第5話 他校生

それから2ヶ月が過ぎ、その間、告白されたり、私が告白したりとあったけど、フラれたり付き合えても長くは続かなかった。




そんなある日─────



「ねえ」


私に声をかけてくる他校生の男の子。



「はい?」

「俺とちょっと付き合わない?」

「えっ?」

「別に何するって訳じゃないし。話があるんだ」

「…話?」

「そっ!」



私は彼に連れられ移動する。



「単刀直入に言うよ。今、彼氏とか好きな人いたりする?」

「えっ?いいえ」

「マジ!?じゃあ、俺と付き合って欲しい!」



ドキッ



「えっ!?」

「ゆっくりで良いんだ」

「……でも…私…色々とあって…」


「そうか……だったら全部引っくるめて君と向き合いたい」

「今すぐに返事必要…ですか…?」

「大丈夫!これ、俺の連絡先。返事待ってる」




そう言うと彼は去っていった。


彼の名前は、石耶麻 晃人(いしやま あきと)君。1個上の17歳。

他校生の男子生徒だ。


一体、何処で目撃されたのかは分かりはしないけど───




その日の夜─────




♪♪♪~…


【志伸、今日、他校生の男子生徒に告白されたんだけど過去が過去だし、正直、余り気が進まなくて…】




♪♪~…


【付き合ってみれば良いじゃん!】




♪♪♪~…


【付き合ってみればって…簡単なものじゃないし…】




♪♪~…


【まあお前の心ん中の問題だろうけど、ゆっくり付き合ってみても良いんじゃ?】


【何かあったりしたら、俺に連絡してこいよ!飛んでくるからさ】





♪♪♪~…


【…ありがとう…分かった。付き合ってみるね】



♪♪~…


【ああ。大丈夫!俺が必ずいるから】



♪♪♪~…


【うん!】




そして、私はゆっくりと付き合ってみる事にした。




彼と付き合って2ヶ月を過ぎ、3ヶ月目、彼・晃人と正式に付き合う事にした。




ある日の事─────




「ねえ、家来ない?」



ドキッ



「えっ?あ…ごめん…今日は…辞めておく」

「そう?」

「…うん…ごめん」

「いや、良いの、良いの」




私達は別れた。




その日の夜─────




♪♪♪~…


「メール?」




私は携帯を手に取る。




【恋人としての初デートは、どうだったんだ?】




「志伸?」



♪♪~…


【別に普通だよ】

【でもいきなり家に来ないって言われたから驚いたよ】

【初デートでさ、恋人になってまだ…一週間なのに…】




♪♪♪~…


【行けば良かったじゃん!】




♪♪~…


【何言って…つーか、それってありなの?どうなの?】




♪♪♪~…


【…ありなんじゃ?】



♪♪~…


【えっ!?嘘…だって家に行くって事は…】



♪♪♪~…

【お前、Hする為だけと思ってね?】



♪♪~…


【だって……】



♪♪♪~…


【そうとは限らねーから】



♪♪~…


【嘘だ!】



♪♪♪~…


【第一付き合って一週間だろ?】



♪♪~…


【…そうだけど…】



♪♪♪~…


【…でも場合によっては…体目的なら…なくはないけど…】



♪♪~…


【…そんなの…】



♪♪♪~…


【気を付けて行動した方が良いかもな?別に、お前の彼氏を疑うわけじゃないけど】


【まあ、何かあったら連絡しな!飛んで来てやるから】




♪♪~…


【…志伸…】

【うん。絶対だからね!】



♪♪♪~…


【約束だからな】





私達は、メールのやり取りをしていた。


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