第3話 悠人の事情
飛出してきた論も、唖然。
勿論、百合子先輩も一緒に論に
ぶら下がるように付いて来る…
「オレの彼女だ!」
紬の腕を掴んでひっぱる。
「で!! ナニが言いたい?」
どっかのサラリーマンらしき人物は
フフンと笑いながら隣にいる
百合子先輩を見た。
「 返してくれよ。
俺のカノジョ。」
エー
百合子先輩は大江諭の顔と私達
3人を交互にみながら叫んだ。
私の横にいた、サラリーマンが
また、ニヤニヤしながら
「お前、其処にオ〇サン
食いついてんじゃん。何様?」
「彼女は合コンの相手で彼女じゃ
ないし…。」
「お前に、くっっいてんじゃん!!
その女で良いだろ!!この子は
俺が貰う。
彼女いんなら
合コン来・る・な‼」
紬を引き寄せ肩を抱いた。
「ゲェ~なな何すんですかぁ~。」
紬はグリグリ体を揺すって
逃れようとし彼の顔を見た。
(ウワアォ♡イケメン)(//∇//)
大江諭が・・・はぁ?
紬のポワ~ンとした顔を
見てムカ
「コッチコイ」
百合子先輩は紬をギロリンと
睨みつけてくる。
この合コンに、勝負をかけた女の
執念は、迫力が違う。
百合子先輩の、
ジロリと向いた白い目には女の意地が取り付いている。
もう、修羅の世界‥コエー
「お前、そっちの女でいいじゃん
俺さ!!女の子・の方がいいシー。」
「は、?」
大江諭はしがみついてる、オバ
いや百合子先輩をひっぱがしにかかる。
「スミマセン!俺、彼女持ちなん
ですよ、
諦めて下さい。」
論は必死でしがみついた百合子
先輩に訴えながら腕を抜こうとするが…
しかし外れない。
先輩も結婚をかけて勝負してる
そう簡単に外せない。
今日は、論を酔わせて既成事実を
作り、論を手に入れる作戦‼
作戦変更はありえない。
先輩は遂に ど頭 に来たらしく
私達
1💢紬 2_💢 咲姫 3_💢清代乃を
ヽ(`Д´)ノこんな顔で睨み付け
「みた感じ子供じゃない!
こんな子、貴方には合わないわよ。
遊ばれてるよ。
ヤリマンに決まってるわよ!
直ぐ男につかまるしW…
目を覚まして!!大江さん。」
«« ブチン»»
大江諭がキレた音が紬にも聞こえた。
「は?ヤリマン?
あんたは何だよ!
オ〇さん。?。
コイツの初めてはオレ
しかもつい最近。
お前のようなクソ女と
一緒にすんなよな!!!」
”クソ女って・・・!”
そんな一言に撃沈され、フニャフ
ニャフニャと力抜け落ちる
百合子先輩、長年生きていれば
おばさんにもなります。
諦めてください。
紬と咲姫と清代乃は、慰めたい。
最後の花を開かせて先輩達は、
ドライフラワー
それをみた隣のイケメンサラリー
マンがポツリ。
「お前…オ〇さん、は言い過ぎ
だろ。」
「は!!」
お前が言うな!
と其処にいた全員が思った。
バツツとイケメンサラリーマンを
押し抜け、紬の腕を掴み
「なにやってんだ。いくぞ!!」
「だって‥。センパイガー」
大江諭は帰るとき合コンメンバーに
挨拶に行き可愛らしい紬の手を引き
清代乃と咲妃を連れ、
「俺、飲み会はつき合いますが
もう合コンは無しです。」
可愛い!ダレ?びっじ~ん!!
オレタイプ‼
と羨ましがられながら出て行った。
少し先の居酒屋で蒼介!悠人!
と6人で盛り上がり
合コン禁止令を発令した。
悠人と清代乃の始まり。
3日間の出張が終わり彼女には
4日の出張と言って家を出た。
先週末お互いの実家へ挨拶まわりをした。
先ず彼女の実家は飛行機で二時間の
距離、その日は彼女の家に泊まった。
両親もいい人で其処から
歩く距離の居酒屋で
食事をご馳走になった。
地酒が旨くて俺は、いっもより飲ん
だと思う。
可愛い彼女と、
いい両親に恵まれて幸せと思った。
しかし一時間位彼女が居なかった気
がする?
家に着くと彼女はちゃんといた。
「飲み過ぎだな。」
彼女もケタケタ笑いながら
「そうだよ。変なの?」
そして彼女の家を後にして
オレ実家へ。
無事に挨拶も済ませ2人でホッと
していた。
そして今日は、
彼女の28歳の誕生日。
3日の出張を4日と偽り
一日早く帰宅した訳は…
薔薇の花束と婚約指輪と
エル◯スの誕生日祝いのバックを抱え
サプラーイズ
彼女の喜ぶ顔を思い浮かべ
その後の事をシュミレーション
しながら
ニヤニヤ。
で帰宅 そろりと鍵をあけ、
ベッドルームへ…のつもりが
俺がそのときil||li (OдO`) il||li見たモノは。
リビングで重なる男女
AN AN anan Anan A~~N an
逆サプラーイズ
彼女は彼に張りついて目もうつろ
体制を変えたところで
男が俺に気がついた…ウワッ=͟͟͞͞●~*
俺は彼女のオケツの*を足で
ボカって蹴飛ばした
ゴチンと鈍い音がして
彼女はフリーズ。
俺は男の服踏んづけて駐車場に
窓からポ━━━━イポイ散らばした。
怒り狂った俺はその間何をしたのか
分からない。
男はガタガタガと震え彼女は
気絶していた。
少し落ち着いた俺は
直ぐ論と蒼介を呼び出し泣いた
2人は夜なのに来てくれた。
俺はかなり危ない事をしょうとして
いたらしい。
名瀬か分からないが危ないモノを
両手に握っていた…ってサ。
蒼介は携帯で録音をし、論は写真を
とった。頭クチャグチャの俺に変わ
って二人が色々聞いていた。
相手は既婚者の元カレ、最近街で
偶然に合い、やけぼっくりに火が
付いた。
実家に帰省したとき彼も偶然帰っていた。
悠人がかなり酔っていたから
少し話した。
ラインも携帯番号も変わって無かっ
たから、懐かしくて連絡し
いけないと思いながらも関係を
持ってしまった。
其れからズルズルとこうなった。
結婚式までのつもりで本気じゃない。
好きなのは悠人で、彼じゃない!!
「お願い、別れないで、
両親も悠人が気に入って、
凄く喜んでいるの。
本当にごめんなさい。
両親になんていえばいいのぉ~。」
彼女はゲコゲコと泣きわめき
丸で俺が悪者のように叫ぶ
見苦しい言い訳を聞いていたら
吐き気が襲って来た。
「親になんて言うかって、
そのまま言えよ
私、浮気していて
男連れ込んでヤってたら
悠人が帰って来て追い出された!
そう言えよ‼」
蒼介がそう怒鳴った!
悠人は、二人を摘み、追い出した。
彼女は泣き叫んでいたが、論が
コクコクと言い聞かせ、彼女は
玄関から出て行った。
彼女は何回も謝ったり、泣いたり
したが、心には響かない!
あんなに愛した女が人形のように男に好き勝手されてるのを見て
冷めてしまった。
あの anan A━━━━━━NAN
が耳から離れ無い。
ショックと、憤りと虚しさで押し潰
されそうになる。
破滅しかない。
後は弁護士に任せ何もするな!
と二人に言われその通りにした。
あれから半年やっと立ち直ったばかりの頃三人で久しぶりに馴染みの
BARに出掛けた。
近況報告なんかをしていると
天使か?、妖精か?と思う程
可愛らしい三人が入ってきた。
暫く3人でみとれていたが論が声を
かけて、6人で飲んだ。
年は大体同じだった。
俺が少し明るくなったのを見て
論も蒼介も心底ホッとしたらしい。
しかし叉俺はどん底へと真っ逆さま
に落ちた
こっぜんと三人は、俺達を馬鹿にした様に消えた。
「俺には女は無理だ!」
と悠人は悟った。
論が一番怒り震えていた。
その日から1ヶ月が過ぎ俺は女と
遊ぶように荒れた!
本気の付き会いが苦手になった
嫌、出来なくなった。
だからか知らないが論の怒りは
異常な程あの三人へと向か
って行った。
土日は必ずBARに行き
彼女らを探していたらしい。
なぜそこまでして制裁したいのか?
たまたま二時間くらい一緒に飲んだ
だけなのに?
俺の事なら気にするな!そう何度も
言ったが論には伝わらなかったようだ。
ある日の土曜日!
「楽しみにしとけ!」
とラインが来た。
見つけたな、そう思った次の日の
日曜日叉ラインが来た。
「今から昼飯だから、三人でどうだ。」
料理男子の俺達は久々にランチ会を開いた。
「おーい、ロン!開けろ。」
部屋番を押して声をかける。
ロックを解除後部屋へ向う。
ルルルンルルルン鼻歌混じりなロンがご機嫌
様々でドアを開けた。
「気持ち悪くてサー
早く悠人がこないか
ソワソワしちゃったよ。」
蒼介が少し前に垂れたパーマの
かかった髪を手で流しながら
ツーブロックの横の髪を
ジャラジャラ掻いていた。
「俺も、ビックリ!しかも赤飯?
何のお祝い事?初潮デモ
迎えたか?」
久しぶりにウケるワ
俺と蒼介は、ケラケラと笑い転げた。
ε=ε=聞いてくれるか?
そのため呼んだんじゃないのか?
悠人はマッシユウルフの髪を
チリチリしながら冷やかし加減に呟
いた。
Tシャツにジーンズ
料理男子の制服みたいなモノだ!
「昼は酒ナシな、!!夜
女の子呼んでるから。」
「マジかよ。」
俺達は、論が女の子を家に入れない
のを知っていたから、かなりビックリしてしまった。
「それに昼飯食べたら3人で買い物な!!」
俺と蒼介の頭には??がクルクル
回っていた。クリスマスでも
なけりゃ誕生日でもない。
「さあさあ、座れよ!
昼はノンアルだけど夜はのんでいい
ぞ。オレが送るから。」
フフフンフフフン
「さあー喰おう。」
異常な程上機嫌な論飯も喉を通らない!
「気持ち悪いから、先に話せよ。」
俺と蒼介はキモキモを連発!
「そっか~
じゃあ、言うよ
オレ彼女出来た。」
悠人と蒼介はパッと顔を見合わせ
「才~オ、マジかよ!メデタイ!!」
蒼介も拍手喝采
「すげー遂にトラウマ克服か」
悠人も冷やかすように呟いた。
「長かったな、で赤飯なわけ?」
テーブルをマジマジと見たが
キッチンにも料理が置いてある。
「ってかパエリアもあるじやん。
なんか女の子の
好きそうなんばっかじゃね~」
「あのな、…その~ォ、
ん、ウンンッ な!!」
論は言いにくそうに頭をかいた。
「男の癖してモジモジかよ。
何だよ!気持ちワル~。」
俺達はいい加減呆れてきた。
二人は乙女チックな論をなじり
ながら楽しんだ。
然し論は嬉しそうに2人をみる。
気持ち悪そうに悠人も蒼介も
身構えた。
「はじィ、ハジハジ…ハジハジ」
悠人は何だよ!ハジハジの先を言
えよ。と詰め寄った。
蒼介
`Д´ハッキリ言えー
論はノンアルをグキューっと飲み干
して勢いをつけて早口の大声で言った。
「初めてだったんだよ~
彼女、オレ知らなくてさ!!
デモウレシクテサー赤飯炊いちゃった。
もち米と小豆水に
浸して彼女になんかしてあげたく
てサー。
今日、作った。」
ウグウグうーっ喉に喉に…
ウンンッ!!ゲホゲホマジかよ!
「お前母ちゃんか?
赤飯?だってサ、プププ」
二人は泣いて笑い出した。
「か、カーちゃん!
お前、クククク
お、おまえ銀行で何て呼ばれて
たっけ」
3人、ハモって
`Д´
`ε´ カミソリ課長鬼のぉー、大江諭
`_´
「キャハハハハハ
ウヒャウヒャウヒャ
マジかよ!
会社でバラされたら人気落ちるぞ
俺達が別会社って事に感謝しろよ。
ウケル~。」
「誰だよ!お前を
カーちゃんにした彼女
って、写真あるか?」
お前まさかのまさかだけどサー
まさか記念品...
とってたりして
「……嬉しくて。」
「 引くワー
マジかよ?
捨てろよ
洗えよ。
お前女かょ~。」
「で!!
その娘の写真見せろよ。」
悠人は不思議そうにたずねた。
「ってかお前昨日
あの子逹見つけたって
言ってなかった。?」
悠人は思い出したとばかりに論に
つめよった。
「マジかよ?
頭くるよな!
一時間も待っててトンズラ
されたし、」
蒼介も思い出してイラツと来たよう
だった。
蒼介はトマトスープをかきこみながら益々イライラ。
「あれは、俺たちも
悪かったんだよ。
あの子達、理由があってな。」
赤飯をツンツン箸でつつきながら
小豆を摘みポイッと口に入れた。
蒼介☞「理由でも聞いたのか?」
論は頷いて赤飯をガブリ
「あの子達、な!
男と付き合っても、
やれなくて必ず
すてられるか、浮気されてて
だからあの時0:00回ってたろ
俺達が怖かったんだってサ。」
蒼介☞「ウソ~ォ、絶対無いって
29歳ダロ
無理あるって、また騙さ
れたか?
馬鹿か…。‼」
蒼介も論の人の良さに呆れる。
「…と思ってたさ
偶然合コンで見つけたんだよ。
紬を。」
その合コンに論が同期に誘われ
行かざるおえなかった事を
二人は知っていた。
蒼介☞
「ホ~ラな!!お前ハイスペック
な同期といっしょってたろ~
狙って来たんだよ、騙されん
な。」
かなり清代乃に肩すかしをくらった
悠人は、信じられないと言わんばか
りだった。
「それがさ、プフフ
グルグル眼鏡にワンピース
三つ編みお下げにダサい白靴下だぜ
思わず、見間違いかと思ったよ。」
「何でまた?」
二人は不思議そうな顔をした。
「おまけに小学生とプフ、
オンラインゲームなんか始めてサ
当然男逹は無視だよ。」
蒼介・「へ~なんで」
悠人・「ハイスペックな男ばかりだ
ろ?」
「勿論、しかもイケメン揃い。
仕事も、会社もシッカリ
して有名なトコ」
「・・・何で?合コンに来たのか?
興味無いのに?」
「な、不思議ダロ
興味無くても、興味持つ面々だぞ
だからさオレもカラオケ断って
彼女がトイレから出て来るの
捕まえようと思ってサ
張って待ったわけ。」
ウンウン
それで?
「そしたらサー、
トイレから出てきた紬は
ε=ε=
メチャメチャ可愛くて、二度惚れ
逃がしたく無くって
捕まえて此処まで連れて来た‼。
絶対モノにしょうと思って。」
;゚д゚犯罪じゃないのか?
゜Д゜;駄目でしょ、それ…
「だな、一般的にはヤバイ
でも其れでもいいと
思って抱いた。
一生大事にしょうと思ったよ。
俺の一生をかけて償うつもりで」
"やば一。"
"訴えられるぞー"
「彼女も俺の彼女になるって言った。」
「まさ…か、この赤飯って…」
「そうなのか?」
二人はコンモリと重箱につまれた
赤飯に目を落とした。
論が続けて言った。
「あの子達は、22だ。」
「と、年下?
しかも新卒ってか!
29歳と28歳じゃなかったの?」
蒼介も悠人もビックリ
「だから許してくれ、
俺も嘘って思ったが、様子が
ハンパなくてな、
つい、ゴメンって謝った。
可愛すぎるから・・」
「;…‼お前犯罪者‼に
なるトコだぞ!あぶね💦」
蒼介は腕をクロスさせながら
オーバーに震えて見せた。
「;ヤバ
彼女が彼女になって
くれなかったら、どぅ━━━する
つもりだったんだよ‼
全く‼」
論は、頭を掻きながら
「なってくれるまで頑張る
つもりだったサ。
それくらいの覚悟してたし
ヤッていいって
一応紬の許可も取ったし」
「そうか、合意なら大丈夫だな!」
2人はホッとしたのかノンアルを
ゴクゴクゴクプファ~
「でな‼彼女達
今日謝りに来るから、許してくれ。
俺からも謝るよ
すまなかった。」
「・・・」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます