第151話 callback
そこで、アメリカの神様は
こっそり、自国民に神の力を使った。
めぐの国の神様のように、1950年代に時間を巻き戻して。
アイゼンハワーの時代、日本に
原発を売り込もうとする大統領ほか、国民の
攻撃性を少し弱めた。
すると。
アメリカ国内にも原発は出来ず、当然
日本への原発誘致もなかった。
日本へ、原発を取り込もうと言う動きも無かったから
石炭産業は、火力発電需要の為に残る事になる。
九州や北海道の炭坑が閉鎖される事もなく
従って、国内産業はそのまま構造変化が起こらなかった。
火力発電所の効率化が早く進み
熱効率は60%に至ろうとする。
夜間は止めて置けるので、誠に都合の良い設備である。
電気料金も、原発を建設しないので
かえって安くなる。
副産物で、蒸気タービン機関車の発明があった。
石炭が豊富にあるので、当然そうなる。
熱効率が60%ともなれば、電気を購入して
電気機関車を走らせるよりはコスト安である。
もちろん、タービン式電気機関車ではある。
それで、客車列車が主体になった。
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