却下

「明日は実技テストだから今日はしっかり休んどけよ」


『はい』


「それじゃあ、解散」




最近は土下座とかその他諸々少なくなってきた


それでもちょくちょくあるけど...














勢いで外に出たものの何しようかなぁ




どいてください!




「んぁ?」


「嬢ちゃん、俺と遊ぼうぜ」


男5人が少女を囲む...犯罪する気満々じゃん


「嫌です!」


「そう言わずによぅ」


あ、あの制服同じ学校じゃん


「あ、そこの人!助けてください!」


え?俺?


「なんだぁ?坊主が相手すんのか?」


「女1人も守れなさそうだな」


「「「「「あぁっひゃっひゃっひゃっひゃ」」」」」


うざっ


「俺だけdゴフッ」


「てめぇ、喧嘩売ってんのか?」


あれ?弱すぎない?


「...いざという時の為に魔法を準備してたけどいらねぇか」


「舐め腐ってんなぁ」


「大人をなめんなよガキが!」


「ナイフ!?」


「今すぐ投降しろ重罪にはしないでやる」


「ふざけんじゃねぇ!」


「正当防衛するか」


「うぐっ」


「うっ」


「ぐはっ」


「ごふぁ」


「取り敢えず縛っといて、後は看板をぶら下げるか」


カカカカッ(看板に文字を書いてる音)


「これで良し」


「王族!?」


「それじゃあこれで」


「あ、」














結構遅くなったなぁ


取り敢えず外に行ったら巻き込まれるな...うん


多分あいつらは見つかったら捕まる、見つかんなかったら餓死か


重罪にしておくっていうのと俺の名前書いたから大丈夫か


ガチャ


「...は?」


「やっぱりこの部屋でしたか」


「間違えて女子寮に入ったか?」


「ここは男子寮よ」


「...先生呼ぶか」


「ちょっと!なんでよ!」


「そりゃぁ女子が男子寮にいるから」


「取り敢えず!自己紹介させてもらいます」


「どうぞご自由に」


「私はエミル・ファクトリア、エルフ族の伯爵家生まれよ」


「で?」


「私と」


なるほどそういうことか


「却下」


「まだ“私と”までしか言ってないでしょう!」


「どうせお付き合いをとか言うんだろ?」


「そうよ」


「なら却下」


「なんでよ!」


「まだ会ってそんなに時間たってないだろ」


「そんなこと言ったら貴族は基本的に好きでも無い輩と結婚するのよ?」


「全力で否定すればいいだろ」


「うっ...じゃぁ、私は貴族じゃない?」


「うん」


「私と付き合ったら御両親喜ぶんじゃない?」


なんで?


「いや、身分関係ないし」


「身分関係ない?」


「あぁ」


「じゃぁ奴隷とも結婚するの?」


「相手が奴隷だったらな」


「ぐぬぬ」


もうこんな時間か


「そろそろあいつらが帰ってくるんだが」


「それはマズいです!」


「ほら、帰った帰った」

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