第8輪 父はダメだが子はダメじゃない!

みんな行ったけど...

私このままなの?


コツコツコツ


ん?誰か来た?


「使者様、御挨拶遅れまして申し訳ございません、私はマリファネット王国第一王子の――」

「...」

「...」

「あ、えぇっと...」

「す、すいません、後ろ向きますね」

「え、あ、はい」


見られたぁぁぁぁ!!


「そ、それで、使者様はなぜそういう状態になったんでしょうか?」

「えっと――」


経緯説明中...


「多分、妹ですね、すいません」

「いえ、大丈夫です」


あれが王女って...

そういえば、リフィシアさんにちょっと似てた気が...


「私も注意したいんですが、地位的に無理なんです」

「え?」


この王子が言うには


  |長女|全女|長女|全女

  |が |が |が |が

通常|病等|病等|側室|側室

長女|次女|長女|次女|長女

次女|三女|次女|三女|次女

三女|四女|三女|四女|三女

四女|長女|四女|五女|四女

五女|五女|五女|六女|五女

六女|六女|六女|長女|六女

n女 | n女| n女 | n女 | n女

長男|長男|長男|長男|長男

次男|次男|次男|次男|次男

三男|三男|三男|三男|三男

四男|四男|四男|四男|四男

五男|五男|五男|五男|五男

六男|六男|六男|六男|六男

n男 | n男| n男 | n男 | n男


という感じにどんなことがあろうと誰一人として男尊女卑にはなれないらしい

だから、この王子も長男だけど、妹のあの王女(三女)には勝てないらしい


「ソフィア姉さんなら...」


コツコツコツ


「ダンテ、そこで何をしている」

「父上、ニーナ、話を聞きました、いくらなんでも横暴です」

「そこをどかねばこ奴らに切り捨てさせるぞ」

「!?その4人は!?」


え?気になる

なのに!

ちょうど壁があって見えないんだけど!


「...例えニーナ護衛騎士の4人が来ようとも私はここをどかない!」


カッコいいんだけどさ...

多分、負けるよね


「アシッドアーマー、アシッドウォール」

「「「「「「「!?」」」」」」」


実はやろうと思えばすぐに逃げられたんだよね


「あの体勢結構キツかったんだよね」

「魔法が使えるんですね、ですが、ここは任せて逃げてください」

「いや、大丈夫だよ」


多分、これで...


「ブースト、ロックナイフ、エアーシュート」


ガンッ


「「「「グハッ」」」」


ブーストは身体強化

ロックナイフはその名の通り岩のナイフを創造する

エアーシュートは投擲したものとか矢を加速させる

因みにナイフ投げはルナに仕込まれたもの

あ、もちろん今回ロックナイフで作ったナイフは刃を潰してあるよ


「凄い...」


コツコツコツ


「なんかすごい音したけどどうしたのかしら?」

「ソフィア姉さん!」


この人がソフィアさんか~

すっごい巨乳...


「ソフィア姉さん、ニーナが使者様は無罪なのに捕まえたんだ!」

「そう、ニーナ、またやったの?」

「ち、違――」

「ニーナ、貴女も私のスキル知ってるわよね」

「...」


なんか凄いスキルなのかな?


「使者様は知らないでしょうから説明しますね、私のスキルは虚言の瞳ライズアイズと言い、噓を見分けることができるんです」


ほぇ~凄い


「ステータス見せてもらっていいですか?」

「何故でしょうか?」

「私はギフトでスキル鑑定っていうものがあって、それで、強さとかがわかるんです」

「そういうことですか、わかりました、ステータス」


名前:ソフィア・フォン・マリファネット

種族:人間

年齢:24

スキル1:虚言の瞳(天元突破/オート)

スキル2:光魔法(限界突破/オート/対不死者効果上昇/対霊効果上昇)

スキル3:危機回避(秀才/オート/不意討ち無効)


全部オートじゃん!

取り敢えず、伝えないと


「先ず、虚言の瞳が――」


少女説明中...


「という感じですね」

「なるほど、私は持ってるスキルを使おうとしなくともスキルの方から自動で使えると」

「はい」


吞み込みが早くて助かる


「それで、使者様は何をしに来たのでしょうか」

「和解に来ました」

「なるほど、和解して油断したところで攻撃とかも無いですね?」

「はい、中には家族や友人を殺され許せない者達もいるでしょうが、そこらへんは魔王様が何とかしてくれるでしょう」

「わかりました、和解をしましょう」

「ソフィア!何を勝手に!」

「ですが、噓をついてませんよ?」


噓をつく必要もないし、先ず、噓をついたらバレるじゃん


「しかし、そいつが騙されている可能性もあるではないか!」

「私は騙されてるかどうかもわかる、それを忘れたんですか?」

「うぐ...」


ソフィアさん凄い!


「お母様が遠方へ出向いてるというのにお父様は何をしてるんですか?」

「う、うるさぁぁぁぁい!全て貴様のせいだ!」


えぇ...

私のせいって...


「貴様が来てから儂の計画は崩れたんだ!貴様ではなく他の奴が来れば良かったんだ!死ねぇぇぇぇ!」

「マズい!」

「使者様!」


はぁ、どうしてこうなるかなぁ

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