第11話

私は何とか真っ直ぐに走り、二人の青年に近付こうとしたし、彼等も全速力で真っ直ぐ私へ向って走って来る!!         走りながら片方の青年が言った。     「アッ?!あいつ、○○だ?!」     もう片方は黙っている。         「おい、あいつ、○○だぞ!!」     そう又相棒へ怒鳴った。         そうしながら二人は私へと駆ける。途中その青年が何度も彼に怒鳴る。      「○○、止めろ!!」、「おい、○○、何やってんだ、止めろー!!」        彼は丸で反応しない。          ついに彼等が私の目の前に現れた!!   目の前で止まりながら、私を驚いて見つめる二人に,安堵しながら私は弱々しく言った。「助けてー。」              こうしていると後ろから追って来る彼の息遣いを感じて、慌てて振り返る。      彼はもう直ぐ近くだ!私は又逃げようとしたが目の前に二人の青年が立っているから、彼等を避けている間に掴まれてしまう!どうしよう、間に合わない?!         それでも彼等の横を通って逃げようとすると、片方の青年が私の横をすかさず走り、私の後ろへ出た。さっき彼に叫んでいたほうだ。もう一人も彼に続いた。       「おい、○○、止めろ!!」       最初の青年Aがそう言いながら、私と彼の間に入り、両手を広げた。もう片方Bもその彼の横に並び、彼の前に立ちふさがる。   「何やってんだ、お前?!」       Bも怒鳴る。              だが彼は青年達を払いのけて私を捕まえようとする。そして二人ともみ合う。     彼○○は、Bを振り払いAともみ合い、二人で戦う。Bも又応戦したが彼はかなり強く、結果Bは又投げ飛ばされた。       そしてAとの交戦になった。       彼はかなり強い!戦いはしばらく続いた。彼はこの青年達よりも背が高かったが、だからだか分からないが、かなり有利でAを倒して、Aは地面に倒れた。彼は余裕だった。 私は恐怖で震えながら、その様子が見ていたた。                  Bも焦っていたが、その時は私を庇う様に私の側を離れなかった。          Aが地面に転がると、彼は又私の元に来ようとした。どうしよう?!         思い返すと、あの様子や場面は丸で映画の ターミネーターの様だった…。      だが、Aが立ち上がる。後ろから彼に飛びかかる。又やり合う。又Aが地面に崩れ落ちる。                  彼は私へと歩いて来る。Bの顔面も強張り、彼を少し恐れている様だ。私も恐くてどうしようもない。              だが、再びAがよろよろと立ち上がると、又全力で彼に立ち向かう。そうしながらBへ叫ぶ。                  「おい!!その子、守れ!!良いな?!」 Bは返事をしない。私の前に立ちふさがりながら用心深く、彼の動作を見て探る。   彼が私達に近付こうとした時にAが彼にかぶりつき、引き離そうとした。Bも飛びつく。三人がもみ合う。            彼は二人相手に戦い、決着が中々つかない。だがついにAが彼を地面に片膝をつかせると、Bもすかさず反対側から彼を地面へと押さえ付けるのに成功した。        そして倒れた彼を二人がしっかりと押さえつけながらAが彼の両腕を後ろに引っ張りながら捻って押さえた。           彼は押さえつけられながらも、目が据わって、興奮した、同じ表情で怒りながら私を見ていた…。               二人がしばらく押さえつけながら、彼が落ち着くまで待つと、やっと立たせた。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る