第99話 eric
「感動、って言うと
そう、スポーツもそうだし。
音楽で言うと、ボブ・マーリィ」なんて言って
Eric Claptonが歌った
I shot the sherrifを、アメリカの神様は例に出した。
庶民の好む歌には、魂があるだろう。
そう思って。
その歌は、警官がイジメをして
貧しい農民の畑を荒らしたりした。
だから、農民は警官を撃った。
そういう歌で、不条理への怒りが唄われている。
「アメリカだよね。撃った、ってところ」と、ドイツの神様は楽しそうに。
そういう、正義の怒りを持っていて、でも
撃てないから、歌を聞いて。
うんうん、そうだよね。って自分を納得させる。
そういう気持ちの歌なんだ。
「日本にもあるぞ」と、出雲の神様は
古くからヒットしている水戸黄門、を挙げた(笑)。
松下電器がスポンサー、と言う(笑)あたりが
いかにも松下らしい。
それも、多くは悪い役人の不正を
水戸黄門、と言う権力の側が成敗すると言う話。
庶民は、何もしなくてもスーパーヒーローが
助けてくれると言う夢のある話だ(笑)。
「日本も、似てるんじゃの」と、めぐの国の神様も
楽しそう。
自分で撃ったりしないところが、日本人らしい。
そういう民族性があった。
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