~転生後 ジル⑭~
奥の敷地には、他と隔離され普段は要職のものたちしか中に入れないであろう豪奢な建物が鎮座していた。信徒たちであればその雰囲気に飲まれ中へ侵入に躊躇いを覚えるかもしれない。人間以外が多く、敬虔さを持ち合わせていない冒険者である僕らは迷わず中へと押し入ってしまうのではあるが。
中へ入ると、一層周りの闇が濃密に感じられるようになった。そして、今までの雑魚たちとは違う、異色の魔物たちが待ち構えていた。
「バックベアードにグレーターデーモン!……それと、ローパー??」
強力な魔物に交じって何故か触手のあいつが混ざっているのが気になるが、今はそこを問い詰めるのに小一時間も使っている暇はない。
「あの目玉の状態異常攻撃に気を付けるのです!あと、特にエヴリーヌはローパーに気を付けるのですよ!」
「??はいっ!気を付けます!」
と、元気よくエヴリーヌが答えたところで、音もなく伸ばされていたローパーの触手によりその体が絡めとられた。
「あ、あれ?やっ、そんなっ。ちょっ!そ、そんなにされたら……。ら、らめぇええ!」
「狙ってやるとは……、恐ろしい娘!」
お約束の流れにクロエが感嘆する。……もう少し見ていたい気もするが、そんな事をしている場合じゃない。僕が一瞬迷いを覚えている間に、セリーヌがいつの間にか番えた矢を放つ。弓から離れた瞬間は一つだった矢は、数瞬先には数えきれない程へと増殖し、狙いたがわず触手を切り裂く。
「遊んでいる場合じゃないでしょ!そういうの次のバカンスの時に!」
「す、すみません!汚物は消毒です!”火球!”」
戒めから解き放たれたエヴリーヌは直ぐに体勢を立て直すと、ズタボロの触手を灼熱の炎で焼き尽くす。自消性など持つはずのないローパーは、声なき悲鳴とともに炭化していった。
……やはり場違いだったか。いい仕事はしたが。
「バックベアードは僕が!聖剣があれば状態異常は恐れるに足りない!皆はグレーターデーモンを頼む!」
「……行くです!」
僕の声が届くとほぼ同じタイミングでリリアーヌはグレーターデーモンへの接近を果たしており、そのままかぎ爪で襲い掛かった。事前にかけてあった補助魔法により切っ先は鈍い光を湛えており、その軌跡は異界の住人をも容易く切り裂いた。
「***¥!」
グレーターデーモンは痛みを誤魔化すかのように奇怪な言葉で咆哮する。すると、黒き方陣が虚空に出現し、漆黒の炎がお返しとばかりにリリアーヌへと押し寄せる。
「させませんわ!」
狙いすましたかのタイミングで間へと割って入ったステファニーが白銀の盾で受け止める。そのまま炎を振り散らすと同時に、もう一方の手に持った細剣を思い切り突き出すと、白銀の刃がグレーターデーモンの眼窩を貫き、大きなダメージを与えた。痛みに耐えかねたのか再度咆哮したグレーターデーモンは背中の両翼を大きく動かそうとしたが……。
「そんな甘くないってね!」
飛び上がろうとしたところに多数の矢が飛来し、その飛行能力を奪い去った。
「もう一撃なのです!」
クロエのブレスが追い打ちをかけ、そこへすかさずリリアーヌが蹴りを加える。勢いよく吹き飛ばされると同時に刃が抜け、黒い粘液をまき散らしながら壁へと激突した。
……よし!あちらは問題なさそうだ。
バックベアードは自分の睨みに何の影響も受けず平然としている僕に苛立ちを覚えたのか、触手を乱暴に振り回しながらこちらへと迫ってきた。
「単調な動きなら、避けるのは容易い!」
触手を避けつつ小刻みに攻撃を加え、本体へと攻撃する機会を伺う。そのタイミングはそう待つこともなく訪れて……。
「ここだ!」
大振りを外したタイミングで一機に距離を詰めた僕は、大上段に振り上げた切っ先を目玉目がけて力一杯振り下ろす。掌の内に名状しがたき感触を残しつつ、ガードしようとした触手もろとも本体なる大目玉は両断され、そのまま息絶える事となった。そして皆の方に視線を移すと、ちょうどよくグレーターデーモンの方も粒子となって虚空へと還ったところだった。
「さあ、奥へと進もう!」
その後はところどころで魔物に襲われつつも、幸いな先ほどの奴ら程厄介なもの達がいなかった事もあり、順調な進軍となった。また、至るところに魔物の残骸が横たわっており、その事が僕らの先を行く冒険者――恐らくSランカーたちの健在を示していた。中にはバックベアードレベル、或いはそれ以上と思しき物の死骸が混じっており、傷のつき具合からはそれらもほぼ一撃で絶命させられているのだと推測された。
「……凄いですね。たった2人組という話でしたが、それでもこれ程の魔物たちを容易く蹴散らしていかれるだなんて。思わず寒気がしてきます。」
「そうだね。恐ろしい程の力だけど、逆に言えば頼もしい味方がいるって事だ。早く合流して、共闘させて貰おう!」
程なくして最奥部へと到達した僕らだったが、結局合流は叶わなかった。
「おっと。貴方がたはここまでですよ。」
奥に設置された祭壇下へと潜行する人影を捉えた僕らはその後を追おうとしたが、その傍らにいた神官に制止される。見ると、他神官とは一線を画した上等な法衣を纏っており、恐らくこの神殿の主、大司教であると推測される。
「前に通った方々は我が主御自ら手を下されたいとの事だったのでお通ししましたが――、貴方がたは別です。残念ながら我が主――魔神バティン様のお眼鏡には叶わなかったご様子。つきましては、恐縮ではございますが私めが黄泉路へと送って差し上げます。」
「聖職者でありながら魔神に魂を売ったというのか!」
想像以上に若い声に驚きを覚えたが、同時話された聞き流せない言葉に思わず反応してしまった。
「救いの手を差し伸べない、ただ人々がもがき苦しむのを愉しんでいる者たちに祈りを捧げるよりも遥かに有意義ではございませんか?少なくとも我が主は私たちに恩恵をもたらしてくださる!」
「まあ、そう言われても仕方無い部分もあるかのう?実際、遊戯であるしな。」
否定もせず、むしろそれを肯定するかのように軽いコメントを加える聖剣の幼女――精霊。僕のような転生者がその遊戯に参加させられている事からも想像される通り、そういった性質の存在たちなのだろう。
「……おっと、お喋りはここまでしておきましょう。目障りな冒険者ギルドが動いているようですので、対処を急がねばなりません。それに、あれの行方も探さなくてはいけませんですし……。それでは、貴方がたの魂を我が主に捧げさせて頂きましょう!」
大司教の宣言とともに戦いの火ぶたが切って落とされる。まずはリリアーヌとステファニーが先行し……。
「遅いですね!爆裂なさい!”気爆!”」
大司教を捉える前に魔術が完成し、発生した見えざる爆波が二人を襲う。その発動速度をからかなりの練度と魔力だという事が覗い知れる。レベル的には僕らと同等以上か!
「Aランク冒険者を甘く見ないでよね!」
魔術の間隙を縫って狙いすましたように一迅の矢が駆け抜ける。それは大司教の頭を捉えたように見えたが、寸前で身を捩られて肩へと突き刺さる。
「い、いきます!”熱閃!”」「いくのです!”閃熱吐息!”」
そこへすかさず、エヴリーヌとクロエが熱波を加え、大司教の動きを封じた。
「……生意気な!」
動きが鈍ったところへ駆け込む僕と、それに合わせて再度接近を試みる前衛二人。先に届いたリリアーヌの爪は残念ながら、大司教の錫杖によって防がれた。しかし、それを弾くため体勢が崩れたタイミングでステファニーの細剣が繰り出される。
「”聖盾!”」
しかしそれは不可視の盾に防がれ大司教の身までは届かず勢いを失った。」
「”気弾!”」
逆に、返し刃に放たれた衝撃波がステファニーを襲いその体を吹き飛ばす。盾での防御が間に合い致命傷は避けられたようだが、ダメージは小さくない。それを横に見ながら僕はどうにか接近を果たす。
「ここだ!」
必殺の間合いで放った斬撃だったが、それでも反応した大司教はぎりぎりでそれを避けようとする。幸いな事に、肩の傷が響いたのかそれは完全には成功せず、その腕に大きな傷跡を残すことが出来た。
「……なるほど、既に耕された道だったとはいえ、ここまで来るだけの事はあるようですね。少々侮っていたようです。ですが……。」
大きな傷を負ったにも関わらず、涼しい顔を崩さない大司教。僕ら側の傷はクロエたちが治療し、概ね回復出来ているのでこちら側がかなりの有利のはずだが……。
「”平癒!”」
大司教が高位の回復魔術を事もなく行使すると、その傷が見る見るうちに塞がり元通りとなった。
……回復呪文を使うボスってわけか!破壊の神にその身を捧げた大神官と同じようなポジションだな!
「……それと、”上位悪魔召喚!””創屍!”」
周囲に闇が現出するとともに、異形の魔物と動く死骸たちが姿を現す。
……上位種か!そう容易くは蹴散らせないな!
「皆!ここが踏ん張りどころだ!魔神の事はSランカーたちに任せ、大司教との戦いに意識を集中させるんだ!」
余力を残す事は考えず全力で当たる僕らだったが、それでもなお大司教は強敵だった。僕らは召喚される魔物たちをけん制しながら着実にダメージを与えていくも、大司教はぎりぎりのところで致命傷を避け回復し、魔物たちと連携しながら強力な魔術を放ってくる。だが、終わりがないかのように見えたその戦いも『魔力の枯渇』により終局を迎えることとなる。
「……くうっ。これ程までですか。少々どころではなかったようです。流石は聖剣の所有者という事ですか。」
「どうだっ!そろそろ魔力も限界だろう!もう諦めたらどうだ!」
傷を癒しもせず荒い息で言葉を吐き出す大司教に僕は勝利が近い事を悟る。一方のこちらはまだ最大の攻撃をもう1、2回加える程度の魔力が温存出来ていた。これも潤沢な軍資金=回復アイテムの賜物だ。とはいえ、それも尽きかけている事が今まで繰り広げられていた激戦を如実に物語っていた。
「魔動器さえあればこの程度のもの達に苦戦など……。いえ、それを今言っていても仕方がないですね。現状をどうするか、という事が肝要です。」
「ほう?あれの完成品はこんなところにあったのかえ?じゃが、『あれば』という事は、今はないという事かの……?」
聖剣の精霊――幼女の喰いつきが気にはなるが、今は余裕がないはずの大司教が漏らす思わせぶりな台詞の方が重要。
「どうした?まだ何か奥の手でもあるとでも言うのか?」
フラグと自覚しつつも思わず口にしてしまった。その間も、油断なく間合いをはかる。
「くくくくくっ!はははははは!後戻りができないので最後まで取っておきたかったのですが……。やむを得ませんね。後始末は貴方がたを片付けてから、『敬虔な信徒』を育てあげてやらせると致しましょう。では。」
「ここまでの健闘を称えお見せしましょう。我が主より頂いた新たな身体と力を!!」
どう大司教が口にすると同時に無数の魔法陣がその身を包み込みこむ。それと同時に姿影が歪み漆黒の球体へと形を変えた。
……これはお決まりの第二形態、という奴か!中ボスっぽいから、流石に第三、四とはいかないだろうけど……!
掌大まで収縮を続けた球体はそこで一端静止する。そして、数瞬の後に逆に膨張をはじめ、その形を変容させる。そして、最終的にはもともとの大司教を1周り、2周り上回る異形のも魔物へと変化を遂げた。
「こ、これは!」
「ふむ。これが生まれ変わる、というものですが。実に素晴らしい!体に力が満ち渡るようです!これであれば、聖剣など……!」
第二形態?と化した大司教はまさに異形の神――魔神といって差し支えないような姿形をしていた。また、変化と同時に枯渇していた魔力も回復し、更に増強されたように見える。ただ立っているだけだというのに桁違いの威圧感がここまで伝わってきている。
「ほう?これはかなり厄介そうじゃな!儂を持つそなたは兎も角他の者たちでは……、ちと荷が重いやもしれんぞ?」
「皆!出し惜しみなしだ!本気で攻撃を!!」
皆同じことを感じ取っていたのか、僕の号令を待つまでもなく各人最大級の攻撃を一斉に喰わる皆。
「“灼熱吐息!”」「”流星乱舞!”」
いつものブレスよりも更に温度を増した灼熱の炎がクロエの口元から放たれる。それと同時に天空へと放たれたセリーヌの矢は無数に増殖し、雷光を放ちながら流星のように降り注いだ。
「ほう?まだこれ程の力を残していたとは……。資金の力のというのは、中々侮れませんね。」
それを平然と受け止める大司教。全く聞いていないとは思いたくないが……。
「これはどうです!” 吹雪!”」
「くくくく!熱さましにちょうどいいですかね?」
先ほどの炎とはうって変わり、エヴリーヌの放った猛烈な吹雪が大司教を飲み込むが、それもまた平然と受け止められる。だが、多少は動きにくそうか?
「”闘魂一撃!”」「”鮮血穿孔!”」
そこへすかさずリリアーヌとステファニーの全闘気を乗せた拳、細剣が繰り出される。が、それらは大司教の体を粉砕、貫く事は出来ず、浅く傷をつけるに留まった。
「こんなものですかね?人間にしては中々の力ではありますが……。この程度では!」
大司教が両翼を広げるとともに闘気を噴出させる。二人はそれに耐えきれず吹き飛ばされて壁へと激突する。
「ふ、ふたりとも!」
「まだですよ!次は私の番です!くらいなさい、”地獄雷撃!”」
大司教の放つ魔術により、暗黒の雷撃が僕らを包み込み、打ち付ける。皆声にならない悲鳴をあげながら、それに耐えようと踏ん張ったが、雷撃が止んだ後に立っていたのは僕だけであった。
……皆は!?い、息はありそうだが、これでは!
聖剣の防壁で守られていた僕以外は既に瀕死の状況、戦闘への復帰は難しいであろうことが見て取れた。ひとまず、命が助かった事だけが不幸中の幸いだ。
「ほう?流石は聖剣、という訳ですか。この魔術にすら耐えるとは。
ですが、もう貴方くらいしか戦う力は残っていないご様子。」
「お前の相手は僕一人で十分、さ。まあご明察の通り聖剣のお陰だけどね。
……皆は休んでいてくれ!こいつは僕と聖剣に任せて!」
もう動く気力はないとは思うが、念のため声をかけてから大司教と向き合う。おそらく、聖剣無しでは手も足も出ないであろう相手。命綱となるのはこの掌の感触だけ。それでもここで引く訳にはいかない。
「ふむ。慢心している訳でもなく、自らの力量を自覚しても尚立ち向かってきますか。
それではこちらも、全力で相手を致しましょう!神剣、魔動器と並び最強の武具と名高い聖剣と、その使い手。相手にとって不足はありません!」
「ゆくぞ!儂もちと本気になった方がよさそうじゃ。近くに神剣のやつもいるようだし、儂の健在ぶりをあぴーるしておこうかの!」
その言葉と同時に刀身から放たれた眩い光が僕の体を包み込む。疲労していたはずの身体が普段よりも軽く感じられるようになると同時に力が溢れ出てきた。これで、やれる!
一機に距離を詰めた僕は、大司教の頭部目がけて力いっぱい刀身を振り下ろす。だが、それはいつの間にか生えていた大司教の爪により受け止められた。
「切り裂けない、か!」
「この程度では!」
力が拮抗し静止したところで、巨大な尻尾がしなり僕を横なぎにする。直撃を受けた僕は吹き飛ばされるが、どうにか体勢を立て直して着地する事に成功した。
……思った程の痛みはない、か。聖剣さまさまだな!
「”永久凍土!”」
大司教の魔術により、エヴリーヌの放った吹雪を上回る冷気が僕を襲う。だが、聖剣の防壁に守られた僕の動きを止めるには至らず、構わず駆け抜けてその影響域から抜け出す事に成功した。
「”暗黒漏斗!”」
大司教の周りに漆黒の三角錐が無数に出現したかと思うと、それが飛散し僕を取り囲んだ。
……遠隔攻撃、って奴か!
放たれる光線をどうにか躱しつつ、反撃の機会を覗おうと大司教に視線を向けたが、音もなく移動しいた奴は既に僕を捉えていた。
「どうだ!」
間一髪で逸らした爪が、防壁を貫き僕の肩を裂く。更に蹴りを食らった僕は吹き飛ばされ、今度は着地も叶わず地面へと叩きつけられた。
「……くっ!」
自動回復機能もあるのでこのままダメージが蓄積して押し負けるとはならないが、このままでは勝ち目が……。
そのタイミングで、神殿のさらに奥底から伝わる大きな振動が周囲を揺るがした。かなり距離があるはずだが、それでも尚伝わる振動が放たれた攻撃の威力を想像させる。それも単発ではなく、規模が多少違うとはいえ、同じレベルのものが何回と続く。
「……ふむ。我が主も戦っておられるようですね。しかし、Sランクというのはこれ程のものなのですか。こいつらとは比べるべくもない……。」
「悪かったな!こちとらまだAランクのなり立てでね!だが、お前を倒すには十分だ!」
大見得を切ったのはいいが、それを実行する決め手に欠けているのが現実。さてどうしたものか……。
「ふむ。仕方ないのう。お主に『勇者』の力を分けてやろう。」
どうやら、まだ開放されていない機能が残っていたようだ。聖剣の力で一時的に勇者専用の技が使用可能になる、というもの。これで……!
「まだ吠えますか!”魔障球!”」
頭蓋程の大きさの球体を数個生み出し、僕へと投げつけてくる。だが……。
「”海波斬!”」
こちらへ届く前に、高速で繰り出した剣の衝撃がそれを切り裂き爆裂させる。
「なっ!こ、こんな事が!?」
思わず驚嘆する大司教。その隙を見逃さず接近を果たした僕は、更に攻撃を加える。
「”大地斬!”」
闘気を込めた渾身の一撃は、受け止めようとした爪すらも砕き、大司教の胸部に裂傷を加える。
「……こ、これも聖剣の!?で、ですが!”核爆発!”」
純粋な熱と衝撃が僕に襲い掛かる。それはさながら近代科学の粋を凝らした爆弾のよう。僕はそれにも歯を食いしばって耐え抜く。
「”轟雷!”」
「ま、魔術だと!使えない筈では!?」
今生初めての魔術を放つ。勇者にしか使えないその雷撃を僕は刀身で受けると、剣を逆手に持ちかえ、意識を集中する。そして……。
「”重裂斬!”」
「なめるなぁぁぁぁああ!”新星爆発!!”」
僕の放つ渾身の剣技と大司教の魔術が激突し、そして……。
「こ、こんな事が!?申し訳ございません、我が主……。」
僅かに勝った僕の一撃は大司教の体を断裂するとともに、その短い新たな生に終止符を打つこととなった。
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