第39話 悪夢の再来

巨人族の国では まだ長く寒い冬の中だった 雪が国中を覆う


エリンシアは 暖炉で暖まりながら 椅子に座り 

温かなミルクで作ったシチューを食べていた


「今度 大きな戦がある」アーサーは言った


「王は 貴方に 私が戦に行ってる間 王の城に戻るようにと 命令された」


「・・・」

もしや・・王は また私を?そう思い 顔色を変えるエリンシア


「王命には逆らえない」

少し震えて自分の手を握り締めるアーサーもそう思っている様子だった


次の日 荷物をまとめ

赤ん坊を 子供のいない叔父夫婦に預け アーサーは戦場に

エリンシアは 巨人族の王の居城に向かう


別れ際 エリンシアとアーサーはくちずけを交わす

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