第29話 囚われの身 雪深き巨人族の国へ

しばらくして

数日後のある日の朝・・


エリンシアは魔法の火で 喉を焼かれた 


悲鳴が上がる


エリンシアの身体の奥にしまわれてる白い翼は 

無理やり引きだされ 切り落とされる


「数時間もすれば 痛みも引く 喉も背中も どちらの薬も用意はした

これからは無口で 従順に巨人の王に仕えるのだぞ」


数日をかけて 馬に乗せられて 巨人族の王の元に連れて行かれた

先導するのは ヴァン伯爵の操り人形となり 

自らの意思を持たない異形の竜の戦士セルト


巨人族の王への贈り物の荷物の中には 

あの魔法画 白い白鳥の絵もあった


先に 囚われた幼いテイタル王女は 巨人族の国に向かったという

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