第4話 理久くんの日常①

俺らはそのまま3人で教室まで行く。


「ねぇ、あんたがネタバレしたこの本、返す!続きもいらない!」

「は?なんでだよ!おもしろいだろうが!」

「もういい!結果どうなるか分かってんだから!もうつまんないでしょ!」

「あ?なんだとコラァ?!」

「はぁ?なによ?!」


スパーンッ!

勢いよく優里がドアを開けた。俺と渚はビックリして優里の方を見る


「2人とも、うるさいよ?」


分かった、分かったからそんな笑顔でこっち見ないで優里ちゃんっ・・・!





「え〜、みんながこの学校に入学して、2週間が経ちました〜。そろそろクラス委員を決めようと思うんだが、やりたいヤツいるか〜」


?!クラス委員・・・

この肩書き、すげー欲しいっ!

ガタッ


「「はい!!やります!!」」


・・・今、声が重なった・・・よな?

声のした方に視線を向けると、低めの位置でポ二ーテールをした、いかにもスポーツができそうな女子がそこにいた。

綺麗な茶髪に整った顔、童顔ではあるがすごく可愛い・・・

はっ?!うっかり見とれてしまった


「じゃあお前ら!クラス委員な〜

んじゃ、朝のホームルーム終わり〜

かいさーん。クラス委員の2人は今日残れ。

仕事について話すからなぁ〜」


そんなダルそうな担任の声と同時にチャイムが鳴った。

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