第4話 疑問

それから数ヶ月が過ぎ─────



「あの…俺と付き合って下さい!」




ドキッ



「えっ…?」



突然の告白。


私は驚く中、




「友達から、ゆっくりで構いませんので…お願いします」




私は、考えるも、ゆっくりと、一先ず付き合ってみる事にした。


だけどウマが合わず結果別れる事となってしまった。




ある日、智香と待ち合わせをして色々話をする。




その日の帰り─────



「優華」



名前を呼ばれ振り返る視線の先には



「あれ?志伸じゃん!奇遇!つーか、どうして?」

「あー、友達とカラオケに行った帰り」

「えっ!?カラオケっ!?私も誘ってよ!」

「智香と会う約束してたんだろ?」

「そうだけど、一緒に行けば良いじゃん!」

「あのなー」



「カラオケはワイワイ騒ぐもの。みんなと行くべし!」

「お前マイク離さねーだろ?」

「順番守るし!」

「歌下手そう!」

「失礼な!上手い方だよ!この美声を下手…」



両頬が摘ままれた。



「どの口が言ってんだ?」

「…痛い…」




パッと離す。


私達は騒ぎつつも、色々と話をしながら帰るのだった。





数日後─────



「志伸、廊下で人が呼んでる!」

「おう!了解!」




その日の放課後─────




偶然通り掛かり目が止まる。


何となく雰囲気的には告白っぽい気もするけど…



「あの…私と付き合って下さい!」

「…悪い…俺…好きな子いるから…」

「…幼なじみの…子?」

「えっ?」


「いや…幼なじみが同じ学校にいるって噂で聞いて」

「確かに幼なじみはいるけど…彼女は…現段階では違うかな?」

「…そっか…」

「本当悪い」

「ううん」



2人は別れた。




「しーのぶっ!」

「うわっ!ビックリした!何だよ!驚かすなよ!」

「ねえ!今の子美人だったじゃん!やっぱイイ男にはイイ女だね」



志伸は去り始める。



「ねえ!ちょっとっ!聞いてる?」



「………………」



「志…っ!」



足を止める志伸の背中にぶつかった。




「…痛っ!ちょ、ちょっと!急に…」



スッ


ドキッ


私の顔をのぞきこむように至近距離にある志伸の顔に驚くのと同時に胸が大きく跳ねた。




「なあ、俺の事とよかく言う前に自分の心配したら?」

「良いじゃん!別に!」

「良くねーよ!」

「何?逆ギレ」

「お前…性格直さねーと、一生恋愛なんて無理だな」

「言われなくても恋愛なんてしないし!一生独身で結構!」



私は、志伸の横を通り過ぎる。






どうしてだろう?


告白してもフラれっぱなしで


やっぱり性格なのかな?


なんて色々考えてしまう


それともこれが運命なの?

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