御機嫌

「はい?」


「合格だ!」


「どういうことですか?」


「今まで見分けられた奴が1人もいなかったんだ!」


「えぇぇぇぇぇぇ!?」


「使ってるところを見たからわかるという奴はいたけどな」


「それで、何が合格なんですか?」


「他言無用でこいつの作り方を教えてやる」


「ホ、ホントですか!?」


「勿論!ただ、世に出回ったらマズいからな」


「はい!」














「...すっごい御機嫌」


「何かあったのか?」


「聞いた話だと中庭にいたらしいが...」


「そこで御機嫌になることが...」


「告白された...とか?」


「いや、高嶺の花的な感じになってんだぞ?」


..........


「「「「謎!!」」」」














授業が暇...超絶暇


何か暇つぶしになるものないかなー


これは...




いやーまさかネタで作ったミニけん玉が暇つぶしになるとは


けん玉にも飽きたら物理かなんか考えてるか




飽きなかったよ


けん玉面白れぇ














「すいません、待ちました?」


「いや、俺も来たところだ」


「因みに呼び方はどうすればいいですか?」


「普通に呼び捨てでいいけど」


「実は私、父以外の男性と話したことがなくて」


なんだそれぇ!まぁ、それなら呼び方わかんないよな


「しかし呼び捨てというのはそのぉ...恋人みたいで」


「じゃぁ...君呼び?」


「ですかね...恋人になれたらその時は呼び捨てで」(ボソッ


「なんて?」


「な、なんでもないです」


「取り敢えずこいつの名前は刀だ」


「カタナ...」


「切れ味は良いが下手に剣を受けると直ぐに折れる」


「ふむふむ」


「それと...」




まぁ、そんな感じに刀のことを話した


短い方はどうやって魔法を切るのかの説明もした


勿論誰かに聞かれない様に周囲を警戒したけど特に何ともなかった




「まぁ、このくらいか」


「ありがとうございます」


「正直違いがわかんない奴に教えたくないからな」


「今後も縁があったらその時はよろしくお願いします」


「あぁ、勿論」


「では」




さて、俺も帰るか














「出かける時御機嫌、帰ってきて御機嫌」


「マジで何なんだ?」


「やはり告白?」


「ありそうで怖いんだよなぁ」


..........


「「「「結局謎!!」」」」




ホント、教える奴1人もいないだろうなーと思ってたんだけどなぁ


まぁ、だからといって教えないけどな


そういえばボソッと言ってたのなんだったんだ?


なんか恋人みたいなことが聞こえてきた気がするけど


..........


気のせいか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る