第5話 Memories
Memories
でも、それが大事ってことに
若いミシェルはまだ気づかない。
前の世代、親たちも恋して
愛して。
次の世代を遺すのは、生き物の本質。
誰に教わらなくても持っている。
でも。
子供を育くむのは、人間社会では
愛である。
技術も文化も必要な事だ。
そうして、おじさんもおじいちゃんに
育てられてきたのだし
同じように、リサやミシェルも
育てられてきた。
だから、鉄道の仕事をしている
おじいちゃん、おじさん。
その生き方が記憶に残って
リサやミシェルが生きていく。
それが、生きていく、って事。
おんなじふうに、炭坑で働いていた
トム・ジョーンズの力強い歌を聞いていた
おじいちゃん。
それが、記憶に残って
リサは、イギリスのロックで
おじいちゃんの風景を連想したり。
記憶ってそんなもので。
素敵なもの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます