第7話「雪の山ホテル」
あやみと友里恵は「苗場高等学校」の「林明」先生に会うギリギリまで「雪の山ホテル」を調べる事にした。
まずは、
「泊まっているお客様に話を聞きましょう。」
あやみは友里恵に言った。
「あそこに仲のいい家族がいるよ。お母さん。
あの家族に聞いてみようよ。」
友里恵は張り切っていた。
「そうね、早速聞いてみましょう。」
「済みません。私こういう者なんですけど」
あやみは名刺を渡した。
家族と一緒に泊まっていると言うその男性は
「旅取材娯楽部?君達も苗場の森旅館を調べにここに泊まっているのかい?」
そう聞いてきた。
「あの?「癒しの森」の噂を確かめに来たんですが?」あやみはそう答えた。
男性は「じゃあやっぱり、「苗場の森旅館」
の事じゃないか。」そう言った。
「私達もたぶんここに泊まっているお客さん全員「癒しの森」について調べに来ているんだよ。
そんな森があるか確かめたいからね。
だから少し高台でここから苗場の森旅館がよく見えるホテルに泊まっているんだよ。」
あやみは「どういう事をなんですか?あの旅館が何か関係があるんですか?」そう聞いた。
男性は「なんだ、そんな事も知らないのかい。
夜ここから、苗場の森旅館を見るとわかるよ。
あの旅館へんだよ。
急にあの旅館だけ霧に包まれるんだ。
そして旅館の入口の前に綺麗な着物を着たお婆さんがずっと苗場の森旅館を見ているんだよ。
そして大きな鈴の音がして、お婆さんが霧の中に
消えてしまうんだよ。
それだけじゃないんだ。
毎日そのお婆さんの後を誰かがついて行ってるようなんだ。
少し付いて行く人の足は見えるんですが、
はっきりとは見えない。
そして霧が晴れた頃、誰の姿も見えなくなって
いるんです。
そう言えば、警察に電話した人がいたな~。確か「中村さん」この名刺の」
そこには「旅取材娯楽部ミステリー部門「中村桂子」と書いてあった。」
あやみは男性客に尋ねた「それで中村さんはどこに?」
男性は「警察に連絡しても信じてもらえないからって、「苗場の森旅館に泊まって調べる」
と言っていました。」
それから帰って来ないんです。
「本当ですか?もしかしたら「中村さん」は本当は「苗場の森」旅館に泊まっていて隠していたのでは?」
あやみは妙な胸騒ぎを覚えた。
あやみは夜にでも女将さんに聞こうと思っていた。
「友里恵このホテルのレストラン」で、お昼食べて
「苗場高等学校に行くわよ」
そう話した。
「ありがとう。ございました。」
そう言うと
あやみと友里恵は「雪の山ホテルのレストラン」
に向かった。
「友里恵はどう思う?このホテル?夜にそんな事あるのかしら?」
友里恵は言った。
「あるか?ないか?は調べないと分からない。
でも、「中村」さんの手がかりは「苗場の森」旅館に隠されているはずよ。」
あやみも「そうよね早く手がかり見つけて、中村
さんを探さないと。」あやみはそう言うと、急いでサンドイッチを食べた。
友里恵も急いで食べて「「苗場高等学校」に向かった。そして「林先生」に一番先に聞いておきたい事を聞いた。
先生。生徒が消える時
「鈴の音」はしましたか?」
先生は
「そう言えば。霧が急に出てきて鈴の音がしました。そのあと、霧が急に消えて生徒も消えてしまったんです。」
あやみは「やはりそうでしたか。」あやみはもう一つ聞いた
「苗場高等学校の生徒は一度でも「苗場の森旅館」に泊まったり、
日帰りとかで行ったことがありますか?」
林先生は答えた。
「スキー部の生徒は全員あの旅館を合宿所として利用させてもらってるよ。
そう言えば「加茂まどか」も家族でたまに利用するとか、言ってたな~。
まてよ。もしかしたら、」
林先生は、ここで少し待っていてください。そう言って予定表を持ってきた。
「これを見てください。行方不明の生徒は加茂以外、部活の合宿で「苗場の森旅館」に泊まった生徒ばかりですよ。」
確かに部活のスケジュールと合宿をした生徒の名前が書いてあった。当時病気で合宿に行かれなかった生徒は行方不明にはなっていなかった。
先生に御礼を言うと何か思い出しましたら?そこの名刺の電話番号に電話かけてください。
私の携帯番号ですから、そう言うと「苗場の森旅館に戻って行った。」
「あの「苗場の森旅館」には隠された秘密がある。
そして「中村桂子」さんはきっとあの旅館にもう一泊したのでは?」
あやみは、編集長に電話をかけ、これまでの事を話した。そして聞いた。
「編集長、中村さんは本当に1日休ませてほしいと言ったんですか?」
すると編集長は「1日休ませてくれ」と言ったのは本当だ、
だけど次の日スクープが取れそうだからもう1日休みを延長してほしいと頼んで来た事を忘れてたよ。
それを聞いたあやみは
「やっぱり、途中から泊まって調べたんだ
「苗場の森旅館に。
でも、何故?泊まってないなんて嘘を?
何か女将さん達は隠している。」
あやみと、友里恵は急いで「苗場の森旅館」戻って行った。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます