第9話
「うるさい」
おれはさっきから携帯に向かって何度この言葉を投げつけたか。
今日の授業は散々だった。授業中だというのに彼女から5分置きにメールが届く。しかもその内容はいつも同じだ。
『今日の放課後屋上に集合で』
この文章はもう嫌というほど今日一日で見た。もう軽くノイローゼになりそうだ。いや、メール恐怖症の方が正しいのか?
まあ、どちらにせよ、俺は屋上には行かないから別にいいが。
そんなことを考えているといつの間にか授業が終わり、いつの間にか放課後になっていた。
俺は、彼女に見つかる前にそそくさと帰ろうとした。しかし、うっかりしていた。彼女の席は廊下側の入り口から一番近い席だったのだ。
そんなこと重要なことを忘れていたすぐに彼女に捕まり、屋上に強制連行された。
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