第4話

う…ん

『あなたのせいでしょ!』

『あーもう、らちがあかないなッ。毎晩毎晩いい加減にしてくれ!』

『何ですってッ、あなたが私を放っておくからいけないのよ!だいたい、何であの子の世話を私がしなきゃいけないのよッ』

『お前は母親だろ、当然だ』

『意味がわからないわ。何であんな汚らわしい子が私から生まれてきたのかしら』

はっ

「夢…」

嫌な夢だ。おそらく喧嘩していたのは両親だろう。何年も前に死んだが、まだ夢に出てくるなんて。

気づくと、俺は汗をびっしょりかいていた。起き上がり、周りを見回すと見慣れた自分の部屋で安心する。

ふと、彼女のことを思い出す。昨日話したことは何だったのだろう。俺は何を忘れているんだ?

そう思いながら部屋を出、居間に行くと、朝ごはんの支度を始めた。

その後、朝ごはんを食べ終えた俺は家を出て学校に向かった。


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