第12話 コウノトリ🕊のご機嫌


 「う~ん。

  おめでとうございます。

  2ヶ月ですね。

  悪阻はありませんか?」





ああ、ヤッパリ。

初めての妊娠

大好きな彼の子供・・・なのに、 

嬉しい気持ちが起きないのは

蒼介がまだ子供を欲しがって無い

からだ。


咲姫もこの先不安になる。

暫くなんだかわからないまま

時間が過ぎた。




気がつくと産科の前の

バス停に腰かけて

いた。


暫く蒼介には会いたく無くて

ブロック、着信拒否をした。



頭の中は

両親と子供のことだった。

両親になんて言おう。

きっと叱られる。


いやいや子供は何も出来ない

この子の味方は私しかいない。

不安にさせたらダメ

蒼介が嫌なら蒼介は知らないまま

産んだ方がいい。



咲姫は紬に会いに、行こうと喜代乃を誘ったが清代乃は、仕事で行けなくて一人新幹線に飛び乗った。


「蒼介と、悠人さんと論さんには

紬の所に行く事、内緒にして

 しらんふりしてて…

 後で話すから。」

咲姫は、清代乃に口止めをして

紬の所へ旅立った。


清代乃は何の事か、分からなかったが取り敢えず了解した。



   「うん。咲姫

    分かった明日

    私も行くからね。」


咲姫は会社に有給4日間

もらった。

会社や同期には友達と旅行って

言ってある。




駅につくと紬が、迎えに来ていた。

紬の姿に手を振る


 「さき~い、咲姫Д

   ここ、ここ!」


相変わらずの紬の

おちゃらけぶりにホッとする。


駅で抱き合い再会を喜んでいると

白髪のお婆ちゃんが




「あらあ、あなたはこの間の!

 ホラァ!エスカレーターのとこで

 会ったでしょ。」


しばらく紬はボーっとして

記憶をたどって行く。



「あ、あ~ああのときのー

 お婆ちゃん。

あの時はありがとう

ございましたー‼」



    「ピンポーン。そうそ

     偶然ね!!」

おばあちゃんは、明るい口調で

話してくる


「はああ~い。本当に!!。

あの時はありがとうございました。」

紬は、あの日の荷物を持って

駆け上がってきた老女にペコりと

頭をさげた。



お婆さんは、咲姫を見て

「こちらお友達?」

と、咲姫を見てにこやかに聞いてきた。


「友達です。東京から来たんですよ」

咲姫はぺこりと頭をさげた。


  「まあまあ、おつかれね。

  良かったら何か食べない?」


おばあちゃんは、ニコニコしながら

食事に誘ってきた。

歳は80過ぎくらい、しかし

元気な足取りは、60代くらいだろう。

「あらあ、!!じゃあ狭いけど

家にきませんか?

近いんですよ。

ご飯用意してるし。」



「あらあら、じゃあまた今度ね。

お邪魔したら悪いし」



そう言ったおばあちゃんを引き留め

この間のお礼もしたいので

紬のマンションへと誘った。


お婆ちゃんは、あらまあと

喜び3人で紬のマンション

へと歩く。





真新しいマンションは

こざっぱりしていた。


玄関を開けるとシューズケースが縦に大きく、細い廊下を抜けると

六畳のリビングがあり、

ベッドソファーがでーんと

居座っていた。

「ささ‼どうぞ、物が無いけどヘヘッ

あ、あ、そうだ。」


ギコギコ音をならし折りあげると

ベッドはソファーに早変わり。

寝室は隣だけどツイツイテレビを

見たり昼寝したりはこのソファーベッドを使う、気軽な一人暮らしには

持ってこいの家具だ。


お上品そうなお婆ちゃんは


「あらあらあら~」

と叫んでいた。



「ここ、座って下さい。」



「はいはい、ありがと、

ありがと。」

そう呟いておばあちゃんは腰掛ける

咲姫と2人でテーブルに食事を

並べる。春野菜のサラダ、唐揚げ

パスタ、お味噌汁

後デザートはコンビニの

    ケーキ!


あ!竹の子ご飯があるよ。

とご飯の蓋を開けた時


咲姫が、

「ウプ!ウプウウウットイレ

    トイレ!」


‎( ⊙⊙)!!慌てて洗面所に掛けいる

咲姫を見て( ˘꒳˘ )成程と

おばあちゃんは、頷いた!



お婆ちゃんが、お水にレモンをしぼりゲロゲロ吐いている咲姫に手渡した。


「さき~い、胃腸炎か!大丈夫?」


「う、うん。

ごめん。」


「ほほほ、この間の妊婦さんは

 すぐ分かったのに、分から無いの?」


「・・・?」


「赤ちゃんいるのよねぇ

おめでとう。」


━━シ━━(ʘ╻ʘ)!━━━ン━━‼



「え~、!!まさかぁ~咲姫がぁ💦、

あああ

ねぇ、そうなの?」


紬が、訪ねると咲姫は小さく

頷く‼


「2ヶ月になった所だって!」


  「えええぇぇぇ咲姫がぁ~

妊━━━━━━娠‼」



咲姫をソファーベットに寝かせたら

お祖母ちゃんが、さっぱり梅干しの

サラダ、冷やし中華をパパパパパパ

と、作ってくれた。



最近悩んで食べれなかったと、

思い込んでいた咲姫は

悪阻だったんだと分かった。



「咲姫!蒼介さんが探し廻ってるよ。

 教えていい?」

清代乃からのLINE。


「お願い、まだ会いたくないの。

     お願い。」


「(⊙ө⊙)ん?喧嘩したの?

分かった、友情をとるよ。

明日そっち行くから。」

何も知らない清代乃は喧嘩してる

と思ったらしい。


お婆ちゃんは

「若いね!!いいねぇ。

 家の孫も早く曾孫に合わせて

 くれないかしらね。」


どうやらおばあちゃんには30過ぎの

お孫さんがいるらしい。


三田さんがやってきて

「紬、論さんが電話出ろってるよ。

 かなり、イラついてるみたいだよあれ!お客さん?」

三田さんは玄関に揃えてある靴を

見ながら言った。


「あ!ほら朋美さんが

 エスカレーター

 で、具合悪くなったとき

 助けてくれたお婆ちゃんだよ。」


「あらららら

 失礼しました。」

三田さんは、あわてて御礼を

言ってお婆ちゃんを引っ張り出し

自分のマンションへ連れて行った。


紬の携帯には、

論と、蒼介さん、悠人さんから

ラインや、電話やメールが

いっぱいはいっていた。



一斉に無視。

嘘のメールを送る。



     「バイト中。」

喜代乃から21:00に連絡がはいる。

三田さんにもバイトって口裏合わ

せてもらった。




「有給取れたから今

夜行バスに乗った。

明日朝早く着くから宜しく!! 」

清代乃も そう紬に連絡を入れた。



  「オッケー!

  東京バナ◯たべたい。♡」

紬は、チャッカリお土産を

オネダリ(//∇//)。


「( ˘-з-)もうバスの中。

でも買ってあるよ。

食いしん坊‼。」


眠っていた咲姫が目を覚ました。

ソファーから起き上がるとさっき

よりスッキリした顔をしていた。



「具合どう?」



 「うん。病気じゃないから

  大丈夫だよ。」



「蒼介さん、なんて言ってる?

知ってるの?」


咲姫は首を振り、

諦めたように咲姫は話だした。




「何となく聞いてみたの。

まだ、結婚はイヤだって、

 子供もいらないんだって…。」



     「あ、え、マジ」



「つーか、そう言う事するくせに

 そんな事いう?


遠まわしに遊びって言ってるような

 モンょ。」


      「どうするの?」


「折角、生きてるんだもん。

産むつもりよ。

ずっと考えたんだけど私

決心したよ。

今からの人生この子の為に生きるよ。」


    「…後悔しない?」


「分からない!

するかもしれないし

しないかもしれない。

やってみなきゃ、わからないよ。」


「そっか、そうだよね。」


「ただね。

 この子と別れたらズ━━━ッと

 後悔するのは分かる。

 子供を守るのは、親しかいない。


 だから守りたいの。

 蒼介は関係ない。

 私の子供だもん。」



「…●´ω`●そっか。ママだね。」



「応援する。

 ひとりで頑張らないで

 喜代乃も私もいるからね。

 でも認知はしてもらわないと

 私生児になっちゃうよ。


 養育費もちゃんともらわないと…。」





「ン、それは無理かな?

蒼介には幸せになってほしい。

それにこの子、望まれてないもの。


彼には女いるし。

寝言で名前よんでっしー。」


「・・・」


「はぁ!! マジ、でも咲姫に

ゾッコンみたいだったけど?」

そうだ、確かに蒼介さんは

咲姫にベッタリな気がしていた。

それは清代乃にもそう思わせた。

ただの勘違いとは紬には思えない‼


     

  「まっさかぁ、論さんじゃ

   あるまいしっ。」

咲姫は、ケラケラ笑いながら

言い放った。


紬が妊娠したなら論さんは

赤飯炊いて喜ぶと思うよ。

咲姫は、子供を欲しがる論を

知っていた。



「へ・浮気疑惑満載の?

 あの、大江論が?アハハハナイナイ。

ナイすぎるし。」


 

 一方論は蒼介の相談に乗っていた。

 「ただの旅行ダロ?

 お前気にしすぎじゃ?」



  「だけどブロックされてる。

   電話も繋がらない!」


蒼介は、心配になり不安な顔を

していた。


「浮気がバレたのか?」


 「論、お前の話か?俺は

浮気なんてしない‼。」

 


 「 オレは論のように

雑誌に載ったりしない‥!!

 お前とは違…ハッ!!。」

 

「どうした?

 オイ!!蒼介!」



  「あ、ああ、Д…ウワキ!・・」


「ええ!!!!!!!!。シ、シタシタのか?」

論は驚いて悲鳴をあげた。


  「違う、お前じゃない!

   論のするような事は、しない。

      ただ…」


「ただナニ?」

論もは、少し興味深い

蒼介を、怪しい顔で見た。


「朋美ってダレ?って、聞かれた。

寝言で名前呼んでたらしい。」


「あーヤバイやっや。

 認めたのか?

 ごまかさなかったのか?

 元カノって言わなかった

だろうな!! 」

     ハァハアハア


ロンは興奮してつめよった。


     ところに


悠人が、入ってきた。


「多分紬の所だよ。喜代乃が…

 ”紬んトコ行ってクルー”って

  連絡してきた。」


「なんで福岡までいくんだ?

土日なら分かるけど平日だろ?

しかも咲姫と清代乃も揃って有給とって紬に会いに行ったのか?

じゃあなんで咲姫は・・」



「ブロックされてるのは

 蒼介だから・・


 お前ウワキ疑惑より、

 何かやらかしてる

 思い出してみろ!!」


        え、?

昨日までは…普通。

その前も普通…



「なんか聞かれた‥とか、

 お願いされた‥とか?」

悠人が詰め寄りながら不審な顔をする。


「お願い?

 いや、ないない…昨日?」

蒼介は昨日の事をおもいだしながら

喋っている。

そんな蒼介に論が言う。

 「俺達と、呑んで、咲姫んとこ

  行っただろ!!

  いかなかったのか?」



「ああ行った、ゲームして

 寝た。朝飯食べて…

 それから‥?」

蒼介は、寝言が原因か?

それで咲姫は、怒っているのか?

頭をフル回転して考える。


「なぁ、新幹線で行くか?

 飛行機で行くか?

早く問題かたずけようぜ!!」



結構、気が短い悠人は悩む事が余り

好きでは無い。

心配事は早めに手を打つ。




「紬ちゃん。お友達

 赤ちゃんがいるってホント?


 

 今ね、レモンケーキ焼いたの

 お婆ちゃんもいらっしゃるから

 お茶にいらっしゃい。」


朋美さんからメールが入った。

咲姫や、喜代乃も誘い

三田さんのマンションへと向かう。


エントランスにつくと三田さんの

旦那さん隆史さんがいた。


「お邪魔します。」

そう旦那さんは七個あるマンション

の管理人さんをされている。

アッチコッチ飛び回り、大変そうだ。


隆史さんは軽く手を挙げて微笑んで

くれる。



自販機の並びにエレベーターがあり

3人で、上昇中。


流石!!

最上階の自宅は、小さな菜園があり

季節を思わせるアジサイが咲いていた。



夏場は、暑いけど緑のカーテンの

ヘチマ、キャウリ、苦瓜などなどを

沢山植えると、この間来た時聞いた。


3人で、玄関で出迎えてくれる

朋美さんに挨拶をしておじゃまする。


そこで紬が、


「そうそう!! 朋美さんと論

 同級生なんだよ。


 だから悠人さんや蒼介さんとも

 同級生だょねー。」



 「ふふふ!!昔の話だよ。

  蒼介は元彼なんだ。

  大きな誤解で、別れちゃって。」


えーっ‼

 三人は、一応にビックリ!!

 してしまった。





「あああ、まってまって、

 そんなビックリする事?


 今は夫が、大好きだし

 彼とはもう卒業式以来合って

ないわよ。

 ってか嫌われて別れたんだから。」




蒼介さんとの過去を私達に話して

くれた。

その流れで朋美と寝言で蒼介が呼んでいた彼女が目の前にいる朋美の事だと咲姫にはよく分かった。

蒼介が好きになる訳だ


オトナで、料理が上手で、美しい

そう思いながら咲姫は、彼女を

見ていた。


咲姫は黙って聞いていたが、


「蒼介さんとは、もう駄目何ですか?

 彼はまだ朋美さんを

 想っているんじゃないですか?

 

 誤解した蒼介も悪いけど

 誤解を解かなかった朋美さんにも

 非がないとは言えませんよ。


 もう、蒼介とはだめなんですか?」



     「オイオイ。」

紬が、クイクイと咲姫をつつく。


「チラッ、だって!!蒼介が、可哀想

じゃん。

 まだやり直せるなら…

 やり直して欲しい。」


朋美さんは目をグルグルして


「ごめんなさい。でも私が一番

辛い時

 いっも側にいてくれたのは

 蒼介じゃなく三田なの。


 彼の大きな愛情で、私は救われて

 彼が好きになったの。

 

 そして、彼を幸せにしたく

なったのよ。

 だから今凄く大事で愛してるのは


 蒼介じゃないから。


 三田なのよ。」



すると外から

「ママーママーママー。」


三人で声のする方を見たら

紺色の丸い帽子と

水色の薄いブラウスに

紺色のスカートに白の靴下の、

遙かちゃんが紬を見つけると



「紬ち━━━━ゃんただいまぁ~」

黄色い可愛いい声で紬目掛けて


ドンッ💨



「お帰り、遙か!」

紬が、ギュウギュウチュツチュツと

すると、キャラキャラ笑い紬と手

をとり洗面所へと消えた。



残された喜代乃と咲姫は、


「えっ(;゚ロ゚);゚ロ゚);‼!こ、子供?」


フフフ「5歳なのよ。

  それにお腹、7ヶ月なの!」


朋美さんは何故かお腹が目立たなく

薄いトレーナーを丸く撫でて

ポコリンと突き出たお腹を披露した。



「ウソオ~オ」



妊娠7ヶ月にしてこのスタイル。

二人はビョ~ンと目玉飛び出した。



「やっと二人目が出来たのよ。

 今幸せなの。」


咲姫は、撃沈した。

今までの非礼を詫びて自分勝手な

思い込みを謝った。



紬が、遙かと戻ってくると

幼稚園で作ったらしき折り紙の

カエルを

ピョンピョンと跳ねさせては

拍手喝采を浴び

可愛らしいドヤガオを見せた。


「それで?

 どちらが妊娠されてるの?」


手作りの檸檬ケーキを切り分け

ながら朋美さんは満面の笑みで

二人を見た。




 「ええーっ、自腹ですよぉー。

  ねえ~、咲姫。」



何も知らない喜代乃はケラケラ笑い

咲姫と紬を見て又ケラケラケラ

・・・紬も咲姫も笑うに笑えない。


「・・・?・・・えっ・・・と?。」

咲姫と紬は、タジタジ


その後水を打ったように静かになり




し ━━━━━━ん。




ん?

清代乃はなんか違う雰囲気に

「アハハハハ…ハハハ…ハ?ハ?

 ン…??なに?違った?」


喜代乃は紬と咲姫の顔を ん?

な感じで交互にみた。



「 はは~ん。

妊娠してるのは?

紬か?

とうとう妊娠したか?

論さん、あの手この手考えて

紬を今年中に妊娠させるって

言ってたしアハハハ

《Σ( ̄ロ ̄lll)ゲッ!!ゲッ、マジ》

いやあ~やったネ‼

おめでと、おめでと。

遂に紬ちゃんはママか‼」



「ぇーえっ‼ちっ、違うよ﹏。」

紬はバタバタと手を振った。


「論さん、紬に気付かれないように

 ひとり子作りしてるって。


 紬に生理が来るたびガックリしてるらしいよ。」

清代乃がフフツと笑いながら早く論さんに教えて上げなよ。


と冷やかしてくる。


「ああ、ヤッパリ!やたら生理の事

アイツ気にしてんだもん。

なんとなくソレっぽいから/

排卵日には会わ無いように

してたんだー。

 

 アイツわかりやっすー。」


4人で論をけなしまくり紅茶の

お供にした。


 サッパリ美味しいレモンケーキを

食べた後

 お婆ちゃんがやってきた。



「随分賑やかだこと。」

 お婆ちゃんを二人に紹介した。

 

 「中里芙美子さんです。

  紬ちゃんと私は芙美さんって

  呼んでるの!! 」

朋美さんが檸檬ケーキを

芙美さんにも切り分けて紅茶

を入れながらコチラ清代乃さん

ですってと、芙美さんにも清代乃を

紹介した。



芙美さんはニコニコしながら

清代乃に

「仲良くしてね。」

と優しい笑顔をふりまいた。

咲姫を見て

「そうだ、これこれ。」


芙美さんは、茗荷谷の梅汁でつけた

漬け物を咲姫に渡した。


「食べれないときは

 これを少し食べれば食欲がわくよ。

 悪阻が酷くなったら

 食べれないと点滴うけなきゃ

ならないからね。」

そう朋美さんの、貧血も芙美さんの

食事療法で、随分改善されていた。


真っ赤な梅汁に漬け込んだ茗荷谷は

やはり真っ赤に染まり

凄く美味しそう。



話を聞いていた喜代乃は流れで

内容を理解した。


「なーるほどね!!

 で!!!

 蒼介さをんには、話したの?」



それには朋美さんが、ウグッ

(⊙0⊙)ブッ`;:゙;`;:、




 「エエエーッ。

蒼介の子供なの?」

  と悲鳴をあげた。



なんか暴露大会みたいになった

ティタイムは

皆紅茶の、おかわりが続いた。


ただ芙美さんだけが、

いいねえ~

わかいね~

うらやましいね~

を繰り返していた。



咲姫を紬の、マンションに送り

紬と喜代乃は、二人で夕食の

買い物に出た。


マンションの前に見覚えのある

三人がいた。イケメンでカッコ良くて人目を引く三人。


 「あれ?論だ。」

喜代乃も

 「あれ?悠人だ。」


と叫んだ。

紬が、喜代乃に耳打ちしながら…



「ヤバッ今日排卵日なんだよ。

    どうしょう。」


喜代乃はニヤニヤしながら


   「いくら論さんでも

    私たちがいるんだし、

    大丈夫だよ。」


「ダハハハハハハダネ~。」

紬はホッと胸をなで下ろした。



5人は合流して、今日は

咲姫も疲れているから明日

話合おうと言った。




咲姫と紬は理由を知っていたが

あえて知らないふりをした。




これは咲姫と蒼介さんの問題で

私たちの問題ではない。

口を出すべきでは無いのだ

2人で話し合って決める事‼



軽はずみなアドバイスなんて

しないほうがいい。

 

咲姫が産むと決めてるのなら

最大のサポートは、しょうと

紬も清代乃も腹をくくった。


蒼介さんが受け入れないなら

咲姫の子供は三人で

育てよう。



 私達3人の子供だ。

















 









 




 

   




       

 



 


    




 


  







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