第19話 立ち会えない出産




「またか!」

一人Uターンしてコンビニにより

弁当と酒を買い込みマンションへと

帰る。


帰れば紬がまた現れ


「どこいってたの?」

と怒りだす。


どこをみても紬がいる。

そう俺は幻影と暮らしている。

分かっているがそれでいい。

一人でいい。




「孫がパッタリ来なくなってねー

 なんかあったんじゃないかなって

 心配だよ。」


「いいですよ

お孫さん見に行って下さいよ。」


「なに言ってるの、こんなデカい

スイカ

 置いてけないよ。」


   「大丈夫ですよ。

    まだまだ生まれませんって

    御近所さんもいるし

    平気!平気!」



「竹さんが言ってましたよ。

 やっと7ヶ月の、なんぎゃり子に

         (ほったらかし)

 なったな。

 もう安心だな。」って、


「妊婦が気にしなくても子供は

大きくなる

 ってことでしょ」




「バカだね!!

竹の奴、生まれてからの7ヶ月‼

の話だよ!

あいつはホント昔からバアカ何だよ。」


「・・・」



そう季節は流れ既に1月を迎えて

いた。村の人達は皆、子供の生まれ

るのを待ってくれていた。




「おー、紬、買い物行くけど、

なんかいるかー?」

70歳のヒコさん。

芙美さんの仲良しな茶飲み友達だ。

美桜が洗濯干しているの見つけ

軽トラを止めて声をかけてくれた。


 「ん?デコポン食べたいかな?」


 「わかった、旦那はまだかえらない

     のか?大丈夫か?」


「海外だからー、帰らないよ。

 ざんねんデシタ。」


つい、フミさんがついた嘘が

駆け回り皆偽情報をしんじている。


かなり広い土地を持ったフミさんの

家に女の子、妊婦を連れてきたって

所で、フミさんを騙して

財産狙いの噂もたったが

紬の性格を皆認めてくれた。


今では、紬、紬と呼び捨てで

親しみ深くよんでくれる。


そう、フミさんの家は豪邸だ。

お手伝いさんもいる。


何でマンション借りたのか

不思議だった。

マンションは一人住まい


此処なら二、三人の人がいる。

別に好き好んで町住まいしなく

ても、いいんじゃないかな?



「プフフ幼なじみっていいなぁ。」

竹さん、も優しいし

ヒコさんもヒコさんの奥さんも

良い人だ。

紬はノンビリとマタニティライフを

楽しんでいる。



三田さんは紬の事をフミさんに

聞いてきたが


「さあ~でもきっと

 元気よ」

とフミさんは答える。



紬は三田さんには東京に帰ると

嘘を付き喜代乃と、咲姫には、

ロンを忘れたいから連絡先は、

教え無かった。


彼女達といると論を思い出して

しまう。

ゴメン、強くなりたいの、心でわび

ながら連絡先は、追加しない。


全て前のアドレス帳は、なくなった。

その代わりご近所さんのアドレス

が増えた。

プレママも何人か友達になった

母親学級の帰りにお茶をする

ささやかな楽しみ。


この子達の父親については

フミさんにも協力してもらって

誰にも喋らないように


勿論フミさんは、家族となった紬を

大事に思ってくれた。


紬は論に500万円の融資を受けていた。

勿論返すつもりで手付かずに

なっている。



子供を産む為お金は必須、

然もロンの、子供だから

養育費として、貰おう。


二年くらい働けないから

仕方がない。 



「あ、あいたたたた、ああーギャー

イテイテ」

4月花見に出かけた村の集まりで

紬は産気づいた。


あーあ、わわわ、わわぁらわらぁ


「は?なに?ナニ?紬。」


「ワラア~ああ、痛い。」

なに?


「幸ちゃんフミちゃんはどこ行った?

 探して!」


「竹と花見弁当取りに行ったよ。」


「フミちゃんとこに連れて帰ろうよ。」


「えーえ!!どどうやってー

 どうやるのぉ~。」

近所の人達は、ドタバタドタバタ


    「お、男いない?回り」


「男?酒飲むつもりでいるから

 みんな車で来てないよ。

 どうすんだい、

 しかもコレ(紬)かかえたら

 ギックリ腰だよ。

 皆ジジイなだからぁ!!

使い物にならないよ━━━💦」





その時丁度黒の車がはいってきた。

「ア、アレ、たみちゃん捕まえてー。」



「えーえなんでわたしー。」


   「あんたが一番わかいだろー」


「私達、膝いたいし、はしれねーし

若いと言ったって69だし‼

アンタと、一歳しか変わらない

じゃないか━━━‼」




「何を言ってんの69は60代

70は70代‼

何時も1歳の差はデカイって

言ってるし、こんな時だけか?」



「はぁム カ ッ😡

アンタこそ60、70、は同級生

同級生って言ってんじゃんか━‼」


「ホラホラ早くいけ、早く

生まれたらどーすんの。

私なんかスローモーションかって

位足が遅いの‼90なんだからサ」


「・・・」



「あ、💦そんな早く生まれないよ。」


70歳のたみちゃんはそう思いながらも幸ちゃんと追いかける。


結局90のサッちゃんが1番

足が早い(¯―¯٥)💦


「あんたー、あんたー

 花見より良いものみれるよー

 赤ちゃんみれるからさー

 てつだえー」


久しブリに帰ってきたバーちゃんの

実家


相変わらず減りもしない

婆友

この辺のババ達は口も達者

地域の繋がりでスズメも負けそうな

ピーチクパーチクピーチクパーチク



花見に出かけたと聞いて

俺も山間まで来たとき




一列に並んだ桜並木が綺麗すぎて

車を止めた。




昔、木登りに明け暮れた桜の木は

大きく成長していた。


懐かしい思い出が顔をだす。


そしたら坂道のカーブの所から


ややこしそうな、ババ二人

ハアハア言いながら駆け上がってきた。


よく見たら、一人は智也の

バーちゃんだった。


よく見ないと分からないふけて

しまってるから、


「あー智也のバーちゃん」

と小さい声がでたがバーちゃんには

聞こえなかったようだ。




智也は幼馴染で、今もたまに

東京で会う事もある。


「あれえ~あんたは?

 どっかで‥まあ、いいカー。」

 


  「ばーちゃんどした?」


「う、生まれる、うまれる?、」



  「えーえー!!

   ばーちゃん妊婦??

   いい歳すぎてるのに、な、な、

な、

   何ヶ月?!! 」


バシバシバシ   イテイテイテーヨ!!

   ばーちゃんは

   「もう、何十年ご無沙汰だよ。

    あたしじやナイよ。


    バカだね!!

    あの丶旦那のどこに

    性欲があんだよー。」




 ばーちゃんは牛の頭をなでなで

してる爺さんを指さした。


 確かにひからびている。


「え、じゃ、うし?馬?ヤギ?の子」




「ば、バカチン。

 グダグダ聞かずはよけー」

(早くコイ‼)

         

 アタシ達急いでんだよ。」




「いた~いイタイタイ、痛い」


俺は野良仕事で鍛え上げたバー

ちゃんに腕をグイグイ掴まれ

ひっぱられた。




最近食事もあまり食べてなかった

からかバーちゃんの握力には負けた。



「あ、止まった。」






紬が声をあげるとオロオロしていた

ばーちゃんたちは、皆腰をクッタリ

と下ろした。



紬は向こうから若い男性が走らされて

いるのが見え

恥ずかしくなって、置いてあった

竹さんの麦わら帽子を深く被った。


「よいショット。」


紬は、

「ワラビとってくる、」

 と腰をあげ、少し山の草原に入り

 ワラビを摘みだした。


「はあっ。!?」

バーちゃん達はあ然。


「早く早くフミちゃんに連絡しないと

 また、始まるよ。

 何分おきか、計らないと。」




俺は元気な妊婦だとククク笑いたくなった。


 「旦那は?」

俺は近所のばーちゃんのババ友に

聞いた。




「旦那?みたことないね!!

 あんた?知ってる?」


  「いやぁ、知らないけど

   海外らしいよ。」


「何でも喧嘩して飛び出してきた

 見たい。

 そんなんどーでもいいさ。

 今は元気に生まれればね。


ホラホラあんたこれ飲みな、

今日は長期戦だよ。」



 「えええ、俺も?💦」

差し出された栄養ドリンク

(あっコレ高いヤッだ。)




「どーせ一人で花見にくるくらい

 暇なんだろ。


 人助け何だからヤレ。」


かかあ天下のこの地区は旦那たちは

皆仲良しだ。


皆助け合いで生きている。


元気すぎるばーちゃんや嫁の

無理難題、相談するのは

やはり同僚。



俺は興味本位で妊婦に近ずき、


「ねー、旦那さん呼んだが良いよ。」

見て見ぬふりは、出来ないから

1番いい方法を提供する。


「あ、結婚してないし、旦那じゃない

よ。」


「じやぁ、尚更認知してもらって

 養育費なんか貰わないと。

 子供がひとりで、可哀想だろ。」


「一人じゃないの、お腹2人いるん だ。」


「はぁじゃあ、尚更だろ!!

なんでいわないんだ‼

意地をはるなよ。」



 「うるサイ彼は知らない。

  妊娠したこと言って無いんだ。」


俺はパンパンに膨れたお腹を見て

クスッ

相撲取りくらいあるね。



さすが双子!



帽子の端から(✧"✧)

とがった光った目をみて

ビビった。


「あんたこそ、もっと太らないと

 ホネホネじゃん。」


紬は腰から下しか見えなかったから


「ゾンビじゃん。クスクスヾ≧∇≦」


   

「食べれ無いんだ。

 俺が泥酔して、たまたま合った知人

とベッドで寝てたのをみられて


 浮気と思われたんだ。

 彼女にも確認したけど

 何も無かった。

 それからはサプリメント生活。

 食べれない。」



「辛いんだよ。」


   「謝れば、」

紬は、サラッと言い退ける。

「無駄だ。死ぬまで許して

くれないよ。

居所も分からない‼。」



「あああああーキタキタキタ。」


   「なななにが来た。」



「イタタタタ、キッー

 ハアハアハアウウウ~

 あああああー痛いヨォ~」


「大丈夫かょ。

 旦那なにしてんだよ~。

 呼べよ!

旦那の仕事だろうが━━━

なんでオレ?」


 「«««だっからああぁぁぁぁ»»»» 

  》》

   旦那じゃないってばぁー!!

   さっきからいってんじゃん

ー!!。



     ●‥●‥ん?ロン?


「‘エエエーっロンだってーえ?

 き、きみは?」



俺は麦わら帽子をバッとはいだ。



ΣΘДΘ;; つ、つむぎぃ?



ひょえええ~il|li ◎o◎!i||liロン?


あたたたた「ロンだったのぉ~」

ぷっくらまるい、丸すぎる紬?

「う、嘘だろぉ﹏」

まさかのつむぎ?




頬骨が出て目が引っ込んでガリガリの

大江論、コチラも対照的な別人。


変わり果てた、体格!

目を丸くしてみていると

ショックで紬の陣痛が止まった。 




「マジ?紬?」


「ちっちがう、人違い!違う! 」


暫くボーゼン。



お腹の子供も突然現れた痩せひぼけた

トーちゃんに驚いたのか?


しかしまた痛みが再開!!

   

「あ""""あ""""

 ロン、双子だからぁ~、

  にかいあんだよ~!

 いてーんだようううぅ」


    「ゴ、ゴメン2人仕込んで

     大丈夫??」

 

「大丈夫なわけねーよ。



 責任取って

 早く、逃げてよー

 でないと、あんたあの女と

 結婚できないよー

 早くぅ~



 行けー!! 」

 

痩せひボケた俺は産気づいた紬を

かかえれない。


75キロから49キロまで落ちた体重じゃ米俵より重い紬をかかえれない。

思いはあっても重い!!

然も紬は今3人。


近くにばーちゃんちがある。

行こう。


「えっだ、誰?イタタ」


中里芙美子って80超えてるけど

頼りになるバーちゃんだよ。」




《〃ギャャャャャヤマジ、〃

〃いたいたいたーい。

〃ふ、フミ、フミさんなん?》





「や、ヤバいよ。ネ、ネ、ネ、ロン

まだまだみんなにはハアハア、

ナイショにして

お願い、ハアハア

あ・んまりぃ、ウウッ突然デェイタタタ



救急車呼んでえーっ!

そっして、ロンは帰ってーえ。

イッタタタタ

早く帰らないとぉ、ロンはニゲレナイヨー

フミさんにも迷惑かかるしいっー

ロンがフミさんの孫やなんて、

ま、孫ホントに﹏

は、反ソーク‼



ロンは好きな人と一緒に

幸せになって、

早く早く車出して行って!!

イケエエエエェー

はやくううう~。」



「エエエーっそんな酷いこと言うな。

 完全に4寝と言うのか?


 俺はお前といたい。

 謝るよ。

 誤解だけど俺が悪い。



 捨てないでくれよ

 紬。」





この辺のババア達はババアと

呼ばれたらスグ反応する事を

知っていた。


ババ友はババアと呼ばれるのを嫌う!

張り倒されるのは覚悟の上だ。


いきり立ったババ達は

ピシッイテ 、バシッイテテ ゴツーンイタタ

それでも行動は早い



俺はクソ婆友を呼びウンウン

くるしそうな紬をみんなで車に乗せ

病院へ電話をして

必死で病院へと向かった。




自分の子供と知ってから必死さが

ちがう。

他人事では済まされない。


紬を励ましながら、

紬の手にはしっかりとワラビの

入った袋があった。


   「な、なに?何に使うんだ?」


「だ大好物のぉ﹏山菜ーイテテテテ

山菜おこわ﹏イテテテテ



わら、わら━━━び、忘れ、忘れ

ないで〜。

持っていてぇーワラビー




「ロン何してるの?」


短い陣痛休憩中ロンに帰れと、

進める紬!

「早く、フミさんが帰ってくるし

 今入院の荷物取りに行ってるって、


 もう、ロンなにしてんの~!!」


遂にロンが反撃に出る。


「俺は父親だぞ!!

 俺は紬とこの子達を育てる!


 もう、俺は駄目だ。

 あれからずっと寝れてないし

 食べたら吐き気がする。


 生きている意味がない!


 嘘じゃないぞ

 体重48キロ何だぞ

 みてわかるだろ!!


 彼女とは何でもない! 」




    「抱き合って寝てたのに?

     むりがありますわ!! 」




「‥‥‥信じてくれないのか?」




「信じたい!だけど見たから

 彼女あなたに抱かれて

 あなたの背中を撫でてた

 もう、苦しめないで!! 」




     「‥‥‥紬!」



陣痛再開


ロンは静かに部屋をでた。

子供の顔みる権利もない‥か。


ロンは病院の待合室の椅子に座り

グッタリとしていた。


「もう、目的は果たした。

 紬に一言謝りたかった。」


 

「ギャャャャ。」

紬の悲鳴と一人目暫くして

     二人目が生まれた。


紬のまわりにロンの姿が無かった。


バタバタバ先生が直ぐ

飛び出して行った。

待合室で人が倒れたらしい。


フミさんの携帯がなった。

二人の娘を幸せそうに見ていた

フミさんの様子が変わった。



「どうしたの?

 フミさん?」


    「ああ、あ孫がちょっとね。

     ゴメンよ

     紬直ぐまた来るからね」


フミさんは、少し震えながら

出て行った。


「孫‥ロン?」



「フミさん?どうしたのー?

 ねーどうしたの?

 フミさんー、

 こたえ""てよー!」



悲痛な叫びにフミさんは

「孫が、孫が倒れた‥って!!」


それを聞いた紬はフミさんに

追いすがり


「伝えてフミさん。

 ロンに伝えて

 待ってるって。」


  

  「え"、なに?

   ま、まさか‥‥?」


フミさんは走り出しロンのいる

病室へと向かった。


「ウ~ン、ストレスによる

 食欲不振ですね、甘くみてはいけ

ません。

 お孫さんの場合かなり

 食べておられませんね。

 

 しばらく通院してくださいね。」


「あのぉ、先生?

 御願いが‥。」


    「え!エエエー!! 」


   

   


「紬、大丈夫かい?。」


「フミさん。

 ロンは、ロンはどうなりました。

教えて、フミさん!!」



「あ、ああ

 その前に双子の父親は

ロンかい?。」


「‥‥ゴメンナサイ!


 まさかフミさんがロンのお婆さん‥

なんて反則ですよ。」


「知らなかったのは

 お互い様じゃないかい。」

  

紬は小さく頷いた。



「紬の苦しんだのも知ってるから

 おしつけはしないけど

 ロンを許してくれないか?

 ロンが嫌かい、嫌かい?。」


「ロンは!!?」



「今ICUに入ってるよ。

 まだ目覚めなくてね‥」


  「ウワアアアン

   どーしょうフミさん

   ロンがどこかで元気で

   居てくれたら

   それでよがぁづだのー

       


  じな"ないデー

  ゆるずがらあ"""""

  ぶびいざーん。

  ロンのドゴいぎだーい。」


このままにしていたら乳の出も

悪くなる。


「大丈夫、ロンは飯食えば

治るんだよ。‘

 紬も早く体調戻しなよ。

 もう、ママ何だからね!!

 ロンは大丈夫!!」






紬早く起きろ!

菜々花と桜菜はやく食べなさい。


パパ、ママがおならしたー。

「いつものことだろー。」


「ねえパパ!!

 ミルク!!」


「ハイハイ、菜々花もミルク?」

 

「ぱぱぁ靴下!!」


「ハイハイ、ウサギちゃんか?

      ねこちゃんか?」


「紬、早く起きろ! 

 ちゃんと食べろ。」


家事一般をこなして論は娘二人を

車に押し込み

出勤。」



朝のバタバタが過ぎ去り

専業主婦ならではの特権である


一人ノンビリの朝ご飯。


他の専業の人は

朝起きて

弁当3、4作りながら

子供を起こして

旦那を起こして洗濯回して


旦那がでてけば

子供も学校。


ホッとする暇なく

洗濯干して、布団干して

掃除終わって、

やっと朝ごはん。

ホッと一息。


近所のママ友の話に紬はロンの

有り難さを知る。



紬の場合は、家事全般全て論がやる。


家事育児彼は疲れないのか?

ふと疑問が走る。


  「ロン疲れてるでしょう。

   休んでよ。」



「ハァァァ、

 紬、家族が趣味なんだ。

 どんどん増やして

 がんばるんだよ。


 子供と遊んだり、はなしたり

 アア~

 しあわせなんだー。

 男の子が生まれたらスケボー

したいし


 サッカー観戦にもいきたい。

 菜々花と、桜菜はサッカーより

 ピアノだし‥イイケド 」

      


ロン、一家はフミさんの敷地に

家を建て住んでいる。


フミさんは病気も何も飛んでいって

健康そのもの!!


フミさんのデカい家は

お手伝いさんが住んでいて

フミさんはいったりきたり。


昼過ぎにやってきて紬とお喋り。

大きく成長したお腹を撫でて

男かな?

女かな?

性別は生まれてからのお楽しみ。


夜は紬と、フミさんがつくる。



鬼課長は鬼部長に昇進しました。


紬は時々浮気防止の為

ロンの仕事場に顔を出します。

妊娠中の浮気は多いと聞いた。



ロンの前で大泣きする女の子発見、


ロンも紬を発見。



「紬、お昼ウナギ食べよう♡」

 怒りまくってるようにしか

 みえないのに、紬はクスッと

笑って携帯をしまう。

 


GWや夏休み!冬休み

咲姫家族、清代乃一家、三田さんち

みんなこの、こじんまりとした、

大江邸へとやってくる。


フミさんちは、大にぎあい。

村の婆友も、紬のママ友もやってくる。


ひっそりたたずみ、

静けさしか、なかった不気味な

大きな家は紬が来てから賑やかに

なった。

寂しかった庭や豪邸が、

息を吹き込んだように

生き生きとしている。


たくさん増えた子供たちの声が

楽しく響く、家も庭も大賑わい。


来年から義両親も加わり益々

賑やかになりそうだ。

岡山もいいが、孫と暮らしたいらしい。



そうそう、あの騒動のあと

ロンは東京の紬の実家で

紬との約束どおり兄夫婦、両親の

前で、頭を擦り付け求婚した。


しかし紬の父親は、厳しい厳格な、

警察官ではなく思いやりのある、

優しい市の職員だった。


孫を連れているのに

反対する分けがない。


ロンは紬の両親も大事にして

毎日忙しくしている。

それがロンの趣味だし生きがいだと‥



そうそう。

紬を大事にする事も忘れない。


あの日、ロンは...の後、

何言おうとしたの?


数年経ってふと、言い争いした日の

事を思い出して、紬に聞いてみた。



フフフ、

「ロンは、私には手に負えない!

って言いたかったの。」


「今もそう思う?」


「思う。けど今は1人じゃないし

家族がいるから、大丈夫と思うよ。」



フフフ「もう苦しいのは

嫌だからな。紬を

嫁にしたかったから

俺の願いは叶ったよ。」



あの日、最初の日、紬と再開して

から俺は、お前を

嫁にする、と決めていたんだよ。







    




お終い。

読んで頂いて

ありがとうございました。

また読んで下さいね(。ᵕᴗᵕ。)

ルミン

 

















  


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君に夢中なオレ ルミン @rumiko35211

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