~1期生 エスメラルダ~
南方共和国歴訪の最中、とあるキャラバンと鉢合わせたクラリスは、運命の乳と巡り合う事となった。
「おまえのちちを、わたしにささげるのですっ!」
「……バリエーション豊かにする事で、聴衆各人の好みに寄り添う事が可能だ、とクラリス様はお考えです。他のジャリ共では女の魅力に欠けますので。」
突然の要求に彼女――エスメラルダは特に慌てた様子も見せない。たなびく緑の長髪の下で大きな瞳を更に拡張しつつも口調は穏やかななままである。
「あらあら。」
「わたしもそのうちそのわくになるよていなのですっ!それまできょにゅーのたいとるはあずけておくのですっ!」
希望的観測を告げるクラリスをよそに、ヤスシは滞りなく商談を進める。
「貴女が抜けた後のキャラバンのサポートもさせて頂きますのでご安心ください。貴女はプロジェクトに専念頂ければと思います。」
「あらあら~。ご配慮ありがとうございますね。それであれば~、是非参加させて頂きたいですね~。」
こうして、商会としての販路をアライアンスにより獲得しつつ、新たなるメンバーも得る事に成功した。
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