剣士・魔術師総隊長編

第4輪 私も悪いが悪くない!

毎日やらないといけないのか...


「失礼します...」


取り敢えず、魔法の適正を見ないと


「あなたが魔王様が気に入った人?」

「は、はい」


ロリ?

まぁ、多分、ロリに見えるっていう種族なんだろうけど


「それじゃぁ、この水晶に手を置いて」

「はい」

「しばらくしたら色が変わるから」


色によって適正が違うのかな?


「人間の魔法に近いと、より白になって、魔人の魔法に近いと、より黒なる」


そういう感じね


「適正が無い人は灰色、例外として、緑色と無色もある」

「緑色は回復で無色は無属性みたいな感じですか?」

「正解、色が変わらなかったら無属性に適正があるから」


どうかな~


「そうそう、人魔は適正が無いことが多いから」

「え...」


そんなぁ...

あ、色変わってきた


「白と黒と緑と透明...あれ?全部?」


形的には陰陽魚の点の部分が緑と透明になってる感じ


「あれ?魔術師総隊長?」


...

立ったまま気絶してる...

そこのソファーに寝かせておこ


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「人魔がここに何の用だ」

「えっと、今日から一緒に練習するので」

「あぁ、例の人魔か、邪魔はするなよ」


一応、剣道やってたとはいえ大丈夫かな?


「そうだ、1つ言っておくことがある」

「なんですか?」

「総隊長は同性愛者に加え、セクハラ常習犯だ、最近は新人を狙うことが多いからお前も気をつけろよ」


剣士総隊長...ヤバい人だった

取り敢えず、素振りしてるか~


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


...

やっぱり同じ剣とはいえ、刀と西洋剣じゃ重さとかが違うからちょっとやりにくいな~


ゴキッ


「あぁぁぁぁ!痛い!痛い!離して!」


護身術も習っててよかった

というか、思ったよりヤバい音鳴ったんだけど...

取り敢えず、離そ


「あ、気絶してる...」


剣士総隊長と魔術師総隊長を気絶させた人魔

とか言われそう

いや、魔術師総隊長を気絶させたのはバレてないか

まぁ、あれは気付いたら気絶してたんだけど


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ユリ、さすがにやりすぎだったんじゃない?」

「護身術って...強いんだね」

「...反省してる?」

「してる!してるから部屋から出られないのは勘弁して!」


1日中部屋の中とか...

しかも、1週間...


「はぁ...起こしに来るのと、お風呂以外はダメ」

「そんな...」


何をしてればいいの?

あやとり?

というか、謹慎状態でも起こさないといけないの?


「一応、リフィシアが魔導書を貸してくれるって言ってくれたから」

「リフィシア?」

「魔術師総隊長の名前」

「あぁ~」


あのロリの人か


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


自室謹慎1日目


魔法の基本について書いてある本を途中まで読んだ

内容(要点部分を引用)


魔法は大きく分けて4つに分かれる

人間系、魔人系、回復、無

この4つだ

回復、無の2つは全種族が発現される

その2つ以外は人間は人間系しか発現せず、魔人は魔人系しか発現しない

亜人はどちらも発現するが、温厚な性格の亜人ほど人間系が発現しやすく、獰猛な性格の亜人ほど魔人系が発現しやすいとされている

また、人魔は魔法の適正が無いことが多い

これは人間の血と魔人の血が混ざることで中間の灰色が出やすいからと思われる

魔法の適正は完全ではないが受け継がれることが多い

実際、魔法の適正がまぁまぁあった人間と魔法の適正が無い魔人の間に生まれた人魔は人間系の適正があった


他にも細かいことが書いてあった

ホントに細かいところは内容が凄く難しかった


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自室謹慎2日目


今日も昨日と同じ本を読んだ

内容


人間系と魔人系は細かく分けて各4つに分かれる

人間系は火、風、雷、光

魔人系は水、地、毒、闇

それぞれ上下で対の属性になっている

人間系が攻撃的な属性なのに対して、魔人系が防御系の属性なのはいまだにわかっていない

回復、無は属性自体の名前で、回復は傷や状態異常の回復、無は単純がゆえに奥深く、やろうと思えば色々できる


読み終わったことをルナに伝えたら新しいのを頼むらしい

明日はあやとりやるしかないかもしれない


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


自室謹慎3日目


ずっとあやとりをしてた

ルナに何をしてるか聞かれたから教えたら凄くハマったっぽい

楽しそうな横顔を見てたらこっちも笑顔になってきた

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