第16話

「あのー。俺布団に入れてないんすけど」

「うるさい。貴方は少しレディファーストというものを学んだほうがいいわ」

「は」

俺は今布団に入れていない。なぜなら彼女が俺が布団に入ろうとすると引っ剥がしてくるからだ。

「おい、寒いんだけど」

「う…ん…」

「おい」

彼女の方から添い寝を要求してきたくせにすぐに寝やがって。

俺は緊張で心臓バクバクなんだぞ。

そう思いながら俺は隣のベッドから布団を持ってくると彼女の隣で寝た。

相変わらず彼女は気持ちよさそうな顔をしてすやすやと眠っていたが俺はそんな彼女を横目にあることを言ってから寝た。

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