~ステファニーのターン~

「このメンバーだと私は短命、長期戦だと不利になりますし……。多少は妥協してあげてもよくてよ!」


 何を妥協するのかは分からないが、僕に対して何か思うところがあるのであろうステファニーが、パーティー内でも2番目の大きさを誇る膨らみを誇らしげにも見えるほど張りながら近づいてきた。何て目の保――、けしからん!


「どうですか?私の水着は?別に、ジルのために選んだわけではないですけど、一応感想を聞いておいてあげてもよくってよ?」


「か、可愛いんじゃないかな?」


 普段の露出が少ない金属鎧とはうって変わって、肌を覆っている面積の方が少ないビキニという布端で身を包んだステファニー。恵まれた肢体は、鍛え上げられる事で更に魅力的なものへと昇華されており、それが惜しげなく晒されている事にうっかり感動すら覚える。


「……ふふっ!そうっ、そうですわよね!ジルがうっかり嫌らしい目で見てしますのも、仕方無いですわよね!私の完璧すぎるの体が悪いだけで。寛大な心で許して差し上げますわ!」


 このパーティー内では、人間である彼女は短命と言えば短命と言えなくもない。何と言っても他が竜人や魔族、そしてエルフだから。人間と同等、或いはそれ以下なのは獣人であるリリアーヌ位だろう。比較的短命種のみせる寛大な心に感謝しつつ、僕も大らかな心で耐えきった。

 これだけ冒険していても出会えないとすると、身分・生活圏に大きな違いがある……?

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