署に電話があり、自分に付いて苦情を言われたからだと。    私は驚愕した!!自分が頼んだ事でそんな事になるだなんて?!私は物凄く悪いと感じた。                  「だから、もうおじさんはリナちゃんとは 会えないんだ。」            「エッ?!嫌だよ、そんなの!!」    おじさんは悲しそうに私の顔を見つめた。「おじさん、嫌だ!そんなの、嫌だよ?!」「だから、もうリナちゃんと会うのは今日が最後だよ?」              「嫌だよ、おじさん!!私があんな事を頼んだから!私が悪いんだから!」      私は目を真っ赤にして泣いていた。    「おじさん、私、あいつらに文句を言ってやる!おじさんにそんな事をして。だって、 おじさんはあいつらが私を虐めてたから、 だから私が頼んだから、注意をしに行って くれただけなんだから!」        おじさんは黙って聞いていた。      「だから私、あいつらに文句を言ってから、学校を辞める!!」           「駄目だよ、そんなの。」        「嫌だ!!それで学校を辞めて、おじさん にずっと着いて行く!私、おじさんの愛人になる。それで、おじさんの子供も産むから。」                「リナちゃん。駄目だよ、そんな事を言っ ちゃあ。ちゃんとに学校へは行かなきゃ。」「だって、私のせいだもん!私のせいでおじさんはそんな事になったんだから!」   「いいんだよ、おじさんが勝手に行ったんだから。リナちゃんに頼まれたからって、おじさんの意思で行ったんだから。」      私はボロボロと涙を流していた。     おじさんに、何処に移動になったのかを何度も聞いたが、おじさんは言わなかった。それでは、又たまには会いに来てくれるかと聞いたが、もう駄目だ、会えないと言われた。 そしておじさんは私に言った.      「リナちゃん、もうおじさん、そろそろ行かなきゃ。」               「おじさん?!」            「じゃあね、リナちゃん。」        そうして寂しそうな顔をすると、背中を向けて歩いて行った。           「○○さん!!おじさん?!」      もう幾ら後ろから呼んでもおじさんは振り返らなかった。              私は非常に辛かった。          だが、そのかなり後になるが、おじさんを落し入れた鬼畜共の親玉のその女は学校をクビになり、デパートのパート店員をする事になる。                  私を虐めて、訴えれば犯罪になる事を他の2匹の鬼畜としていた事を、私に味方する教師達が校長に直訴したからだ。この女は鬼畜共の親玉だったから、他の2匹よりも強く処罰されたのだ。              ついでに言うと、この女はそのパートの仕事よりも、やはり学校に戻りたくて何度も校長に頼みに行き、やっと最後には、うるさいし可哀想だからと拾ってもらい、何とか又教師に戻れた。  

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