Question 4
問四【今日は何の記念日?】
今日は久しぶりのデートの日だった。
待ち合わせは駅の中央改札にある時計塔の下。
いつも人がたくさんだけど、ここなら間違うことはない。
彼女との約束の時間は午前十一時。今はその十五分前。
これから一緒に早めにランチして、近場の水族館に行くデートプランを立ててある。
ほどなくして彼女がやってきた。
いつもはジーンズ基本のラフな格好がほとんどなのだが、今日は春らしい色のワンピース。
普段は口紅ぐらいしかつけないのに、今日はメイクもバッチリしている。
か、かわいい……
あんまり見つめ過ぎていたのだろう。
彼女はちょっと赤くなる。
「あ。やっぱり気付いちゃいました?」
え? 何に? 何も気づかなかったけど?
「……今日は関川サンとの特別な日ですからね、気合い入れちゃった!」
……今日ってなんか特別な日だっけ?
……なんだろう? さっぱり分からない。
正直に言うべだろうか?
それとも会話しつつ探るべきか?
僕にゆっくりと考える時間はなかった……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます