第18話

あの元刑事のおじさんは、仲間の爺さん達に話していた。私が小松菜の事が好きだから、あんな物を書いたと。          そして、警察官だからあんな事をして不快だとか言うが、あいつがもし普通の会社員だとしても、やはり同じ事を言っただろうと。そうした事を色々と言っていた。      これは、小松菜と言う男が、私の住まいや 警察署に近い、フィリピン人ホステス達が多く住むマンションに年中泊まり、朝、そこから出勤していた事だ。          それから、あの彼の事も話していた。   先ず最初に、「俺はあいつの事を知っている。あいつが高校生の時に、会った事があるからな。」、と言った。          聞いていた中の一人が言った。      「何処の高校だ?○○○かー?」     そう言って、横浜市ではかなりレベルが低い学校名を言って笑った。        「○○だ。」               私が出た高校のエリア名を言う。幾つかの女子校があるエリアだ。          「エーッ?!」             今言った爺さんが声を上げた。他の二人も驚た。                  「嘘だろ?」、と最初の爺さんが言う。  「本当だ。」              「じゃあ、何で知ってんだ?補導したのか?」                 「違う。」               「じゃ、何だよ?」           そこで元刑事のおじさんは説明した。私の従兄弟が母の物を盗んで質屋に持ち込み、売っていた。母がそれが分かり、従兄弟が又やろうとしていたのを発見して警察を呼んだ。 その時に自分が行ったと。そして、その時に家には私もいたと。           そうしておじさんは全てその日の事や、その後の事を話した。            そして、あの巡査の話になった。     (これは、私がその用紙を受け取りそこに記入する為に待っていたり、記入していた時に、部分的に聞こえてきた会話をつなげ合わせて出た結果である。)          そしておじさんは、彼が私と遊園地で落ち 合い、私が彼の着ていた上着を見て嫌がり、コメントした事に怒り、中に入らずに無理矢理に車に乗せて、警察署近くの原っぱに下ろして帰ろうとした事を話した。      それで、無理に連れ戻されたり、そんな所に置き去りにされようとした事に私も怒り、悪態をついたので彼か怒り狂い、立ち去る私を捕まえようとして、追いかけ回していたのを偶然他の巡査二人が通りがかり、それを止めた事を話した。             そしてこの二人は、その時の余りに興奮して尋常ではなかった彼の様子に驚き、後から 又あの子に何かあったら大変だと心配して、それで自分ヘ言って来たと言った。    それで驚いたおじさんも、彼を呼んでうんと注意をした。だがそれでも、近くにいて何かあったら大変だからと、上司に話した。  上司はそれを警察署長に話した。それで彼は飛ばされた、と言った。自分と同じ様にと。(実は、おじさんも移動になったのだ。何故かは、後から話そう。)  

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