~セリーヌのターン~

「次はあたしね!何だかよく分からないけど、人間の生態にも興味があるし!」


 ビキニという名の布切れを着ているものの、殆ど覆われず惜し気なく露出された、人間離れした白い肢体が眩しく感じられ、否応なく彼女へと視線が吸い込まれる。どうしても、上半身中央部に集中してしまうのは、男の性というものだろう。勿論、下半身上部にも、だが。


「やっぱり、服を沢山着込むと変な感じがするのよね!何か自然じゃないっていうか、一体感が削がれるっていうか?こっちの方がしっくりくる感じ!この水着?って奴は着心地がいいわね!」


「そ、そういうものかな?まあ、セリーヌは余計な装飾が無い、田舎――、シンプルかつ健康的な感じの服装がちょうどしっくりくるのかも知れないね。」


 普段もまま露出が多い感じではあるものの、本人にとってはそれでも物足りなかった?ようだ。僕の言葉に何故か気をよくしたセリーヌは更に僕へと肌を近寄らせてくる。


「そっ、そう?ま、まあ、褒められて悪い感じはしないわよね!」


 別に褒めてはいないのですがね。いつも以上に開放的、開けっ広げなセリーヌのスキンシップにドギマギながらも、僕は浮かんだ邪念を振り払い続けた。

 Aランクにもなれたし、これから本格的に探していこうと……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る