記憶に残る夢ストーリー

@utitutiko

第1話 ネコを放し飼いにしたらお屋敷に入ってしまった

その日、ネコを放し飼いにして散歩させていた。

今思うと無謀なことをやっているけれど、当時はそれが日常の出来事だった。


住んでいる場所は、都会からはかなり離れた場所で、住人も少なく、車の通りもほとんどない。


おかげで地域住人はほぼ皆顔見知り、というような地域。


そのことをネコもよく分かっているのか、我が物顔で道路の真ん中を歩きます。


急に飼い猫がダッシュし始めた。ヤバい。

こうなるとどこ行くかわからないし、戻ってくる保証もない。


急いで走って追いかけると、ネコはある1軒の家に入っていた。


そこは広い座敷のような家で、いつも玄関が開けっ放しにしてある。

以前…といっても10年ほど前になにか用事があって遊びに行ったことがある家。


そこにネコは何らちゅうちょなく入っていった。

玄関先から家の中へ、そして長い廊下へ。

タッタッタッ…とネコが進んでいく音が聞こえてくる。


廊下の長さも30m以上と長く、電気もついていないので先の方は真っ暗で見えます。


家は住人の気配すらないけれど、緊急ということで勝手ながら上がらせていただき、ネコを追う。


廊下の突き当りまで行ったものの猫の姿は見えず。

途中、10ほど部屋があり、いずれも引き戸式のふすまで空いているので、この中のどこかに入り込んだのだろうか?


まったく音もせず、ネコの気配もしない。困ったな。

1部屋1部屋探すわけにもいかない。


仕方ないので玄関まで戻り、住人さんを呼ぶことに。

しばらくすると私よりも少し年上の女性が出来たので、


「近所の~です。すみませんがネコが勝手に上がってしまったので、探させてもらえませんか?」


とお願いすると、その方は私とは会ったことはないものの、ネコが散歩していることは知っていたので、快くご了承していただいた。


ご協力しましょうか?と申し出がありましたが、さすがにそこまでしていただいては申し訳ないので、自分ひとりで探すことに。


ひとまず、ネコが潜んでいそうな部屋に入れていただくことにしました。


…ということでおしまいです。


その後ネコが無事に見つかったか、女性とその後どうなったのかも含めて?です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

記憶に残る夢ストーリー @utitutiko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る