第4話「苗場高等学校」
あやみと友里恵は「苗場スキー場」行きのバスに乗り込んだ。苗場スキー場のすぐ近くの
「苗場高等学校」の林明先生に話を聞くためだ。
苗場スキー場へいくには、このバスに乗って行くのだが、越後湯沢から50分もかかる。
あやみと友里恵は、疲れていていつの間にか熟睡してしまった。
ぐっすり寝てしまったので、バスの運転手さんに、起こされてしまった。
「お客さん着きましたよ。お客さん」
その声であやみと友里恵は目が覚めた。
「済みません。すぐ降ります
あやみと友里恵はバスから降りた。」
「え~と、苗場スキー場の近くの苗場高等学校。」
あやみは携帯で場所を調べた。
「今は携帯で場所を調べられるから便利よね。」
あやみと友里恵は「苗場高等学校」の方角に向かった。
少し歩くと「苗場高等学校」が見えた。
「あったわ。ここよ。インターフォンで聞いてみましょう。」
主事のおじさんらしき人がインターフォン越しに
言った。
「はい、どなた?」
あやみは言った。
「私、「旅取材娯楽部」って言う雑誌を作っている「吉田あやみ」という者ですけど、
「林明先生」はいらっしゃいますか?」
「あ~スキー部の顧問の先生は今日は、
いないよ。明日の14時にはいるから、明日の14時にまた来たらどうですか?」
あやみは
「そうですか~わかりました。出直して来ます。」
そう言ってインターフォンから離れた。
「友里恵、明日またここに来て林先生に話を聞きましょう。」
「その前に門から出て来る、高校生にお母さん話を聞くわね。」
友里恵は「癒やしの森」の都市伝説的な話に興味深々だった。
「早く聞きに行こう。」あやみよりも張り切っていた。
あやみは校門から出て来る生徒に声をかけた。
「済みません、ここの生徒さんですよね?
私こういう者なんですけど。」
あやみは名刺を出した。
高校生は「旅取材娯楽部?出版社ですか?」
あやみは「はい、そうなんです。
「癒やしの森」の事を教えてもらえませんか?
スキー部の生徒が4人「癒やしの森」に行って帰って来たとか?」
一人の生徒が話し始めた。
「そうなんです。あの日私、見たんです。私はスキー部の隣で陸上部なので、走っていました。
そしたらスキー部の生徒達が急に倒れて、
私は側まで行ったんです。
「大丈夫ですか?」そう声を掛けながら、
そしたら、かなり濃い霧が急に出てきて、
前が見えなくなったんです。
林先生も「おい大丈夫か?」
と言って駆け寄って来たんですが、
先生も濃い霧で前が見えなかったと思います。
そのあと、霧が急に晴れたんですが、
四人の姿はなかったのです。
そればかりか、最近は特にこのような現象が度々あるのです。
実は私の友人も、もうすぐ受験だというのに、帰って来ないんです。
もう少しで一ヶ月になります。
真相を調べて友人を助けていただけませんか?
お願いします。」
少女は涙なきながら、あやみに話した。
あやみは「わかったわ。いなくなった友達の名前を教えて。」
そう言うと
少女は名前を話した。
「加茂まどか高3です。」
あやみは聞いた「あなたの名前は?」
少女は言った。
「品川優です。」
あやみは雑誌に顔写真を載せないという約束で
「品川優」の写真を取らせてもらった。
高校の周辺をしばらくあやみと友里恵は、
調べて回った。
すると、いろいろわかった事があった。
行方不明の生徒がこの「苗場高等学校」だけで五人もいる事がわかった。
名前は「加茂まどか」高3女子
「川田陽子」 高3女子
「西田拓哉」 高3男子
「山村拓篤」 高3男子
「森健人」 高3男子
この五人は共に一ヶ月も帰って来ない
高3というところが一致していた。
あやみはもっと詳しく調べる必要があると確信した。
「さあ、友里恵そろそろ旅館に行こうか。疲れたでしょう?美味しいご飯と温泉でゆっくりしましょう。」
あやみと友里恵は「苗場の森旅館」に向かった。
あやみと友里恵はまだ、知らなかった。
この旅館に隠されている秘密を、
編集長があやみに頼んだ本当の理由を
まだ知らなかった。
会社の行方不明になった「中村桂子」が何故行方不明になったか?
この後少しずつわかってくる事になる。
続く
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